おそらく急ごしらえで小論文の対策をしたいとか、ネタを手に入れたいという人にはこの本は不向き。地方国公立二次やいわゆる難関私大受験の入門として読み、そのあと赤本に取り組んでいくような使い方か。そこまでの内容が求められなさそうな大学や専門学校志望者には、オーバースペックな気がする。
取り上げているテーマも、ジレンマや労働、生命のあり方、貧困など、社会問題が中心だから、ドップリ理系の小論文には対応しにくい。例えば小論文と称して、実は数学や物理の論述問題が出るような国公立には向かない。
一方で、書かれている内容は興味深い。多分高校生活ではあまり触れないような、社会で起こるジレンマと向き合っている感覚がある。読み物として面白い。
また、テクニカルな話に終始するわけではなく、ストーリーが流れているので、それを好むかどうか。手っ取り早くスキルを身に付けたいという人には向かない。ただ、付け焼き刃で小論文が書けるのかは疑問だし、この本は根底に哲学の血が流れているように感じるところが節々に感じるので、個人的にはアリだと思う。
興味深いのは、アドミッションポリシーが各大学で違うのだから、評価軸も大学によって違うし、「これで受かる」というような話ではないと述べているところ。その辺りの戦術がはっきりしているので、それに納得するならよいと思う。
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