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ソクラテスの弁明・クリトン (岩波文庫) 文庫 – 1964

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商品の説明

内容紹介

自己の所信を力強く表明する法廷のソクラテスを描いた『ソクラテスの弁明』.死刑の宣告を受けた後,国法を守って平静に死を迎えようとするソクラテスと,脱獄を勧める老友クリトンとの獄中の対話『クリトン』.ともにプラトン初期の作であるが,芸術的にも完璧に近い筆致をもって師ソクラテスの偉大な姿を我々に伝えている. --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

自己の所信を力強く表明する法廷のソクラテスを描いた「ソクラテスの弁明」、不正な死刑の宣告を受けた後、国法を守って平静に死を迎えようとするソクラテスと、脱獄を勧める老友クリトンとの対話よりなる「クリトン」。ともにプラトン(前427‐347年)初期の作であるが、芸術的にも完璧に近い筆致をもって師ソクラテスの偉大な姿を我々に伝えている。

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登録情報

  • 文庫: 135ページ
  • 出版社: 岩波書店; 改版 (1964)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4003360117
  • ISBN-13: 978-4003360118
  • 発売日: 1964
  • 商品パッケージの寸法: 15 x 10.6 x 0.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5 48件のカスタマーレビュー
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形式: 文庫
たまたま読んでおもしろかったのでメモ代わりに分析しておく。

■『ソクラテスの弁明』

内容は、ソクラテスが若者をたぶらかしたことによって刑に処せられることに対する、ソクラテス自身の弁明である。
構成やロジックなどがかなり興味深い。

ソクラテスは自身に対する旧来ありがちな批判と、糾弾される原因となった具体的な批判にわけて、反論を展開する。

まず、ソクラテスは自身に対する若者をたぶらかしているという事実を明確に否定する。
そして、ではなぜ自分が無実の罪で糾弾されるまでに他人に憎まれるに至ったかということについて、「自分には智恵があるから」だというのである。
その根拠として神の啓示(デルフォイの神託)をあげ、神託の正しさを証明するために自身がおこなった検証を紹介する。それは1.政治家2.詩人3.手工者とそれぞれ議論をし、結果として「何も知らないことを知っている(無知の知)」という点において、自分が彼らよりも智恵があるという確信をもったということである。
そしてそうした試問を重ねた結果としてプライドが傷つけられた人々が、自分を憎むに至ったというのである。

次に、自分を糾弾したメレトスに対して、主に3つの点で具体的にその矛盾を証明してみせる。
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形式: 文庫
本書でプラトンは、ソクラテスの偉大性を書きたかったのかと思いますが、私は次のように理解しました。「ソクラテスの弁明」においては、まずは自分は無知であることを認識しよう。そして、自分が正しいと思い、それが人のためだと確信することは人にしてあげよう。自分自身の健康、蓄財、名声、栄誉ばかりにかまけるのではなく、知恵をつけ、徳を求め、世のため人のために行動しよう、と。そして「クリトン」では、人は単に生きるのではなく、善く生きることが大切だ。それは美しく生きることと、正しく生きることと同じである。従って、たとえ受ける罰や仕打ちが正しくなくとも、それに対して理にかなわない不正で返してはならない、と。どちらかというと、道徳的、倫理的なメッセージに富んだ作品で、まるでソクラテスが時代を超えて、今の我々にも話しかけているようでした。「クリトン」で書かれている国家観に関しては、当時のアテナイの社会慣習をふまえていることを考慮すると、参考に留めるべきだと思いますが、それを抜きにしても西洋哲学の古典として一読をお勧めします。
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形式: 文庫
西洋哲学の古典を読むに当り、「哲学の父」と称されるソクラテスから入ろうと
思ったが、実はソクラテスは一冊も書物を残していない。

ならば、弟子プラトンが彼の思想を記した書籍を読もう、との思いで手に
取った一冊。

本書は、物事の本質について、知っているようで実は何も知らない点を
自覚し、それを「〜とは何か?」と問うことで本質にアプローチする、有名
な「無知の知」と「問答法」が記述されている。

「〜とは何か?」と問うことは、現在でも有効な哲学的発想であり、大変
に興味深い。

ソクラテスは、この問答法を当時のアテナの識者に繰り返し、又若者を
間違った方向へ導いたとして危険視され、有力者に訴えられた。本書は、
裁判でアテナ市民に対し、弁明を行うシーンが描写されている。

文体はやや取っつき難い感はあるが、現在でも通じる哲学的考え方を
共有でき、又紀元前400年頃の出来事を現在でも味わうことができ、
古典の醍醐味を実感できる一冊。
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形式: 文庫
「ソクラテスの弁明」は、ソクラテスが数々の疑惑によって告発されたが、ソクラテス自身がその疑惑ひとつひとつを裁判において「虚偽や誤解に基づくものである」として弁明していくという内容である。智慧があるゆえに有名になり支持者が増えすぎたので、結果的にその力を恐れた者の策略といえるのだが、法廷においてそのソクラテスの智慧の豊かさと人間性が見事に披露されている。よって告発者の彼を貶めたい意図とは逆に、いっそう彼の魅力をひきたて舞台を用意してしまったともいえる。

その強靭な意志に基づいて発せられる言葉と姿勢に多分に惹きつけられる。そして有名な「無知の知」という言葉のルーツがわかる。ソクラテス自身は一番の賢人として神に選ばれたというが、その理由が自らを「無知の知」であることを悟っているからだと考える。神に選ばれながらのその謙虚さはなかなかこころにくい。また、例え有罪となって死刑になっても死を恐れない理由として彼の死生観が披露されているが、そこも見所ではないだろうか。そして、告発した者、それに対して意見を述べる弁論者、それを見守る裁判官に聴衆。ここに古代ギリシャのアテネに端を発するデモクラシーが縮図として見て取れるのである。
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