スマートグリッドというものが米国・欧州・日本で少しずつ違う意味合いを持っていることが少し理解出来ました。
これは逆に言えばその国の発電設備の構成によってスマートグリッドに要求される性能が変わってくるということです。
欧州は風力発電が多いので主に電源の品質管理が中心らしい。米国は電力自由化の副作用として、
電力の供給が恒常的に不足する恐れがあるため、ピーク需要の抑制が大きな目的になっています。
日本は太陽電池の普及促進のため、蓄電技術や供給力と負荷の最適化が必要になるようです。
ここでは太陽電池そのものは詳しく解説されていませんが、太陽光発電がある規模より普及すると、
即座に供給過剰に陥ることが繰り返し述べられています。
これは普通太陽光発電は発電量が少ないことが問題とされていることが多いので意外に聞こえますが、
仮に全ての電力を太陽光発電で賄うと仮定すると、
電気使用量の需要曲線は昼と夜で1対2であるのに対し、
太陽光発電のピーク発電量は3程度の比率となるので、
ピークの発電は捨てるか貯蔵しなくてはいけません。
もちろん、初期導入期には単にピークカットの抑制効果があるだけです。
太陽光発電にとってどのくらいの投入量がそのような対策が必要になるかという点について、
本書では1300万kwという数字をあげています。
1300万kwという数字は設備利用率12%という性能を考えると、
太陽光発電の普及期にはすぐ蓄電の開発が必要になるということです。
このあたりは数字の根拠などももう少し知りたいという気もします。
また、太陽光発電の設計という観点からはどの部分で蓄電を担うか、
太陽光発電の研究者も考えなくてはいけないと思いました。
蓄電設備については本書では化学的蓄電池と空気貯蔵式くらいしか言及がありませんが、
蓄電設備が意外に色んな仕組みで設置可能なこと、たとえばフライホイールとか、
そのあたりの動向も今の現状をもう少し知りたいと感じます。
一番最後の対談も興味深いです。
エネルギー問題は、単純な性能などの問題だけでなく、
最終的な目標やあるべき姿についてのイメージをどう持つかによって大きく変わることが、
池田氏と横山氏のニュアンスの違いに現れているように感じました。
電力量の量という問題を解決することと、
電力の需要と供給の最適化というのは重なる部分と次元の違う部分とがあるというのが僕の印象です。
(例えて言えば会社の経費削減=省エネと、ITによる業務改善みたいなものでしょうか)。
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スマートグリッド (電気新聞ブックス―エネルギー新書) 新書 – 2010/3/29
横山明彦
(著)
新たなビジネスが生まれるのではないかと期待される次世代電力ネットワーク「スマートグリッド」。 本書はスマートグリッド研究の第一人者である横山明彦東京大学教授が、電力ネットワークの視点から、スマートグリッドを定義し、技術的課題や各国の事情をわかりやすく解説しています。 また、日本IBMの池田一昭氏と海外の事例や情報システムから見たスマートグリッドについて語り合う特別対談も収録しています。 スマートグリッドを知りたい、スマートグリッドにおけるビジネスチャンスを探りたい人に向けた必読の書です。
- 本の長さ256ページ
- 出版社日本電気協会新聞部
- 発売日2010/3/29
- ISBN-104902553872
- ISBN-13978-4902553871
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
世界で話題沸騰中!スマグリ徹底解説、未来の姿が見えてくる。
著者について
横山 明彦(よこやま あきひこ)。東京大学大学院新領域創成科学研究科教授(工学博士)。 主に電力システム工学(電力システムの解析・計画・運用・制御)の研究に従事し、電気事業審議会など国の審議会や研究会の委員等を歴任。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
横山/明彦
東京大学大学院新領域創成科学研究科教授(工学博士)。大阪府生まれ。1984年東京大学大学院工学系研究科電気工学専門課程博士課程修了後、同大学の助手、講師、助教授を経て、2000年より現職。主に電力システム工学(電力システムの解析・計画・運用・制御)の研究に従事し、電気事業審議会など国の審議会や研究会の委員等を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
東京大学大学院新領域創成科学研究科教授(工学博士)。大阪府生まれ。1984年東京大学大学院工学系研究科電気工学専門課程博士課程修了後、同大学の助手、講師、助教授を経て、2000年より現職。主に電力システム工学(電力システムの解析・計画・運用・制御)の研究に従事し、電気事業審議会など国の審議会や研究会の委員等を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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登録情報
- 出版社 : 日本電気協会新聞部 (2010/3/29)
- 発売日 : 2010/3/29
- 新書 : 256ページ
- ISBN-10 : 4902553872
- ISBN-13 : 978-4902553871
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,001,643位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 581位エネルギー一般関連書籍
- - 64,081位新書
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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2012年3月25日に日本でレビュー済み
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2012年2月5日に日本でレビュー済み
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スマートグリッドは、3・11の前には不況にあえぐIT業界が新たに参入する業種として、3・11後には原子力発電から太陽光発電への切り替えのための手段として語られることが多い。しかし、実際には、本書の追記(3・11の後で追記された)にあるように、「この技術は今回のような電力不足を直接的に解決するものでなく、需給の不均衡による供給信頼度の低下を防ぐために役立つ最適制御技術」である。そのためには、電力の需給の不均衡とは何か、それによって起きる供給信頼度の低下とは何かを、まず電力観点から事実として捉える必要がある。本書は、まずスマートメーターありき、まず太陽光発電の導入ありきという姿勢とは一線を画し、基本を解説した後で、いろんな取り組みを紹介している。
再度、本書の追記から引用すると、「長期的視野で安定的かつ低コストに電気を送るという本来の使命を忘れずに議論がされることを期待しています」。雑誌記事のように面白おかしく読めるわけではないが、わかりやすく解説されているので、一通りの知識を得ことができる。
再度、本書の追記から引用すると、「長期的視野で安定的かつ低コストに電気を送るという本来の使命を忘れずに議論がされることを期待しています」。雑誌記事のように面白おかしく読めるわけではないが、わかりやすく解説されているので、一通りの知識を得ことができる。
2011年5月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
250ページの薄い新書本だが、中身は濃い。震災後、急に存在感が高まってきたスマートグリッドの全貌を掴むことができた。
震災による津波の被害により、原子力発電所が何基も使えなくなり、さらに新たな建設にもブレーキがかかっている。これに対して、太陽光発電を大規模に増設すればエネルギー不足を補えるので問題ない、といった安易な意見が横行している(ように思う)。私自身、問題はエネルギーの不足にあり、コストはかかるにせよ太陽光発電を大量導入すれば問題解決可能だと思っていたのだが、この本を読んで認識を改めさせられた。
電気の問題点は貯めることが難しい、ということだ。したがって、基本的にジャストインタイムで必要な時に必要な量を発電しなければならない。従来は一日の需要変動を考慮しつつ、20分程度先の必要電力量を予測ながら、火力発電、水力発電、原子力発電、揚水発電などの発電方式を組み合わせて、ジャストインタイムで電気を供給することができていたという。
しかし、ここに太陽光発電や風力発電などの「再生可能エネルギー」が加わると厄介なことになる。これらは、天気などによって電力がランダムに変化するため、これが十分に調整されずに、電力系統に流れ込んでくると、電源の周波数が変動して機器が故障したり火花により火事の原因になったりする。さらに、GW時の昼間など余剰電力が生じた場合、これをうまく消費することができないと、周波数が上昇するため、安全装置が作動して設備が切り離されるため大規模停電の原因になったりする。何年か前に、起こった欧州の大停電は風力発電の電力系統が絡んで、この設備の切り離しが原因で起こったということだ。
以上のように、太陽光発電を導入する際の問題は、このような不安定な再生可能エネルギーを従来の電力系統に連係させていくことの困難性にあるということをこの本を読んで知った次第である。スマートグリッドは、このような「再生可能エネルギー」を本格的な電源として利用するために研究されている新たな電力系統である。この本では、日本だけではなく、米国、欧州の取り組みについても詳しく説明されている。
この本により、大まかな全貌を掴むことができたので、今後はもう少し詳しい専門書にあたっていきたいと思う。
震災による津波の被害により、原子力発電所が何基も使えなくなり、さらに新たな建設にもブレーキがかかっている。これに対して、太陽光発電を大規模に増設すればエネルギー不足を補えるので問題ない、といった安易な意見が横行している(ように思う)。私自身、問題はエネルギーの不足にあり、コストはかかるにせよ太陽光発電を大量導入すれば問題解決可能だと思っていたのだが、この本を読んで認識を改めさせられた。
電気の問題点は貯めることが難しい、ということだ。したがって、基本的にジャストインタイムで必要な時に必要な量を発電しなければならない。従来は一日の需要変動を考慮しつつ、20分程度先の必要電力量を予測ながら、火力発電、水力発電、原子力発電、揚水発電などの発電方式を組み合わせて、ジャストインタイムで電気を供給することができていたという。
しかし、ここに太陽光発電や風力発電などの「再生可能エネルギー」が加わると厄介なことになる。これらは、天気などによって電力がランダムに変化するため、これが十分に調整されずに、電力系統に流れ込んでくると、電源の周波数が変動して機器が故障したり火花により火事の原因になったりする。さらに、GW時の昼間など余剰電力が生じた場合、これをうまく消費することができないと、周波数が上昇するため、安全装置が作動して設備が切り離されるため大規模停電の原因になったりする。何年か前に、起こった欧州の大停電は風力発電の電力系統が絡んで、この設備の切り離しが原因で起こったということだ。
以上のように、太陽光発電を導入する際の問題は、このような不安定な再生可能エネルギーを従来の電力系統に連係させていくことの困難性にあるということをこの本を読んで知った次第である。スマートグリッドは、このような「再生可能エネルギー」を本格的な電源として利用するために研究されている新たな電力系統である。この本では、日本だけではなく、米国、欧州の取り組みについても詳しく説明されている。
この本により、大まかな全貌を掴むことができたので、今後はもう少し詳しい専門書にあたっていきたいと思う。
2010年9月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最初に他の新書を読みましたが、非常に分かりにくく、本書を読み直しました。
本書は、スマートグリッドのこれまでの経緯が記載されているだけでなく、余剰電力の系統に与える影響などの課題についても分かりやすく纏められており、手放しでスマートグリッドを礼賛していないところが良いと思います。
また、日米欧&中韓を章としてそれぞれ独立させ、それぞれの取組状況や固有の課題についてに詳しく書かれているところは、スマートグリッドの世界的な状況を知る上で役に立ちました。
スマートグリッドの概要を理解するには非常に良い本だと思います。
本書は、スマートグリッドのこれまでの経緯が記載されているだけでなく、余剰電力の系統に与える影響などの課題についても分かりやすく纏められており、手放しでスマートグリッドを礼賛していないところが良いと思います。
また、日米欧&中韓を章としてそれぞれ独立させ、それぞれの取組状況や固有の課題についてに詳しく書かれているところは、スマートグリッドの世界的な状況を知る上で役に立ちました。
スマートグリッドの概要を理解するには非常に良い本だと思います。
2013年7月28日に日本でレビュー済み
著者は、東大大学院教授(電力システム工学)。複雑なことは書いていないが、いくつか話のロジックがわかりにくいところがあり、多少読みにくかった。
曰く・・・
スマートグリッドという言葉が出てきたのは2005年ごろの欧州で。欧州は、偏西風の風況が良いため風力発電が多い。風力発電所が増えると電力系統への影響(不安定さ)が大きくなってきたのがきっかけ。
日本の電力系統規模は欧州の半分。東西で周波数が違うし、電力会社間の送電線容量が小さいので原則として各電力会社が管内で需給調整しなければならない。需給バランスの変化が大きく影響しやすい。
不安定な再生可能エネルギーが普及すると、休日やゴールデンウィークなどの需要が少ない時期に大量に発電してしまうこと(供給過剰)も問題。余剰電力は周波数上昇をもたらし、系統から発電所を切り離そうとするので、この結果大停電を起こす可能性がある(このあたり、もう少し丁寧な説明が欲しかったのだが)。水力や火力の出力調整では調整しきれない可能性がある。
地下の空洞に空気を圧縮して貯蔵し、必要時にその空気と一緒に燃料であるガスを燃やしてタービンを回す、という圧縮空気貯蔵施設(空気版の揚水発電所)について研究中。
太陽光発電のフル稼働等によって余剰電力が生じると、通信回線を通じて信号を送り中央給電指令所で余剰分を計算し、火力発電を抑制し、電力消費を促すためにリアルタイムに電気料金が安くなる(またはマイナスになる)。一般家庭ではそれによって電気自動車の蓄電池を自動充電し、エコキュートでお湯を沸かす・・というのがスマートグリッドのイメージ。供給制御だけでなく需要制御も必要。
2008年にドイツでは風力発電で大量発電したため、ポーランドに電力の一部を引き取ってもらった。ポーランドは火力発電を抑制し、しかも協力金までもらった。
スマートグリッドが期待されるのは新しいビジネス機会を提供するから。IT企業も参入できるし、世界的に普及する技術なので標準化で主導権を取れば海外展開できる。スマートグリッド対応家電への買い替え需要や、電力消費情報に基づいてライフスタイルを推定し、適切な広告をうつことも考えられる(グーグルも参入している)。その一方、インターフェースが標準化されるとサイバー攻撃の危険にさらされるという問題も。
日本は、電力会社が発送電を束ねる垂直統合方式なので、スマートグリッドを進めやすい。欧米のように電力自由化が進んでいるところでは「誰がその設備を作るのか」という議論になりやすい。ただ、それゆえに日本のスマートグリッド技術を海外に売りにくくなるかもしれない。モジュール化、分割可能なシステムにする必要がある。
個人が太陽電池や蓄電池をもって管理するというのは規模が小さすぎてメリットがないかもしれない。一般家庭の屋根を借りて発電装置を置かせてもらう、というアグリゲータ的なビジネスの方がいいのではないか。
みたいな話。
曰く・・・
スマートグリッドという言葉が出てきたのは2005年ごろの欧州で。欧州は、偏西風の風況が良いため風力発電が多い。風力発電所が増えると電力系統への影響(不安定さ)が大きくなってきたのがきっかけ。
日本の電力系統規模は欧州の半分。東西で周波数が違うし、電力会社間の送電線容量が小さいので原則として各電力会社が管内で需給調整しなければならない。需給バランスの変化が大きく影響しやすい。
不安定な再生可能エネルギーが普及すると、休日やゴールデンウィークなどの需要が少ない時期に大量に発電してしまうこと(供給過剰)も問題。余剰電力は周波数上昇をもたらし、系統から発電所を切り離そうとするので、この結果大停電を起こす可能性がある(このあたり、もう少し丁寧な説明が欲しかったのだが)。水力や火力の出力調整では調整しきれない可能性がある。
地下の空洞に空気を圧縮して貯蔵し、必要時にその空気と一緒に燃料であるガスを燃やしてタービンを回す、という圧縮空気貯蔵施設(空気版の揚水発電所)について研究中。
太陽光発電のフル稼働等によって余剰電力が生じると、通信回線を通じて信号を送り中央給電指令所で余剰分を計算し、火力発電を抑制し、電力消費を促すためにリアルタイムに電気料金が安くなる(またはマイナスになる)。一般家庭ではそれによって電気自動車の蓄電池を自動充電し、エコキュートでお湯を沸かす・・というのがスマートグリッドのイメージ。供給制御だけでなく需要制御も必要。
2008年にドイツでは風力発電で大量発電したため、ポーランドに電力の一部を引き取ってもらった。ポーランドは火力発電を抑制し、しかも協力金までもらった。
スマートグリッドが期待されるのは新しいビジネス機会を提供するから。IT企業も参入できるし、世界的に普及する技術なので標準化で主導権を取れば海外展開できる。スマートグリッド対応家電への買い替え需要や、電力消費情報に基づいてライフスタイルを推定し、適切な広告をうつことも考えられる(グーグルも参入している)。その一方、インターフェースが標準化されるとサイバー攻撃の危険にさらされるという問題も。
日本は、電力会社が発送電を束ねる垂直統合方式なので、スマートグリッドを進めやすい。欧米のように電力自由化が進んでいるところでは「誰がその設備を作るのか」という議論になりやすい。ただ、それゆえに日本のスマートグリッド技術を海外に売りにくくなるかもしれない。モジュール化、分割可能なシステムにする必要がある。
個人が太陽電池や蓄電池をもって管理するというのは規模が小さすぎてメリットがないかもしれない。一般家庭の屋根を借りて発電装置を置かせてもらう、というアグリゲータ的なビジネスの方がいいのではないか。
みたいな話。
VINEメンバー
スマートグリッドの構成要素について簡潔にまとめられている点は、よくできているし、今でも通用する内容だと思う。
続く、欧米の状況だが、ここは今後、どんどん進歩し、更新されていく部分だ。
著者は第7章で、スマートグリッドの将来像と課題を投げかけている。具体的には、電気事業を含めたビジネスの変化やサイバー攻撃、地球温暖化対策としての効果といった課題などだ。いずれも、あらためて考えておくべきものだ。なかには、「生活レベルを変えないためのスマートグリッド」といった記述もあるが、ぼくはむしろ生活レベルを向上させるものだと考えているし、「いつできるのか?」という点については、概念としては明日にでも、とも思う。そこは、ぼくとしては異論がある。
でも、この本の中でもっとも参考になるのは、巻末に収録された、日本IBMの池田一昭氏との対談だろう。ICTの分野から見たスマートグリッドは、電気工学者の目から見たものとは大きく異なっている。どうしても電気技術の側から語られることの多い日本のスマートグリッドに対し、より自由なエネルギーサービスの可能性が示されている。というか、そういうことを、どうして電力サイドの人、エネルギーサイドの人は語らないのだろうと思ってしまう。だから、極端なことを言えば、この対談でスマートグリッドについて、目からウロコを落としてもいいんじゃないかって思う。
続く、欧米の状況だが、ここは今後、どんどん進歩し、更新されていく部分だ。
著者は第7章で、スマートグリッドの将来像と課題を投げかけている。具体的には、電気事業を含めたビジネスの変化やサイバー攻撃、地球温暖化対策としての効果といった課題などだ。いずれも、あらためて考えておくべきものだ。なかには、「生活レベルを変えないためのスマートグリッド」といった記述もあるが、ぼくはむしろ生活レベルを向上させるものだと考えているし、「いつできるのか?」という点については、概念としては明日にでも、とも思う。そこは、ぼくとしては異論がある。
でも、この本の中でもっとも参考になるのは、巻末に収録された、日本IBMの池田一昭氏との対談だろう。ICTの分野から見たスマートグリッドは、電気工学者の目から見たものとは大きく異なっている。どうしても電気技術の側から語られることの多い日本のスマートグリッドに対し、より自由なエネルギーサービスの可能性が示されている。というか、そういうことを、どうして電力サイドの人、エネルギーサイドの人は語らないのだろうと思ってしまう。だから、極端なことを言えば、この対談でスマートグリッドについて、目からウロコを落としてもいいんじゃないかって思う。




