作品の素晴らしさについては、1・2巻のレビューで熱く語りつくしているので、改めて重複レビューは避けます。web版で全302話完読した状態での感想ですから、あの感想が変わることはありません。本当に素晴らしいお話です。当然の★5点!
書籍版はどうやら亀の歩みなので、もう全巻揃ってから一気読みしていただく方が良いんじゃないかとすら思います。LINEマンガでも1日1話無料で読めますが、全302話あるので10ヶ月かかりますから…。英語が得意な方は英語版WEBTOONに行くと、2018/11/4現在で230話までは自由に読めます!英語の勉強にもなるしオススメ!
さて、ここでは3・4巻を読み終えた感想を書きます。書籍版では、web版全302話の内、3巻は25話の途中~36話の途中、4巻は36話の途中~46話の途中、という収録内容になっています。ページの都合上とは言え、web版の1話の途中で話をぶった切るその編集姿勢がもう疑問です…。依然として開きが逆で台詞が横書きなことにも慣れません。なぜ日本での書籍化において、縦読み漫画をわざわざ左開きにしたのか…。
そして他の方も指摘していますが、翻訳にも引っかかります。web版である程度のイメージができてしまっているからでしょうか…細かい翻訳に疑問とフラストレーションが湧きます…。全体的に言葉のチョイスが微妙にイメージとズレるのは、最初に読んだweb版に引き摺られてるからかなぁ…と言うことで、「間違い」とは言えませんが、今回ハッキリと、ああ日本語訳担当はこの漫画を完読していない状態で翻訳したな、と分かりました。そしてこの作品のファンでないことも分かってしまいました。
誤訳です。本筋に全く影響がないのでここで書きますが、4巻P.96で初登場となる雪の友人 萌奈は「もえな」となっていますが「もな」です。これは後に(web版107話)話の中だけで登場する「萌奈」の妹が「りざ」なので、姉妹で「もな・りざ」となり意味のある名前なのです。「もえな」では成立しません。本筋には全く関係ないし、萌奈が「花子」になっていても話は変わりません。しかし、こういう日本語訳担当の翻訳に対する姿勢が積み重なった結果が、この作品のイメージを大きく変えて行く可能性は充分あります。1巻P.230の雪・太一・聡美の「味趣連」しかり、作者の遊び心を、変な意訳で台無しにして欲しくないです。
翻訳者は、渡された目の前の原稿をただ翻訳するのではなく、せっかく完結している話なのですから、一度しっかり全話を完読し、世界観と伏線を理解した上で翻訳に当たって欲しいです。忠実な翻訳より意訳を、と思って変に手腕を発揮されると、実はその意訳されて別物になったキーワードが後々登場する、なんてこともこの漫画では比較的よくありますから。
あーあ、チートラの日本出版のチームに一人でも本気のファンがいたら、こんなことにはならなかっただろうに…。「お仕事」でやってんなー、って感じです。1・2巻の帯で「超高速ラブコメ」と謳ってましたが、批判が出たんですかね? 慌てて3・4巻の帯で「これはただのラブコメじゃない」とか軌道修正入れてて失笑。この調子で「そもそもラブコメじゃない」ことに気付いて欲しいものです。日本での書籍化はありがとう、でも正直、情熱感じないわ、ってことで★3点。
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