●Amazonのレビュアーの方は、若い方が多いせいか、「消費者目線の・・・」だとか「コンセプトはよい・・・」とか「アイデア商品」などと書かれている方も多いですが、【ライト付きのペン】のアイデアは、(40年以上前?)昭和の頃からありました。
しかし、当時は、何かのおまけ(ノベルティ)や雑誌の横のうさんくさい通販の商品で、一流の文具メーカーは、キワモノ扱いして手を出さなかったのか、聞いたことのないメーカーのものだったと記憶しています。私の知っている品物は、電池は(今では見かけない)単5、電球も昔の懐中電灯に使う豆電球なので、太さもぶっとく、電池の重みで重心が高く、肝心のペンの書き心地も今考えるとヒドイものだったと思います。
●それが、ボタン電池の普及とLEDの開発で、コンパクト化が可能になったため、一流の文具メーカーのゼブラさんが職種・ロケーション・用途を絞ったマーケティング戦略のもとに、全体の機構・形状・デザイン・価格で広く普及させられる素晴らしい商品として開発されたものと考えます。
●そんな昔を知っている私ですので、雑誌でこれを見たときに、「へぇぇ~~ぇ。 昔の物とは大違いだ。 冬の朝、まだ夜明け前の暗い通勤のバスの中で、今日のTO DO MEMOを書くのにいいかな?」と思い、Amazonでポチってしまいました。 箱を開けた時の感想は、「いやぁ~~よくできてるなぁ。昔の物とは大違いだ。一見、普通のちょっといいボールペンとかわんないなぁ。 カッコイイ。」「よくこんなに細くつくれたなぁ。」です。(※添付写真参照)
●「明るすぎるの、どうのこうの」とこの製品の開発ターゲットでもなさそうな方が、色々言っておられるようですが、私としては、「よく、ここまで仕上げたなぁ」とゼブラさんに拍手を送りたいと思います。ですから、そのことだけで、☆5コを付けちゃいました。
●前述のように、この製品は、【職種(建築・看護士・警備員等)】【用途(キャンピング等のアウトドア)】【ロケーション(防災・非常時)】にターゲットを絞って開発されたようですので、その評価は、そのような方たちが使用しての評価が一番大切と思います。 一般の学生やサラリーマンが、ちょっと使ってみただけで、明るすぎるのどうのこうのと、門外漢が言うべきではないでしょう。
●10年ほど前、入院(相部屋)していた時に、毎晩看護婦さんが、真っ暗な病室に体温・血圧を測りに来るときは、隣の人に迷惑が掛からないように、小型の懐中電灯をもってやってきて、測ったら、懐中電灯を左手で照らしながら、右手でカルテに記入していました。 こんな時、これが1本あれば、どうなんだろう。 結構明るいので、懐中電灯を持ち歩く必要がなくなるかも知れません。
●警備の方も、夜の定時巡回の時に、施錠の確認、何かのメーターやスイッチの確認、それを終えての巡回表にチェックをいれて、ちょいと書き込み。 少し明るめの方が、細部確認の補助ライトとしても使えるので、良いのかも・・・
●キャンプなどで、暗い中で書くときは、ヘッドランプか、ポケットライトを口にくわえてという事になる。 こいつがあれば、息苦しくないし、くわえた口から、よだれが落ちる心配もない。
●「明るすぎる」「まぶしい」等の書き込みが多いようですが、彼(彼女)らは、現場でのそういう用途を考えて、または使ってみて書いているのだろうか? 門外漢が、自分の部屋の電気を消して、すこし書いてみただけの感想なのか?
たしかに、暗い中で文字を書くには、もう少し暗い方が(暗くても)いいのかも知れないが、ペンの横から見ればかなりまぶしいが、立てるようにして書けばそうでもない。 上記のような使い方なら、暗い中で書くのも、せいぜい数行レベル。長文を書くわけではない。 更に、机上で白紙に試し書きをしただけのレビュアーが気がつくはずもありませんが、カルテやチェックリスト・日報などに記入する時は、その帳票(の一部)をざっと読んでから記入する事もままあります。 ならば「書く前に読む」のですから、暗い中でもA4判1枚くらい帳票全体を照らして読むことが出来る程度の照度を求められるでしょう。 そのために現在の明るさが必要なら、GOODです。 名前はライトライトでも、"Light, read , and Write"(照らす・読む・そして書く)と広くトータルの機能として、評価すべきでは。
●ゼブラさんが、こんな人向けとして表示している職種の方、しばらく使ってみてからのレビューをアップしていただきたいと思います。(Amazonさんも、この商品のVine先取りプログラムメンバーは、そういう職種の方から選べばよかったのに。)
●最後に、私が個人的に、一つだけ残念だった事は、私は、ジェットストリーム愛好者なので、「替え芯は4Cなのだから、来たら家にあるジェットストリームの4C芯に入替よう」と思っていたのですが、同じ4C規格でも、仕上がりがジェットストリームの方がわずかに細く、この商品の差込口にはゆるくて使えませんでした。 でも最近は、ゼブラの4Cも書きやすくなっているので、良しとします。
※せっかく買ったのですが、夜明けが早くなったため、私の通勤時間帯には、すっかり明るくなってしまいます。 そうとうしばらくの間、これが活躍することはなさそうなので、残念‼
【追記(3月27日):点灯方法についての机上の評価へのコメント】
●他にも、レビューには、「スイッチを別に」という書き込みが沢山ありますが、これにしても、学生や一般サラリーマンが、自宅で机の上で操作しただけで安易に評価すべきことではありません。 一つのアイデアとして「ツイスト式」「振り子式」のスイッチは? と書かれている方もおられましたが、ゼブラさんがメインターゲットとして考えておられる職種の方が、これを使う時は、暗くてゴチャゴチャゴチャした現場で
①片手には懐中電灯、書類を挟んだバインダーや宅配さんなら荷物を色々持った状態で、と考えるのが自然です。そんな時に両手で回す必要のある「ツイスト式」は、どうなんでしょう? 片手で出来るのが大前提でしょう。
②また、作業用の手袋をしている場合はどうでしょう。 ペンの横に、小さなプッシュボタンのスイッチだったら、暗くて分かりにくいし、手の感覚で探っても、作業用の手袋をしていたらどうでしょう。 横にボタンのあるタイプのペンををお持ちの方は、そのペンを上着のポケットに入れて、軍手をはめて、部屋の電気を消して操作してみてください。決して、操作性が良いとは思えません。 また、そんな形式だと、操作する時に、手を持ち変えたり指を置き替える動作が発生し、手を滑らせて落とすリスクも高くなります。 暗いゴチャゴチャした建築現場で、このペンを落したら、見つかるのでしょうか? ぺんをなくしたら、書類に書き込みが出来なくなって、仕事はストップです。 看護婦さんなんて、隣の寝ている患者さんのベッドの下にでも落としたら、懐中電灯で照らして探すことも出来ないし、カルテに記入も出来ないので、検査結果は、頭で覚えて記入は、ナースステーションにもどってから・・・、ペンを探すのは明日、になるのかな?
●そんなふうに考えると、片手で簡単に操作でき、点灯筆記の準備が素早く出来る、軍手をしていても操作は容易、握り直しが少ないので手を滑らせて落とすリスクも低いという、今の仕組みがBESTだと私は考えます。
「スイッチを別に・・・」というのは、こういう現場を知らない人が、ちょこっと机の上で使ってみて、「次に押したら。電気が点くのか点かないのか分からない」「消灯でペンだけ出したいのに、一回でそのように出来ない」というだけのことで書いているにすぎないと思います。
【点灯状態 or 消灯状態】、自分の思った状態でなかったら、あと2回、続けてノックするだけじゃん。
ブランド | ゼブラ(ZEBRA) |
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製品型番 | P-BA95-DB |
色 | ダークブルー |
材質 | アルミニウム, 金属 |
線種 | 中字 |
線幅(mm) | 0.7 |
インク色 | 黒 |
付属品 | 【包装】プラスチック製透明パッケージ(台紙付) |
製品サイズ | 1.1 x 13.93 x 1.3 cm; 19 g |