私は70〜80年代の古典ロックが好きで、本書冒頭にフィーチュアされてるデスメタルとか全然知らないのですが、それでも楽しく読めました。
スキャンダルだけではなく、ブッシュ再選阻止に立ち上がったロッカーたちの敗北を冷静に記したり、嫌日・国辱ディスコグラフィーとか、真面目だったり笑えたり、なかなか特盛りな内容です。
登場するアーティストは、ダイムバッグ・ダレル/ゴルゴロス/ベスティ・ディ・サタナ/ターボネグロ/アノレクシア・ネルヴォサ/モトリー・クルー/ラット/ポイズン/オジー・オズボーン/ジュダス・プリースト/ラムシュタイン/スカイラーク/ナズム/コートニー・ラヴ/ポール・マッカートニー死亡説/ボブ・ディラン/ピート・タウンゼント/ゲイリー・グリッター/ツェッペリン/エアロスミス/ジーン・シモンズ/クイーンのフレディ/エルトン・ジョン/クラプトン/フィル・スペクター/ジョイ・ディヴィジョン/ナチ・レイシスト・パンクの人たち/カントリーの人たち/マイケル&ジャネット・ジャクソン/t.A.T.u./バルシュ・マンチョ/ピート・ドハティ/ブルック・ホーガン…などなど。いずれも、簡単なバイオグラフィが把握できる親切なつくりです。
ロックはもはや米国では一般大衆の音楽ではなくなったのかもしれない説、カントリー音楽とホワイトトラッシュの関係とか、非常に興味深い現代的な姿勢が全体に貫かれています。お手軽にでっち上げたムックではない、入魂の編集がうかがえます。文句なしにオススメ。
しかし、本書にはプログレの人ってほとんど出てこないんですが、あーゆう人たちは健全なんですかね。産業ロックはドラッグやセックスとは無縁なのかなあ…。私は全部好きですが。
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