PDCAの落とし穴として、事前の調査が不十分、意見を整理できない、他部門への働きかけが足りない、経営資源の配置が不十分、撤退のルールがない、の5点を挙げ、PDCAをうまく進めるためには、「計画(P)」の前に「調査(R)」を行い、「実行(D)」の前に「インプリメンテーション(I)」を入れて、RPIDCAで実施するのが良い、と説明している本。
計画を立てようとするならそのための調査は不可欠。改善(アクション)には、改善の繰り返し、計画の見直し、抜本的な軌道修正の3つのタイプがある。インプリメーションには、計画の裏づけ、企画・製造・販売の三位一体がポイント。アイディアがまとまらないときは分類する。情報収集を行い、自社・お客様・競合の3つの側面から仮説を検証する。計画は、主計画、リソース計画、実行計画の順で作る。リーダーシップを発揮するコツ。「評価(C)」するときのポイントは時期と基準。改善のタイプを使い分ける。このようなことが書いてある。
あっさり読める。PDCAは概念は分かりやすいが、実施するとなると上手くいかないことがある。本書はこの著者の経験則に基づいて書かれてあり、RPIDCAという一種の変形型になっているところが特徴といえる。1冊目としてはもっと基本に忠実なものを選んだ上で、2冊目以降の選択肢とするのが適当な本といえるかもしれない。PDCAについてはいろいろな本が出ており、どこでつまずいるのか、どこが不安なのかによってどのような本が適当かは変わってくる。何を知りたいのか明確にした上で、できれば実際に店頭で比較して購入するのが良いと思われる。
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