話の要点は「変化を恐れるな」ということだが、それだけ言うために(チーズさえ食えれば満足らしい)2匹のネズミと2人の小人を登場させ、延々と続く逡巡の日々をいちいち1話立てにする。さらにこの話を語って感想を言い合う4人の男女、そして「この本を読んで影響を受けた」と称する感想を著者が紹介するという3重構造になっている。
つまりは雛壇芸人付きの情報バラエティ番組みたいなもので、こちらの受け取り方を本の方から指定してくるわけ。登場人物に「それってすごく重要な点だよね」とか言わせて読み手に重要だと思わせる。ビジネス本には時々ある手法だが、たったあれだけの話をここまで膨らませてユーザーの受け取り方に介入してくるのはあまり例がないかもしれない。
この本はマーケティングの権化みたいなもので、そこにある種の創造性があるのは認めないといけない。この本が本当にビジネスに活かせるとしたら、まずどんなしょぼいコンテンツでも受け取り方をコントロールするのは可能だということ。そして読んだ直後に叩き売ってこんなレビューを書く僕のような読者の存在なんか気にしなくていいということだ(笑)。
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チーズはどこへ消えた? (扶桑社BOOKS) Kindle版
この小さな本が世界のビジネスマンを変えてゆく! 迷路のなかに住む、2匹のネズミと2人の小人。彼らは迷路をさまよった末、チーズを発見する。チーズは、ただの食べ物ではなく、人生において私たちが追い求めるもののシンボルである。ところがある日、そのチーズが消えた! ネズミたちは、本能のままにすぐさま新しいチーズを探しに飛び出していく。ところが小人たちは、チーズが戻って来るかも知れないと無駄な期待をかけ、現状分析にうつつを抜かすばかり。しかし、やがて一人が新しいチーズを探しに旅立つ決心を…。大手トップ企業が次々と社員教育に採用。単純なストーリーに託して、状況の変化にいかに対応すべきかを説き、各国でベストセラーとなった注目の書。状況変化への対応を説いたビジネス書として、人生のいろいろな局面を象徴した生き方の本として多くの人に読まれています。アナタの人生は確実に変わる!
- 言語日本語
- 出版社扶桑社
- 発売日2000/11/30
- ファイルサイズ2673 KB
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
出版社からのコメント
※カバー以外は、どの色も2000年発売の書籍『チーズはどこへ消えた?』(459403019X)と同内容です。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
内容(「MARC」データベースより)
「迷路」の中に住み、「チーズ」を探す二人と二匹の物語。時代や状況の急激な変化にいかに対応すべきかといった、人生の様々な局面を象徴している。世界のトップ企業が研修テキストに採用している寓話。
--このテキストは、tankobon_softcover版に関連付けられています。
--このテキストは、tankobon_softcover版に関連付けられています。
著者について
スペンサー・ジョンソン
Spencer Johnson, M.D.
多くの企業やシンクタンクに参加し、ハーバード・ビジネス・スクールの名誉会員に列せられている、アメリカ・ビジネス界のカリスマ的存在。経営学の古典的名著でありロングセラーの『1分間マネジャー』(共著、ダイヤモンド社刊)をはじめ、『1分間意思決定』(ダイヤモンド社刊)、『プレゼント』(扶桑社刊)など多数の著書を発表している。
心理学者であり、心臓のペースメーカーの開発にたずさわった医学博士でもある。
著書のなかでも、寓話に託して、変化にいかに対応するべきかを語った『チーズはどこへ消えた?』(扶桑社刊)は、日本でも400万部を超える爆発的なヒットとなった。
『チーズはどこへ消えた?』はアメリカでの刊行(1998年)当初から、IBM、アップル・コンピュータ、GM、メルセデス・ベンツなど、世界を代表する企業や官公庁で研修のテキストに採用された。日本でも、ビジネスマンのみならず、働く女性たちや主婦層、小学生から高齢者まで、広範な読者に受け入れられ、大きな反響を呼んだ。
その後、『頂きはどこにある?』(2009年/扶桑社刊)を刊行。2017年、78歳で逝去。『迷路の外には何がある?』が遺作となる。
翻訳:門田 美鈴
かどた みすず
翻訳家、フリーライター。
主な訳書にスペンサー・ジョンソン『人生の贈り物』『一分間意思決定』、ハリー・デント『2000年 資本主義の未来』他、多数
色診断監修:松本英恵
似合う色、売れる色を提案する、カラーとイメージのエキスパート。
パーソナルカラー、色彩心理、カラートレンド(流行色)、カラーマーケティングの知見を活用し、カラーコンサルティングを行っている。著書に『人を動かす「色」の科学』(サイエンス・アイ新書)など。
--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
Spencer Johnson, M.D.
多くの企業やシンクタンクに参加し、ハーバード・ビジネス・スクールの名誉会員に列せられている、アメリカ・ビジネス界のカリスマ的存在。経営学の古典的名著でありロングセラーの『1分間マネジャー』(共著、ダイヤモンド社刊)をはじめ、『1分間意思決定』(ダイヤモンド社刊)、『プレゼント』(扶桑社刊)など多数の著書を発表している。
心理学者であり、心臓のペースメーカーの開発にたずさわった医学博士でもある。
著書のなかでも、寓話に託して、変化にいかに対応するべきかを語った『チーズはどこへ消えた?』(扶桑社刊)は、日本でも400万部を超える爆発的なヒットとなった。
『チーズはどこへ消えた?』はアメリカでの刊行(1998年)当初から、IBM、アップル・コンピュータ、GM、メルセデス・ベンツなど、世界を代表する企業や官公庁で研修のテキストに採用された。日本でも、ビジネスマンのみならず、働く女性たちや主婦層、小学生から高齢者まで、広範な読者に受け入れられ、大きな反響を呼んだ。
その後、『頂きはどこにある?』(2009年/扶桑社刊)を刊行。2017年、78歳で逝去。『迷路の外には何がある?』が遺作となる。
翻訳:門田 美鈴
かどた みすず
翻訳家、フリーライター。
主な訳書にスペンサー・ジョンソン『人生の贈り物』『一分間意思決定』、ハリー・デント『2000年 資本主義の未来』他、多数
色診断監修:松本英恵
似合う色、売れる色を提案する、カラーとイメージのエキスパート。
パーソナルカラー、色彩心理、カラートレンド(流行色)、カラーマーケティングの知見を活用し、カラーコンサルティングを行っている。著書に『人を動かす「色」の科学』(サイエンス・アイ新書)など。
--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
登録情報
- ASIN : B00KD2IK4S
- 出版社 : 扶桑社 (2000/11/30)
- 発売日 : 2000/11/30
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 2673 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 本の長さ : 80ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,911位Kindleストア (の売れ筋ランキングを見るKindleストア)
- - 14位人生論
- - 36位哲学・思想 (Kindleストア)
- - 149位倫理学・道徳 (Kindleストア)
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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2,946 件のグローバル評価
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【要約】 不安や躊躇することを恐れず行動した先には 好転的な出来事が待っていることを教えてくれます。 物語の登場人物は小人とネズミです。 彼らはチーズを探して食べることで生活をしています。 ある時、チーズが潤沢な場所を彼らは発見します。(スポットC) しかし、時がたつと、チーズはなくなりました。 ネズミたちはすぐに、次のスポットを探しに行ったが 小人たちは「きっとまたこの場所にチーズは現れる」と 変化に躊躇し行動を起こしませんでした。 その後、勇気を出して小人は行動に移します。 時間はかかりましたが、スポットCを脱出して 新しいチーズを求めるのは非常に活気に満ち溢れていました。 結果的に、新たなチーズスポットにたどり着くことができ、 小人は新しいことに挑戦することの大切さを学びました。【ストックポイント】 ①恐怖 が 役立つ こと も ある。 この まま で い たら 事態 は ますます 悪化 する という 恐怖 に かられ たら、 いや でも 行動 を 起こす だろ う。 だ が 一方、 恐怖 の あまり 何 も でき なく なる こと も ある。 ② 恐怖 の せい で 悪い ほう に 考える の だ と 思っ た。 そこで、 もし 恐怖 が なけれ ば する こと を し た。 新しい 方向 に 進ん だ ので ある。 ③ 新しい チーズ の イメージ が 明瞭 に なれ ば なる ほど、 現実味 を おび て き て、 きっと みつかる という 気 が し て き た。 ④新しい チーズ が みつから ない のでは ない か という 恐怖 から、 探し に 出かけよ う という 気 に すら なれ なかっ た。 しかし、 出かけ て みる と、 先 に 進む のに 必要 な チーズ は みつける こと が でき た。 いま は、 もっと みつかる と 予測 し て いる し、 先 の こと を 考える だけで、 胸 が おどる。【活かし方】 安定や楽さを求めて、既存のやりかた等で対応したり、 同じことばかりをしてしまったりしている。 人生のゴールを考えた時には、変化できた小人のように 不安を恐れずに行動するほうが確実にプラスになると思うので マイナスばかりを考えないように意識したい。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年1月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読書会の課題図書にしようと思って読み始めましたが、あまりに短く、自己啓発色が強かったので、読書会には向かないなと気づきました。しかし本の厚みが薄いのとは対照的に、内容は濃く、人間の本質がギューっと詰まっていました。
物語の中では、人間とネズミが、チーズを求めて迷路を彷徨います。人間よりも脳みそが少ないはずのネズミの方が、チーズを早く手に入れていきます。
チーズは、私たちが人生に求める仕事での成功やら、家族やら、恋人やら、お金やら、大きな家やら、自由やら、健康やら、人に認められることを象徴しています。
頭がいい人の方が幸せになれる、なんて幻想で、実は単純な方が幸せなんだよ、という真理について考えさせられました。
もう一歩踏み込んで読んでみると、「家や家族やお金を手に入れたら一生幸せ!」という価値観へ疑問を投げかける構図になっていることに気がつきます。形あるものは失われる、だからこそ執着を捨てて、変化に対応する姿勢こそが大切だ…仏教でいう諸行無常の教えが隠されているのですね。
大変難しいテーマですが、人間とネズミとチーズだけで、とってもシンプルに書き上げているところに名著の香りがします。子供と一緒に読んで、自分はネズミなのか、人間なのか、チーズとは何なのか、考えるきっかけにすると良いと思いました。
物語の中では、人間とネズミが、チーズを求めて迷路を彷徨います。人間よりも脳みそが少ないはずのネズミの方が、チーズを早く手に入れていきます。
チーズは、私たちが人生に求める仕事での成功やら、家族やら、恋人やら、お金やら、大きな家やら、自由やら、健康やら、人に認められることを象徴しています。
頭がいい人の方が幸せになれる、なんて幻想で、実は単純な方が幸せなんだよ、という真理について考えさせられました。
もう一歩踏み込んで読んでみると、「家や家族やお金を手に入れたら一生幸せ!」という価値観へ疑問を投げかける構図になっていることに気がつきます。形あるものは失われる、だからこそ執着を捨てて、変化に対応する姿勢こそが大切だ…仏教でいう諸行無常の教えが隠されているのですね。
大変難しいテーマですが、人間とネズミとチーズだけで、とってもシンプルに書き上げているところに名著の香りがします。子供と一緒に読んで、自分はネズミなのか、人間なのか、チーズとは何なのか、考えるきっかけにすると良いと思いました。
2018年12月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
役に立ったって言ってる人も居ますが、
全体的にちょっと説教臭いかな…
チーズ(自分にとっての幸せ)はいつか無くなるから、
無くなっても悲観せず 新しいチーズを獲得しに行け!
という内容の本です。
読んでる最中とかは、言われなくてもわかってるよ
って感じの感触でしたが、読み終わって一晩経ち、自分の身に色々起きると、なるほど、と自分に本の内容が定着してってる感じがします
短いのですぐ読み終わるし、悪くないっすね
全体的にちょっと説教臭いかな…
チーズ(自分にとっての幸せ)はいつか無くなるから、
無くなっても悲観せず 新しいチーズを獲得しに行け!
という内容の本です。
読んでる最中とかは、言われなくてもわかってるよ
って感じの感触でしたが、読み終わって一晩経ち、自分の身に色々起きると、なるほど、と自分に本の内容が定着してってる感じがします
短いのですぐ読み終わるし、悪くないっすね
2019年10月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ベストセラーということもあって、続編と同じタイミングで購入しました。
私自身、内容は全然興味を引くものではありませんでした。
たくさんの本を読んでいるが故に、回りくどい表現に疲れます。
この本と最初の自分とが出会っていれば、入り込み方は違ってたのかなと。
ベストセラーですが、出会うタイミング次第だと思いました。
今の私では、評価は星1です。
こちらのシリーズが好きな方、辛口ですみません。
私自身、内容は全然興味を引くものではありませんでした。
たくさんの本を読んでいるが故に、回りくどい表現に疲れます。
この本と最初の自分とが出会っていれば、入り込み方は違ってたのかなと。
ベストセラーですが、出会うタイミング次第だと思いました。
今の私では、評価は星1です。
こちらのシリーズが好きな方、辛口ですみません。
2019年2月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書の目的は「チーズを見つけること」ではなく、「いつでも新しいチーズを探しに行けるよう、自己変革すること」である。「現実から逃げろ」とは決して言っていない。もし「現実から逃げろ」だとすると、IBM、アップル・コンピュータ、メルセデス・ベンツ等、一流企業から社員が流出してしまう。つまり、転職希望者の背中を押すものではない。むしろ「転職するのではなく自分を変えろ」「現実に順応せよ」と言っている。現実が変わっていくのに伴って自分も変わって行けるように。
象徴的なのは、「新しいチーズというのは同じ相手との新しい関係」という一文。
具体的には、本能的に動いていち早くチーズにありついたネズミを褒めるものでもなく、小人のホーが自己変革しない自己の愚かさに気付いて改め、行動に移していくことで人間的に成長していく過程をクローズアップして描いている。
日常的に置き換えると、どこの会社・組織にも有りがちな話ではある。
単純に「変化を恐れるな」と言っているわけでもなく、「変化とは何なのか?」考えさせるようにもなっている。
現実に突き当たって、逃げずに対応したい方。
2回以上、読むことをお勧めしたい。
象徴的なのは、「新しいチーズというのは同じ相手との新しい関係」という一文。
具体的には、本能的に動いていち早くチーズにありついたネズミを褒めるものでもなく、小人のホーが自己変革しない自己の愚かさに気付いて改め、行動に移していくことで人間的に成長していく過程をクローズアップして描いている。
日常的に置き換えると、どこの会社・組織にも有りがちな話ではある。
単純に「変化を恐れるな」と言っているわけでもなく、「変化とは何なのか?」考えさせるようにもなっている。
現実に突き当たって、逃げずに対応したい方。
2回以上、読むことをお勧めしたい。
2019年5月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ゆでカエルという言葉がある。
カエルの入った水の温度をちょっとずつ上げていっても、中のカエルは気が付かない。
そのうち水がお湯へ、お湯が熱湯へ変わっても気づかず、最終的に沸騰した熱湯の中でカエルはお亡くなりになってしまうという例えだ。
物事が少しずつ悪い方向にいっている事に気づかず、気づいた時にはもう手遅れという事だが、仕事にしてもプライベートにしても物事は少しずつ変化している。その変化に気づかず、現状に満足し、カエルと同じ運命を辿りたくない人は、是非とも本書を読んでほしい。
また、今のままではダメな事に気付いているけど、現状を変える勇気が無い人にもオススメしたい。
なお、ゆでカエルを引き合いに出したのは、「カエル」と「変える」を掛けたダジャレである。
カエルの入った水の温度をちょっとずつ上げていっても、中のカエルは気が付かない。
そのうち水がお湯へ、お湯が熱湯へ変わっても気づかず、最終的に沸騰した熱湯の中でカエルはお亡くなりになってしまうという例えだ。
物事が少しずつ悪い方向にいっている事に気づかず、気づいた時にはもう手遅れという事だが、仕事にしてもプライベートにしても物事は少しずつ変化している。その変化に気づかず、現状に満足し、カエルと同じ運命を辿りたくない人は、是非とも本書を読んでほしい。
また、今のままではダメな事に気付いているけど、現状を変える勇気が無い人にもオススメしたい。
なお、ゆでカエルを引き合いに出したのは、「カエル」と「変える」を掛けたダジャレである。