告白した後日に教室に入ると、自分をふった相手が黒板の向こうに立っていた。「やけくそで」主人公の波多野はチョークで線をひきながら彼の方に向かっていき、でもすぐ引き返す。黒板いっぱいの、2本の線。
「誰も気がつかない、誰も渡れない橋」
女の子にはそういうのを教室で咄嗟に思いつき実行するようなことはできない気がします。
教室で相手と会った時の微妙な感じ。中学生男子らしいアクションで印象深いです。
その告白した当時の頃のクラスメートとの再会から動きだす物語は、今の恋人との未来を信じる力を初めて波多野が獲得するまでを描いたもの。いつもの歩田川BLな速度で、文字量たっぷりにw 描かれています。
世間体のコト。自分が相手に相応しくなさすぎるコト。
好きだから、恋人が自分といるために手離したモノがどんどんのし掛かってくるコト。
社会人1年目。花見の場所とりに、新人研修。
語り手の波多野の現在と過去が丁寧に示され、ユーモアを忘れない作風なので暗くはない作品ですが、やはり20代には特別効くんじゃないでしょうか。
勘当されてバイトに集中し2人とも大学留年、あたりのEPは個人的には痛かった。。
そして、だからこそハピエンが大きな意味を持つBL漫画になっています。
作者さんは会話BL肯定派にはたまらない漫画を出す方ですが、男同士の恋愛をつぶさに見つめた今作は、会話の力を私がBL作品で最も強く感じた逸品でした。
チョークの橋 (HUG COMICS) (日本語) コミック – 2012/10/6
歩田川 和果
(著)
-
言語日本語
-
出版社廣済堂出版
-
発売日2012/10/6
-
ISBN-104331900894
-
ISBN-13978-4331900895
この商品を買った人はこんな商品も買っています
ページ: 1 / 1 最初に戻るページ: 1 / 1
- しあわせのはなし (ディアプラス・コミックス)歩田川 和果コミック
- ねくたいや (ディアプラス・コミックス)歩田川 和果コミック
- 友人関係 (バンブーコミックス 麗人セレクション)歩田川 和果コミック
- 悩ましい彼 美しい彼3 (キャラ文庫)文庫
- ロマンス不全の僕たちは (SHYノベルス)新書
- 初恋、カタルシス。 (ビボピーコミックス)コミック
Kindle 端末は必要ありません。無料 Kindle アプリのいずれかをダウンロードすると、スマートフォン、タブレットPCで Kindle 本をお読みいただけます。
Kindle化リクエスト
このタイトルのKindle化をご希望の場合、こちらをクリックしてください。
Kindle をお持ちでない場合、Get your Kindle here Kindle 無料アプリのダウンロードはこちら。
このタイトルのKindle化をご希望の場合、こちらをクリックしてください。
Kindle をお持ちでない場合、Get your Kindle here Kindle 無料アプリのダウンロードはこちら。
カスタマーレビュー
5つ星のうち4.2
星5つ中の4.2
4 件のグローバル評価
評価はどのように計算されますか?
全体的な星の評価と星ごとの割合の内訳を計算するために、単純な平均は使用されません。その代わり、レビューの日時がどれだけ新しいかや、レビューアーがAmazonで商品を購入したかどうかなどが考慮されます。また、レビューを分析して信頼性が検証されます。
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2012年11月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
武藤と波多野、高校時代からの付き合いの二人のお話です。
波多野が中学時代のクラスメイト(城崎)と、花見の場所取りで再会する所から話が展開します。
花見の場所取りで隣に座ったまま、あまり場面が変わらず1話目が進んで行きますが、それがちっとも退屈に感じないんです。
あっという間にテンポの良い会話劇に引き込まれてしまいます。
波多野は中学時代に、同じクラスの中村に告白した事がちょっとしたトラウマになっていたのですが、この城崎との再会によって、現在の城崎や中村と「今だからお互い話せる事」を話す事が出来ます。恋愛ではなく、人としての相手を思いやる会話が素敵です。
中学時代のトラウマのせいもあり、自分に自信が無い波多野は「俺は武藤に釣り合わないんじゃないか」と、グルグル悩んだりしますが、それをひっくるめて大事にしてくれる男前な武藤。カッコよいです。
そんな臆病な波多野が、武藤の傍にいてもいいんだって思えるまでの、二人の会話の応酬が素晴らしい。
絵にクセがあるし吹き出しが独特ですが、歩田川さんの描く「会話劇」はいつも面白いです。読んだ後の満足感が大きいです。
波多野が中学時代のクラスメイト(城崎)と、花見の場所取りで再会する所から話が展開します。
花見の場所取りで隣に座ったまま、あまり場面が変わらず1話目が進んで行きますが、それがちっとも退屈に感じないんです。
あっという間にテンポの良い会話劇に引き込まれてしまいます。
波多野は中学時代に、同じクラスの中村に告白した事がちょっとしたトラウマになっていたのですが、この城崎との再会によって、現在の城崎や中村と「今だからお互い話せる事」を話す事が出来ます。恋愛ではなく、人としての相手を思いやる会話が素敵です。
中学時代のトラウマのせいもあり、自分に自信が無い波多野は「俺は武藤に釣り合わないんじゃないか」と、グルグル悩んだりしますが、それをひっくるめて大事にしてくれる男前な武藤。カッコよいです。
そんな臆病な波多野が、武藤の傍にいてもいいんだって思えるまでの、二人の会話の応酬が素晴らしい。
絵にクセがあるし吹き出しが独特ですが、歩田川さんの描く「会話劇」はいつも面白いです。読んだ後の満足感が大きいです。
2015年11月14日に日本でレビュー済み
チョークの橋というタイトルの不思議な響きに惹かれ、評価も高かったので買ってみました。
歩田川さんの本は初めて購入しました。
絵はかなりざっくりした線で、お世辞でも上手とか美しいというタイプの作家さんでは無いのですが、
その分描写や掘り下げで読ませるタイプの方なんだなとお見受けしました。個人的にこういう描き手さんはとても好きなのですが。
なのですが…あらかじめ断っておきますが、私が神経質なだけかもしれません。評価下げてすみません。
些細なことなのですが、吹き出し外の手書き台詞の「。」の大きさがやたら気になってしまって、話に集中できなかった。
例えば、おはよう。 が通常なら 歩田川さんが書くと視覚的にみておそらく おはよう〇 くらいのサイズ感になる気がします。
(少し大げさかな?でも大体こんな感じ)
画で見せるのでなく掘り下げるタイプの方だからかより一層「。」の大きさがただひたすらに気になる。
画面において不必要さがぬぐえない。
クセなのでしょうが、いっそ枠外の書き言葉なのだから「。」なんていっそ無くてもいいのに…というか無ければな…
と何度も思いました。そんな感じで読み進めるほどに悶々としてしまい、肝心の話にもいまいち入り込めなかった。
それがとてもとても残念でこの評価です。ごめんなさい。
本来マイナス評価ってあまりしたくないのですが、些細なことでも漫画読むのを苦痛に感じることってあるんだなぁ。
漫画って難しいなと思った故のレビューです。
歩田川さんの本は初めて購入しました。
絵はかなりざっくりした線で、お世辞でも上手とか美しいというタイプの作家さんでは無いのですが、
その分描写や掘り下げで読ませるタイプの方なんだなとお見受けしました。個人的にこういう描き手さんはとても好きなのですが。
なのですが…あらかじめ断っておきますが、私が神経質なだけかもしれません。評価下げてすみません。
些細なことなのですが、吹き出し外の手書き台詞の「。」の大きさがやたら気になってしまって、話に集中できなかった。
例えば、おはよう。 が通常なら 歩田川さんが書くと視覚的にみておそらく おはよう〇 くらいのサイズ感になる気がします。
(少し大げさかな?でも大体こんな感じ)
画で見せるのでなく掘り下げるタイプの方だからかより一層「。」の大きさがただひたすらに気になる。
画面において不必要さがぬぐえない。
クセなのでしょうが、いっそ枠外の書き言葉なのだから「。」なんていっそ無くてもいいのに…というか無ければな…
と何度も思いました。そんな感じで読み進めるほどに悶々としてしまい、肝心の話にもいまいち入り込めなかった。
それがとてもとても残念でこの評価です。ごめんなさい。
本来マイナス評価ってあまりしたくないのですが、些細なことでも漫画読むのを苦痛に感じることってあるんだなぁ。
漫画って難しいなと思った故のレビューです。