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ツ、イ、ラ、ク 単行本 – 2003/10/23

5つ星のうち 4.4 81件のカスタマーレビュー

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商品の説明

内容紹介

忘れられなかった。どんなに忘れようとしても、ずっと。

地方の小さな町で彼に出逢った。ただ、出逢っただけだった。雨の日の、小さな事件が起きるまでは――。
姫野カオルコの新境地、渾身の思いを込めて恋の極みを描ききった、今年度最強の恋愛文学

忘れられなかった。どんなに忘れようとしても、ずっと。
すべての人の記憶に眠る、官能の目覚め。狂おしいまでの恋の痛み、恋の歓び。
今年度最強の恋愛文学 激しく切ない渾身の950枚  地方の小さな町で、彼に出逢った。
ただ、出逢っただけだった。雨の日の、小さな事件が起きるまでは。
体温のある指は気持ちいい。濡れた舌は気持ちいい。それらが腰を撫でるのも、腹をすべるのも、背中を撫でるのも―。
苦しかった。切なかった。ほんとうに、ほんとうに、愛していた―。
姫野カオルコの新境地、渾身の思いを込めて恋の極みを描ききった長編小説。
一生に一度の、真実の恋。

内容(「BOOK」データベースより)

森本隼子、14歳。地方の小さな町で、彼に出逢った。ただ、出逢っただけだった。雨の日の、小さな事件が起きるまでは。苦しかった。切なかった。ほんとうに、ほんとうに、愛していた―。姫野カオルコの新境地、渾身の思いを込めて恋の極みを描ききった長編小説。

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登録情報

  • 単行本: 426ページ
  • 出版社: 角川書店(角川グループパブリッシング) (2003/10/23)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4048734938
  • ISBN-13: 978-4048734936
  • 発売日: 2003/10/23
  • 商品パッケージの寸法: 18.6 x 13.2 x 3.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4 81件のカスタマーレビュー
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カスタマーレビュー

トップカスタマーレビュー

投稿者 Z? VINE メンバー 投稿日 2007/4/17
形式: 文庫
姫野カオルコによる直木賞候補にもなった恋愛小説。
正しくは「恋愛群像劇」とも言える。

舞台は人口4万人の町。
中学生の隼子と教師の河村。
そしてそれを取り巻く実に多くの人間が織り成すストーリー。

本作最大の魅力はその数多い登場人物の個性だろう。
思春期特有の微妙な心理の複雑さや陰湿さが、実に細かく、丁寧に描かれている。
生き生きと、伸び伸びと、時に鬱々と。
しかし彼ら脇役の個性が主人公二人を損なう事は決してない。
緻密な脇役というディティールを丁寧に確実に積み上げることによって、
むしろより主人公を引き立て、且つストーリーの重みと厚みを増す役割を見事に果たしている。
ラストが爽快な恋愛小説の傑作。
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形式: 文庫 Amazonで購入
 過激な恋愛小説である。主人公の女子中学生と教師との恋愛が物語の中心なのだが、それを取り巻く人々の群像劇でもある。そして、小学2年から中学を卒業するまでの彼らと、それから19年経った大人の彼らを、530頁にも渡って描く成長物語でもある。
 齢を重ねるほどに恋愛は着衣を纏っていくから、その輪郭はぼやけてしまう。一方、中学生の性愛はもっと激しく剥き出しだ。だからこそ、中学生の性愛に焦点を当てれば、自ずと男女の恋愛の原点に立ち戻ることが可能なのである。作者はその剥き出しの性愛を赤裸々に描き出す。だから本作は口当たりの良い恋愛ロマンスとは懸隔している。露悪的なアプローチで恋愛の本質に迫ることで、寧ろその美しさを際立たせている。そこがこの作品が凡百の恋愛小説と一線を画す所以なのである。ならばその本質とは何か。それは恋とはただ落ちるものだという一点にある。理不尽なツイラクだからこそ、潔くて美しいのだ。
 然しながら、僕は姫野カオルコの文体が苦手である。熟れていないのだ。姫野氏のスタイルは単に僕の好みに合わないだけなのかもしれない。しかし、直後に読んだ浅田次郎が文章の達人だと感じられたことも事実である。読み応えのある作品なだけに、この内容で窪美澄が書いていたら大傑作になったのではないか、などとくだらないことを想像してしまった。作品からその作者の文体を切り離すことなど出来る筈もない。
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形式: 単行本
甘く、切なく、残酷で。

懐かしい、と思っちゃった時点でオッサンになった実感が。

子供以上、オトナ以下な時期って誰もが引きずるモノなんでしょうかね。。。

真っ直ぐに物事を見られなくなってきた30代にお勧めです。

帰りたくても帰れない「あの時代」をちょっとだけ思い出せるから。
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形式: 文庫
 なぜこれまで小学生から中学生にかけての時期を主体的に描いた恋愛小説がなかったのだろう。この小説はまさにコロンブスの卵。しかも、そうした構造上のアイデアだけでなく、ディテールの細かさ、筆の勢いなど、「姫野カオルコ」はこれまでにまったく体験したことのない才能である。小中学生の頃にこそホンモノの恋愛があったという共感は世代を問わないだろう。著者があえて時代背景を特定するような固有名詞を使っていないのもそうした配慮なのだと思う。小中学生の恋愛は世代的なものではなく普遍的なものだ。誰もがこの小説に描かれる小中学生時代のエピソードに類似した想い出を持つはずである。著者の設定上のもうひとつの工夫は舞台を「田舎」に置いたことだ。これも地域を特定していない点は、時代と同様の配慮だと思うが、田舎は都市に比べて社会的な制約、抑圧がある分“燃えやすい”。小中学生の恋も急進的になるのだ。戦後の文学は、社会のモラトリアム化と呼応して高校、大学、社会人…と間延びした恋愛、あるいは恋愛不在を描いてきた。しかも都市、東京やその郊外を舞台にした小説がメインストリームだった。「ツ、イ、ラ、ク」は、そのすべてをひっくり返した点で画期的な恋愛小説である。この小説の素晴らしい点を挙げれば切りがないが、もう1点だけ述べるとすれば、“複層的な他者の視線”である。「AがBに気づいたことを、Cも気づいた」。文章としては1箇所しか出...続きを読む ›
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形式: 文庫
さすがとしか言いようの無い作品。
冒頭からぐんぐんと引き込まれ、寝食も忘れて読みふけっていた。
物語中盤にさしかかる、準子と河村の最後の逢瀬のあたりから、私は読み進めることを躊躇しはじめた。
巧みな心理描写に圧巻され、一行読むことにハッとさせられるほどだった。
準子と河村がどうなるのか知りたい、早く先が読みたい。
姫野カオルコなら、絶対に期待を裏切らない展開を用意してくれるはずだ。
でも、こんなにも意地汚くて、俗物的で、いやらしくて、幼稚で、最高に魅力的で最高に甘い物語が終わってしまうことが切なくてしかたなかった。
その文字の一つ一つをなぞるように、ゆっくり、ゆっくりと読み進めていった。

たかが恋愛小説でこんなにも気持ちが昂ぶるとは思ってもみなかった。
準子と河村の最後の逢瀬のような経験が、自分自身にもあったからかもしれない。
モンブランのように甘くやわらかな唇に、胸焼けを起こした夜が。

もう大人だから・・・
そう割り切って、義務のような、打算だらけでカタチだけの恋愛をしていませんか?
もう一度、溺れるように恋に堕ちたい。そう思わせてくれた作品。
傑作!!
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