幼少期の頃に観てとても感動しました作品でした。中でも一つの台詞がとても印象的で、人生で嫌なことがあると思い出したりしていました。主人公のスミスがとても傷ついたシーンで、彼を励まそうとした記者が"A hundred years from now,nobody'll know the difference.”と言います。最初に観たときの翻訳では「100年たてば、みんな土の下さ!」でしたが、今回は「元気出せ、みんなすぐ忘れるさ。」になっていてとても残念でした。
政治家の利権や汚職、巨大権力によるマスメディア支配、叩きつぶされる正義の声。
それら全てをフィクションにして描いた名匠フランク・キャプラ監督による感動作です。
あらすじは…愛国心に燃える青年が議会へ入り、不正に対してたった一人で巨大な組織に命を賭けて対抗する…といったストーリーです。
議会にて真実を如何に訴えようが「メディアが報道しなければ国民へは存在しない」ことになり、如何に正しい言動をしようが「メディアが歪曲報道をすれば道化になる」ことが描かれています。また、記者達が熱心に情報をあげようがトップが受け入れなければなかったことになります。
驚くことに、この作品は今の日本と全く同じ状況です。
アメリカとの開戦前の作品ですが、近未来SFなのか、それともアメリカ先取りなのかと思ってしまいます。
個人的に中盤から涙腺が緩んで涙涙でしたが、興味深かったのはこの頃のアメリカ映画には有色人種がほとんど登場しないことです。本作出登場した有色人種は駅のポーターだけで、議会でも市民でも有色人種は一切登場しません。白人の白人による白人のための社会であり、自由と平等は白人だけのものありました。
ではなぜ、現在の映画、もしくは政治の場にて、有色人と白人が肩を並べることができるようになったのか…学校では教えてくれないので各自が模索して調べる…という情けない日本国となっています。
スミス氏のような高貴な志に涙しています。
キャプラ監督のご子息によるコメンタリーや映像特典には非常に価値があります!!