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タヌキたちのびっくり東京生活 ‐都市と野生動物の新しい共存‐ (知りたい!サイエンス 35) 単行本(ソフトカバー) – 2008/7/2
本書では、まず「タヌキ」という動物の本質に迫ります。そして、東京暮らしの野生タヌキを細かく調査。その調査から見えてきた「東京タヌキ」は、東京の歴史を映す鏡のような、面白くも不思議な存在だったのです。
- 本の長さ232ページ
- 出版社技術評論社
- 発売日2008/7/2
- ISBN-104774135259
- ISBN-13978-4774135250
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
1967年福岡市生まれ。NPO法人都市動物研究会理事。動物ジャーナリスト、イラストレーター。(株)アスキー勤務時にCD‐ROM書籍の編集・ディレクターを担当。1999年、同社を退社
しおや/てるこ
イラストレーター兼漫画家。株式会社アスキー・メディアワークス系雑誌にてタヌキ漫画などを執筆中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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登録情報
- 出版社 : 技術評論社 (2008/7/2)
- 発売日 : 2008/7/2
- 単行本(ソフトカバー) : 232ページ
- ISBN-10 : 4774135259
- ISBN-13 : 978-4774135250
- Amazon 売れ筋ランキング: - 638,519位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- カスタマーレビュー:
著者について
漫画やイラストを細々。
その昔、事情があって清流方面のピュア漫画ばかりを描いておりましたが、漫画家を目指していた頃に描きたかったものを再び描くために原点回帰。表現したいものと画力のすり合わせ中。
2021年6月16日『変と乱』全1巻発売(少年画報社)
他活動
コミティアという一次創作同人誌即売会にてオリジナル漫画の同人誌を手売りしています。
単行本
『アタシのセンパイ』全1巻
『アオとハル』全1巻
『レモネード』全1巻
『たまりば』全2巻
『チョコレート』全1巻
画像は娘画伯が4歳だった頃に描いてくれた「ママの顔」。
宮本 拓海(みやもと・たくみ)
1967年福岡市生まれ。
会社員。
東京タヌキ探検隊!隊長、東京コウモリ探検隊!隊長。
1990年~1999年、株式会社アスキーでプログラマー、編集者として勤務。「マルチメディア昆虫図鑑」「マルチメディア魚類図鑑」「マルチメディア爬虫類両生類図鑑」などのCD-ROM書籍の編集・ディレクターを担当。
その後、フリーの編集者、イラストレーター、パート、正社員、非正規雇用労働者(契約社員)を経てまた正社員。
タヌキ、ハクビシン、アライグマ、アナグマ、アブラコウモリなどについてのアマチュア研究者でもある。東京都23区のタヌキ、ハクビシンについて初めて詳細な分布や生態を明らかにした。
著書に「タヌキたちのびっくり東京生活 都市と野生動物の新しい共存」(共著、技術評論社)、「動物の見つけ方、教えます! 都会の自然観察入門」(数研出版)、「害虫の科学的退治法」(ソフトバンククリエイティブ サイエンス・アイ新書)、「外来水生生物事典」(共著、柏書房)。
イラスト担当に「シンカのかたち 進化で読み解くふしぎな生き物」(技術評論社)など。
東京タヌキ探検隊!http://tokyotanuki.jp/
東京コウモリ探検隊!http://tokyobat.jp/
個人ホームページは http://ikimonotuusin.com、http://takumi-cb.com/
(2017年現在)
カスタマーレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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東京タヌキ探検隊!は
全国のタヌキ、ハクビシン、アライグマ、アナグマ、キツネなどを対象に
目撃情報の収集、調査分析を行って、2016年末現在の目撃情報は4455件。
東京23区内には現在、推定1000頭のタヌキが住んでいるという。
本書はマンガ、イラスト、図解も
駆使して、頭の下がる懇切ていねいさで
タヌキはネコよりやや大きく、雑食で
鼻が長くて目の回りが黒く、脚も黒く、尾は太いこと。
とても慎重な性格なので
「近づかない、騒がない、食べ物を与えない」のがルールであること、
京王線沿線や多摩川沿い、荒川南岸、御所で
よく目撃されることなどのさまざまな基礎知識から
なぜキツネは東京からほぼ消えたのに
タヌキはサバイバルしたのか、などの考察。
そして、タヌキたちの23区ライフからみえてくる
野生動物とずっと共生できる都市への提言まで
1ページ1ページに、今まで知らなかった、
考えたこともなかった情報が詰まっている。
いつかタヌキと出合えたら
すっと立ち止まって、静かに観察したい。
ムツゴロウさんの本に出て来たタヌキは部屋飼いであった様に記憶しているが、一旦タヌキの信頼を失うと、中々取り戻せない、と書いてあった。時折TVには子連れのタヌキが餌を求めて訪ねるお宅が出て来るが、意外にも東京の住宅街に出没するらしい。我が東京の棲家のあたりにもこの本によると出没の可能性があるらしい。空き地が減って来てはいるが、まだ蝙蝠も野鳥も多い。生息場所の候補地としてはXX山と名のついた公園では高低差もあり、ねぐらにはうってつけだ。
元来、人間とは活動する時間帯が異なるから知られないままに共存してきた可能性もある。野犬は昔に比べたら圧倒的に少ないから天敵は減ったが、最近の人間は夜昼無く動き回るから辟易としているだろう。しかし、東京は車と言う新たな天敵が多いから、成獣にまで育つタヌキは少ないかも知れない。
著者は東京にタヌキがいるという事実に魅せられ、これまで数年間、タヌキの東京生活を追い求めてきた。過去数年のタヌキ目撃情報を、自分の野外観察、目撃者からのたれこみ、インターネット情報などから、できるかぎり洗っていった。それを集計して、東京の地図に網の目をかけ、タヌキの出没情報の傾向を探り出している。
修正から導きだされる仮説は科学的洞察力が深い。たとえば、タヌキにとって鉄道の路線は森から森へ移動するときの“回廊”の役割を果たしているのでは、という説。タヌキの生態域を「西武線グループ」「京王線グループ」などに区分した地図もつくった。
野外観察や地図づくりからは、私たち人間の都市の作り方も見えてくる。著者は、明治からの140年の東京を「鉄道開発の70年」「自動車の70年」に分け、タヌキの棲み心地がどうだったかを論じる。鉄道の線路はうまく活用できたタヌキも、広い道と車は危険要因にしかならなかった。
著者は次の70年を見据える。それは「人口減少の時代」だという。「そんな時代に突入しつつあるというのに、未だ自然を破壊してまで開発をしようという動きがあるのは、私から見ると非常に不可解なことです」と。この本は、動物の生き方を鏡に、人間の生きる姿を見てみようという提案でもある。