心情描写に重きを置いたロボアニメ。きわめてピュアでロマンティックなラブストーリーです。
良い点
・作画が映画レベルのハイクオリティ。安定していてかつ動きまくる。特筆すべきは表情演技や仕草などの演出が
きめ細かく、見返すたびに発見がある。
・オープニングが非常にクール。ファッキンすばらしい。作中の音楽もいい。OPの「ダーリン」という詩と
ゼロツーの口パクが重ねてあるとことか、作中クライマックスの音ハメ(サビで空ドカーンとなるとことか)とか最高。
・心情描写が丁寧で秀逸。14話放映後に視聴者が大荒れだったのも、それだけみた人がキャラに感情移入し、
物語に引き込まれたという証拠です。手鏡といった暗喩や象徴の使い方も抜群に上手い。
・ヒロインのゼロツーが非常に魅力的。この作品の魅力の8割と言ってもいい。
多面的な性格なのでこういうキャラですというのが言いにくいのですが、
ワイルド系ファムファタル?何だかよくわからないですね。クレイジーで、無垢で、勝ち気で、大人びていて、
エロくて、可憐。このゼロツーが好きになるかどうかで、作品の評価はだいぶ変わると思います。
・その他メインキャラも地味なりに掘り下げられ、悪くない。サブヒロインのイチゴはとてもいい。主人公のヒロ、
ゼロツーを交えた昼メロも真っ青な三角関係とか面白すぎる。
・声優がみんな上手い。下手な人はいません。特にあんなに押せ押せだったゼロツーが14話で「違う違う!ボクは…」のとことかすごいと思いました。イチゴ役の人も新人離れしている。
・ロボアクションはそんなに多くないのですが、さすがトリガーなクオリティ。
さらにドラマ的に溜めるだけ溜めてから入るので、ものすごく燃えます。
・どうみても後背位なコックピットとか、特に序盤のセリフとかで露骨に性的なものを想起させる暗喩が
多いのですが、それがきちんとテーマや設定と絡んでいるため、単なる釣りエロで終わらず納得できるものに
なっている。
悪い点
・20話以降、話が明後日の方向に行く。ラストはなんとかまとめた感じだが、雑に終わったのは否めない。
特に戦闘シーンは前半部に比べると微妙。
この終盤に関してはまあ平凡ちょい上くらいが客観的な評価だと思いますが、前半が良すぎた分だけ落差が激しく、
悪い評価に繋がっていると思う。
客観的に評価すると、「15話(前半部)までは大傑作ペース、しかし終盤で失速した作品」です。
主観的に評価すると…超面白かったです。ゼロツー最高。終盤がダメ?細けえこたいいんだよ。
減点法だと星4つ、加点法だと星10個みたいな。
15話までで切る、我慢できなければ19話まででやめれば、未完の大傑作ということで脳内完結できるかもね。
好みは分かれるかもしれません。
アニメにストーリー性が高いものを求める人は非常に楽しめる。
逆にノンストレスで見れる、起伏のない日常アニメみたいなのが好きな人は合わないかも。
ガンダムシリーズだと「ポケ戦」とか好きな人にはいいんじゃないでしょうか。
最後にこのアニメをみて教えられた大事なことが一つ。
ネットの意見は必ずしも参考にならないこと、結局は自分の目で確かめないといけないこと、でしょうか。

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