この、トア〜精霊「王」紀伝〜は、セガサターンに限らず、全ARPGでも上位に入る面白さを秘めていると思います。
謎解きは昨今のゲームがヌルゲーに思えてしまう人も納得の歯応え。しかし一方で、他のセガハードの名作「ライトクルセイダー」や「ランドストーカー」、あるいは同種の「アランドラ」などよりも、理不尽さへの耐性を要求される場面が少ないことも特色だと思います。
謎解きは素朴な物理法則と、精霊の3種のアクションの性質が鍵です。徹底的に「世界」が表現されています(たとえば、自分が投げた爆弾に乗れる、敵の材質にも精霊が設定されている、など)ので、現実ならこうなるよな、という想像がそのまま謎解きに生かせるわけです。本来解かなければならない仕掛けをスキップするような方法を編み出したり、隠し要素(数体いる宝の精霊、疾風の杖レースなど)を見つけたり、ネズミを焼いて肉になるのを眺めたり、謎解き自体の面白さもさることながら純粋な“発見する喜び”が味わえます。宝石を42個、巻物を60本コンプリートしてもまだ終わりません。
ただし、ストーリーを追うだけだとただのお使いゲーになってしまうところと、ARPG慣れしてない人には努力が必要とされるところ、操作性に若干難があるところが欠点といえば欠点です。例えば、ダッシュの方向は基本上下左右のみ、走りながら方向キーでシフトできるだけなので、真斜めには走れません。
しかしながら、こまけぇことはいいんだよ!と太鼓判を押せるゲームです。興味が湧いた方は是非。私の不満点は、上に表示されてるこのゲームのタイトルが間違ってる所くらいです。ちなみに前作「ストーリー オブ トア」はWiiのVCでプレイできます。セガさん、任天堂さん、サターンソフトのVC化はまだですか?

