冒頭の「軍法侍用集」では劣勢の兵力での鶴翼陣はあり得ないと述べてる点は大いに疑問。
古来のカンネイの戦いや長篠の戦い、日露戦争時の日本軍戦術でも、劣勢時に相手を包囲するのは戦術として一般的。
それを「あり得ない」と断じてるのは乱暴すぎやしないか?
察するにこの作者は、時代考証をしてる本郷先生の言葉に従いすぎだと思う。
学者先生にありがちな資料偏重主義に陥りすぎです。軍法侍用集にこだわるあまり、戦術の研究を怠ってると言えないか。
綿密な資料調査がこの作品のウリだけど、資料にこだわりすぎな点は大いに心配。
なにせ本郷先生は「令和の令は命令の令!元号には使ってはいけない言葉のは当然の理!」と断言してしまう人ですから、時代考証が本郷先生というのはちょっと不安。
ただ、三方ヶ原の戦い前の緊張感はしっかり伝わってくる点は凄くいい。資料の事なんなて気にならないくらいに先に先にと読んでしまう。
個人的には史実云々なんかより、一個人としての仙石秀久の物語がよみたいなぁ
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