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ターン (新潮文庫) 文庫 – 2000/6/28

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商品の説明

内容紹介

真希は29歳の版画家。夏の午後、ダンプと衝突する。気がつくと、自宅の座椅子でまどろみから目覚める自分がいた。3時15分。いつも通りの家、いつも通りの外。が、この世界には真希一人のほか誰もいなかった。そしてどんな一日を過ごしても、定刻がくると一日前の座椅子に戻ってしまう。ターン。いつかは帰れるの? それともこのまま……だが、150日を過ぎた午後、突然、電話が鳴った。

内容(「BOOK」データベースより)

真希は29歳の版画家。夏の午後、ダンプと衝突する。気がつくと、自宅の座椅子でまどろみから目覚める自分がいた。3時15分。いつも通りの家、いつも通りの外。が、この世界には真希一人のほか誰もいなかった。そしてどんな一日を過ごしても、定刻がくると一日前の座椅子に戻ってしまう。いつかは帰れるの?それともこのまま…だが、150日を過ぎた午後、突然、電話が鳴った。

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登録情報

  • 文庫: 426ページ
  • 出版社: 新潮社 (2000/6/28)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4101373221
  • ISBN-13: 978-4101373225
  • 発売日: 2000/6/28
  • 商品パッケージの寸法: 15 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3 38件のカスタマーレビュー
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トップカスタマーレビュー

投稿者 有花 VINE メンバー 投稿日 2007/9/21
形式: 文庫
 いつも思うけれど、この人の作品は、特別なことが起きなくても、何もない当たり前の毎日を大事に生きていくことの大切さを教えてくれている。

 とはいうものの、今回は主人公・真希に特別なことが起きる。銅版画家を目指している彼女は交通事故をきっかけに、ある時間になると昨日に戻ってしまう身となった。夕食を食べ、風呂に入り、寝る。翌朝、いつものように目覚めるが、午後3時15分になると、昨日の午後、椅子で眠りこけている自分に戻る。

 なにをやっても毎回同じように前日に戻ってしまう。せっかく描いた下絵も消えてしまう。記憶だけは残るけれど、他には何も残せない。お金を使ってもまた財布に戻ってくる。時間がすすまないから、季節もすすまない。ただただむなしくなっていく。

 作者が最後に「付記」という形で少々解説をされていますが、その中で、「会社に勤めていて〜(略)同じ仕事をして帰る。家庭の主婦の方が、洗濯をし、〜(略)食事を作る。そういう中で、ふと、疲労とむなしさを感じてしまったら、それは時の《魔》に捕まったようなものです」と言っておられます。これがまさに、この作品のテーマなんだと思います。

 同じように見える毎日、同じような繰り返しに思えることも、決して同じ一瞬はないのだ。真希がそのことに気づいたと同時に、生きるってこ
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形式: 文庫 Amazonで購入
 人生を何度も何度もやり直すという設定の作品は小説にしろ映画にしろ少なくありませんが、本作の設定はなかなかにユニークです。
 繰り返すのは同じ1日のみ。
 繰り返すその世界には自分以外に誰もいない。
 孤島で一人きりだったロビンソークルーソーも日記を書くことで自分を確認し、生きる糧にすることができた。しかし、この世界では書いた日記もすべて消え去ってしまう。一番辛いのはすべてが流れ去ってしまうこと。
 ただ、自分の記憶だけは消えないので、好きな本をいくらでも読めるし、好きな音楽もいくらでも聴くことができる。
 この機会に語学の勉強をしてもいいし、ギターの練習もし放題だ。
 これは憧れの生活ではないか。いつ帰れると分かっているのなら・・・
 やりたいことが何でもできる理想の生活も、いつ終わるとわからず続くとなると、何のために生きているのか分からなくなり、次第に無気力になってしまう。
 誰も見てくれず誰も言葉をかけてくれない。そして何よりも、どうせはかなく消えてしまうのなら、何も生み出すことはできないのか。
 本当にそうなのか。本当に不毛な繰り返しなのか。
 そこに希望を見いだすことができれば、生きていくことができる。
 本作は、人が希望を見いだすための物語ともいえるでしょう。
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形式: 文庫
時の三部作の一つ。

何年かぶりに読み返してみたら、まだ新鮮だった。
結末を知っていたって、ドキドキするし、絶望するし、
甘い気持にもなるし、感動する。

「君」と、どこかから語りかける声の主が誰なのか、
真希は誰と話しているのか。
真希に訪れる孤独と、「くるりん」がもたらす繰り返しの日々。
途中は、少し中だるみしそうになる単調な雰囲気もあるのですが、
少しだけ辛抱してそのまま読み進めると、
急展開後の感動が倍加する気がします。

突然、蜘蛛の糸のように真希にもたらされる救い。
逃げられない世界で真希を襲う危機。恐怖。
最後の数ページで急速に視界が開けるような、
真希とともに何かを悟る、すがすがしい感覚。

そして…これは立派な恋愛小説なんです。
昔読んだ時には、その部分には関心がなかったけれど、
今、人を好きになることを知ってから読んでみれば、
なんとも切なく、甘酸っぱく、爽やかなお話です。
べたべたした感じが一切ないのがすごく好き。
ふと繰り出される描写や台詞に、クラクラします。

北村さんの作品すべてに言えることですが、
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投稿者 カスタマー 投稿日 2001/5/25
形式: 文庫
1行目を読み始めたそのときから,一気にぐいぐい小説の中に引き込まれ,周りの空気が変化していきます。 主人公視点の,内に向かっていくような,自分に問いかける語り口や繊細でもの柔らかな描写の仕方,日常の中で突然現れた謎も,まるで童話の世界のよう。
読み始めて,気が付いたら,あたりが暗くなるほど夢中になれる本です。
大人のための,上質な童話。
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