小泉行革の政策評価とサッチャリズム、小さな政府への正念場!
「ゼミナール日本経済入門 2007年度版」ができました。今年度版は序章で 小泉行革の政策評価に挑戦しました。日本経済はようやく正常な姿へ向け歩み始 めました。「構造改革なくして成長なし」を掲げ、5年余にわたり大ナタを振 るった小泉行革のひとつの成果だと思います。小泉改革は「大きな政府」から 「小さな政府」への転換を目指した改革です。同じ試みは80年代のイギリスで サッチャー首相の下で進められました。
現在のイギリスは先進国の中で、最も経済パフォーマンスが良好です。戦後最も 安定した経済発展が15年以上も続き、失業率も先進国の中で最も低 く、2006年の一人当たりGDPはついに日本を上回りました。イギリス経済 好調の原因を探っていくと、サッチャリズムに行き着きます。小泉行革が成果を 挙げるために何が必要かをサッチャリズムとの対比で検討してみました。
「小さな政府」への正念場。景気、物価、金融などの基本テーマだけでなく、ポスト小泉改革、年金改革、産業再編、地球環境などのトピックスもわかりやすく解説。最も信頼されているテキストを改訂。日経・経済図書文化賞。
著者について
1964年、慶応義塾大学経済学部卒。日本経済新聞社に入社。主と して財政金融政策などマクロ経済政策を担当。ロンドン支局長、日経ビジネス 編集長などを歴任後、地球環境問題の深刻さに衝撃を受け、環境問題の研究に乗 り出す。論説委員会に転籍後、論説副主幹として95年元旦から合計31回に及 ぶ連載社説「環境の世紀への提案」のデスクを担当、環境経営の重要性を強調 し、産業界に大きな影響を与える。国連大学が提唱したゼロエミッション運動の 推進者の一人として活躍、2001年4月に第1回ゼロエミッション賞を受賞した。 また、97年1月に経済人の環境NGO、「環境を考える経済人の会21、略称 B-LIFE21」を立ち上げ、経済人と環境NGO/NPOとの交流を促進する一 方、慶応義塾大学SFC、立命館大学、早稲田大学、千葉商科大学、明治大学、 京都大学、横浜国立大学などで環境講座を開設し、経営者と学生との直接対話 に道を開くなど独自の立場から実践活動を続ける。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
三橋/規宏
1940年生まれ。1964年慶応義塾大学経済学部卒業、日本経済新聞社入社。ロンドン支局長、日経ビジネス編集長、編集局科学技術部長、出版局次長、論説副主幹等を経て、千葉商科大学政策情報学部教授
内田/茂男
1941年生まれ。1965年慶応義塾大学経済学部卒業、日本経済新聞社入社。編集局証券部、日本経済研究センター、東京本社証券部長、論説委員等を経て、千葉商科大学政策情報学部教授
池田/吉紀
1943年生まれ。1965年横浜国立大学経済学部卒業、日本経済新聞社入社。編集局工業部、同経済部、データバンク局経済情報部長、同局次長、日本経済研究センター事務局長、日経アメリカ社社長、格付投資情報センター社長を経て、現在、格付投資情報センター特別顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)