アタマのいい人の多くに見られる、独特の考察の整理力に溢れた、とても読みやすい本です。
今の現状に対して無思考なまま満足するのではなく、何が不便なのか、を深く観察して解決法を見出そう、という呼びかけには大いに共感できました。が、同時に便利なものには必ずツケや副作用があることもまた概ね事実な気がします、過去の事例で、この副作用の排除に(ほぼ)成功しているケースと、今のスマホの問題などの比較例などに今後期待したい気がしました。また、愛すべき手間や不便から生まれる発想や思考、商品、作品などの存在意義と、合理化、効率化に突っ走るべき領域の境界線がどの辺りなのか、あるいはそれらの関係性、なども是非。
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スマホに満足してますか?~ユーザインタフェースの心理学~ (光文社新書) Kindle版
コンピュータのハードウェアは劇的に進化しているのに、使いやすくなっているようには感じられない。また、スマホは知的生産には不向きで、流れてくる情報を見るだけの時間潰しのツールになっている。本来コンピュータは、人間の能力を拡大し、いつでも/どこでも/誰でも使えるツールとして構想されてきたものだ。では、その方向に正しく進化するにはどうすればいいのか。ユーザインタフェースの第一人者がわかりやすく解説する。
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2015/2/20
- ファイルサイズ16945 KB
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商品の説明
出版社からのコメント
◎みんなジョブズにダマされてる!?
●スマホはユーザを賢くしない時間潰しツール
●コンピュータの使いやすさは20年間向上していない
●本当に便利な理想のコンピュータとは?
――ユーザインタフェースの第一人者が、この問題解決に挑む。
【内容紹介】
コンピュータのハードウェアは、昔に比べて何百万倍も進化しているのに、あまり使いやすくなっているようには感じられない。
また、爆発的に普及したスマホは知的生産には不向きで、流れてくる情報を見るだけの時間潰しのツールになっている。
本来コンピュータは、人間の能力を拡大し、いつでも/どこでも/誰でも使えるツールとして構想されてきたものだ。
では、その方向に正しく進化するにはどうすればいいのか?
ユーザインタフェース(コンピュータのような機械を人間が使えるようにする仕組みのこと)の第一人者が、豊富な事例を交えながらわかりやすく解説する。
【目次】
1 心理とデザイン
2 開発の発想
3 ウェブ時代のトレンド
4 ユビキタスな生活
5 楽々情報整理
6 安全と秘密
【著者紹介】
増井俊之(ますいとしゆき)
一九五九年兵庫県生まれ。博士(工学)。東京大学大学院工学系研究科電子工学専攻修士課程修了後、富士通、シャープ、カーネギーメロン大学客員研究員、ソニーコンピュータサイエンス研究所、独立行政法人産業技術総合研究所、米アップル社などを経て、二〇〇九年より慶應義塾大学環境情報学部教授。情報視覚化、情報検索、例示/予測インタフェース、テキスト入力システム、実世界指向プログラミング、実世界指向GUI など、ユーザインタフェースに関連する各種の研究を行う。携帯電話に搭載される日本語予測変換システム「POBox」や、iPhoneの日本語入力システムの開発者として知られる。 --このテキストは、paperback_shinsho版に関連付けられています。
●スマホはユーザを賢くしない時間潰しツール
●コンピュータの使いやすさは20年間向上していない
●本当に便利な理想のコンピュータとは?
――ユーザインタフェースの第一人者が、この問題解決に挑む。
【内容紹介】
コンピュータのハードウェアは、昔に比べて何百万倍も進化しているのに、あまり使いやすくなっているようには感じられない。
また、爆発的に普及したスマホは知的生産には不向きで、流れてくる情報を見るだけの時間潰しのツールになっている。
本来コンピュータは、人間の能力を拡大し、いつでも/どこでも/誰でも使えるツールとして構想されてきたものだ。
では、その方向に正しく進化するにはどうすればいいのか?
ユーザインタフェース(コンピュータのような機械を人間が使えるようにする仕組みのこと)の第一人者が、豊富な事例を交えながらわかりやすく解説する。
【目次】
1 心理とデザイン
2 開発の発想
3 ウェブ時代のトレンド
4 ユビキタスな生活
5 楽々情報整理
6 安全と秘密
【著者紹介】
増井俊之(ますいとしゆき)
一九五九年兵庫県生まれ。博士(工学)。東京大学大学院工学系研究科電子工学専攻修士課程修了後、富士通、シャープ、カーネギーメロン大学客員研究員、ソニーコンピュータサイエンス研究所、独立行政法人産業技術総合研究所、米アップル社などを経て、二〇〇九年より慶應義塾大学環境情報学部教授。情報視覚化、情報検索、例示/予測インタフェース、テキスト入力システム、実世界指向プログラミング、実世界指向GUI など、ユーザインタフェースに関連する各種の研究を行う。携帯電話に搭載される日本語予測変換システム「POBox」や、iPhoneの日本語入力システムの開発者として知られる。 --このテキストは、paperback_shinsho版に関連付けられています。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
増井/俊之
1959年兵庫県生まれ。博士(工学)。東京大学大学院工学系研究科電子工学専攻修士課程修了後、富士通、シャープ、カーネギーメロン大学客員研究員、ソニーコンピュータサイエンス研究所、独立行政法人産業技術総合研究所、米アップル社などを経て、2009年より慶應義塾大学環境情報学部教授。情報視覚化、情報検索、例示/予測インタフェース、テキスト入力システム、実世界指向プログラミング、実世界指向GUIなど、ユーザインタフェースに関連する各種の研究を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、paperback_shinsho版に関連付けられています。
1959年兵庫県生まれ。博士(工学)。東京大学大学院工学系研究科電子工学専攻修士課程修了後、富士通、シャープ、カーネギーメロン大学客員研究員、ソニーコンピュータサイエンス研究所、独立行政法人産業技術総合研究所、米アップル社などを経て、2009年より慶應義塾大学環境情報学部教授。情報視覚化、情報検索、例示/予測インタフェース、テキスト入力システム、実世界指向プログラミング、実世界指向GUIなど、ユーザインタフェースに関連する各種の研究を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、paperback_shinsho版に関連付けられています。
内容(「BOOK」データベースより)
コンピュータのハードウェアは、昔に比べて何百万倍も進化しているのに、あまり使いやすくなっているようには感じられない。また、爆発的に普及したスマホは知的生産には不向きで、流れてくる情報を見るだけの時間潰しのツールになっている。本来コンピュータは、人間の能力を拡大し、いつでも/どこでも/誰でも使えるツールとして構想されてきたものだ。では、その方向に正しく進化するにはどうすればいいのか?ユーザインタフェース(コンピュータのような機械を人間が使えるようにする仕組みのこと)の第一人者が、豊富な事例を交えながらわかりやすく解説する。 --このテキストは、paperback_shinsho版に関連付けられています。
登録情報
- ASIN : B00TIK9PL8
- 出版社 : 光文社 (2015/2/20)
- 発売日 : 2015/2/20
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 16945 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 本の長さ : 357ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 188,681位Kindleストア (の売れ筋ランキングを見るKindleストア)
- - 1,355位光文社新書
- - 6,768位コンピュータ・IT (Kindleストア)
- - 8,158位工学 (Kindleストア)
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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2015年5月12日に日本でレビュー済み
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VINEメンバー
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かつては大掛かりで高価な機械であったコンピュータが、高校生でも持てるようになってしまった。宝の持ち腐れであることは、大人のユーザーや、営利目的でコンピューターを使用している人々にとっても言えるであろう。宝を持ち腐れている要因に、ユーザーインタフェースが起因していることは、以外と忘れられていることである。高齢者の方々にとって、パソコンの使い方が分からないことは、ユーザーの問題ではなく、ユーザインタフェースの問題であろうが、これをメーカーは隠している。一方で、ユーザインタフェースを、用いる人の身になって、向上させようと地道に研究している人がいる。テクニカルな問題よりも、人間の心理的な問題を扱うことが、ユーザインタフェースの機能向上に寄与するということは、最先端のコンピューティングを研究していながらも、人間臭さが感じられてよかった。
2015年3月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
タイトルに釣られそうになりますが、スマホはあまり関係なく情報システムのUX設計と人間の心理に関する本のようです
テーマを明確に決めて書かれた、というよりも著者の関心のある分野のについてのエッセイ集という印象を持ちました。
心理学やWeb技術の研究紹介、著者の体験から来る知見や、持論解説、筆者が作ったプロダクトの説明などが入り乱れて書かれており、内容を整理するのが難しい本です。
システムのUXに日頃から深い関心を持っている方なら面白く読めるのではないでしょうか。素人な私には話があちこちに飛ぶので読んでいるうちについていけなくなってしまいました。
テーマを明確に決めて書かれた、というよりも著者の関心のある分野のについてのエッセイ集という印象を持ちました。
心理学やWeb技術の研究紹介、著者の体験から来る知見や、持論解説、筆者が作ったプロダクトの説明などが入り乱れて書かれており、内容を整理するのが難しい本です。
システムのUXに日頃から深い関心を持っている方なら面白く読めるのではないでしょうか。素人な私には話があちこちに飛ぶので読んでいるうちについていけなくなってしまいました。
2015年3月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
増井さんのお話や考えは以前から感銘を受けていましたが、この本を読むことで、今までの断片的だった自分の、増井さんの考えられている事の理解が、この本を読むことで、点が繋がって線になった気持ちです。
短編集のような、本の構成も読みやすく、今後も、何か行き詰まったときに、何度も読み返すことになりそうです。
短編集のような、本の構成も読みやすく、今後も、何か行き詰まったときに、何度も読み返すことになりそうです。
2015年9月3日に日本でレビュー済み
本書は長年UIに関わってきた著者が惜しげもなくノウハウをつぎ込んだ読み切りUI小ネタで構成されている。
さすがにUIの専門家だけあって文章は読みやすく、趣旨はスッと頭に入る。
短いものは朝礼ネタに好適で、朝礼10回分はいけそうである。
本書は新知識もそれなりに得られるが、むしろ人の考えることは同じようなものだというのが実感である。
悪く言えば日記を読んでいる感じ。そのくらいスッと読める。
挑発的な帯やタイトルほど中身は斬新なものには見えない。
そもそも本書のタイトルは内容が想像し難くピンと来ない。出版社のセンスが問われて然るべきであろう。
「ユーザー評価の落とし穴」 などはユーザーには理解されにくいだけにやっかいな問題である。
しかし事実として、ユーザーの言う通りのものを作っている限り、アップルの製品のようなものは世に出てくることはなかったに違いない。
本当に必要なのは多数のユーザーの意見ではなく、開発にも鼻の利く少数のスーパーユーザーの意見である。
開発者がハイハイとユーザーの言う通りに作っているとしたらそれは手抜きであり、結局犠牲になるのはユーザーなのである。
だから難しい。
最後の方に登場する自作アプリの話は少々長いように思われる。その部分を興味深く読んだ人は少ないのではないか。
世の中にUIで悩んでいる人は多く、本書を読んで我が意を得たりと感じる読者は多いだろう。
しかし実態は悩まない人の方がずっと多く、それが諸悪の根源と思われる。
問題意識のない人にこそ本書を読んでいただきたいと切に願う。
さすがにUIの専門家だけあって文章は読みやすく、趣旨はスッと頭に入る。
短いものは朝礼ネタに好適で、朝礼10回分はいけそうである。
本書は新知識もそれなりに得られるが、むしろ人の考えることは同じようなものだというのが実感である。
悪く言えば日記を読んでいる感じ。そのくらいスッと読める。
挑発的な帯やタイトルほど中身は斬新なものには見えない。
そもそも本書のタイトルは内容が想像し難くピンと来ない。出版社のセンスが問われて然るべきであろう。
「ユーザー評価の落とし穴」 などはユーザーには理解されにくいだけにやっかいな問題である。
しかし事実として、ユーザーの言う通りのものを作っている限り、アップルの製品のようなものは世に出てくることはなかったに違いない。
本当に必要なのは多数のユーザーの意見ではなく、開発にも鼻の利く少数のスーパーユーザーの意見である。
開発者がハイハイとユーザーの言う通りに作っているとしたらそれは手抜きであり、結局犠牲になるのはユーザーなのである。
だから難しい。
最後の方に登場する自作アプリの話は少々長いように思われる。その部分を興味深く読んだ人は少ないのではないか。
世の中にUIで悩んでいる人は多く、本書を読んで我が意を得たりと感じる読者は多いだろう。
しかし実態は悩まない人の方がずっと多く、それが諸悪の根源と思われる。
問題意識のない人にこそ本書を読んでいただきたいと切に願う。
2015年7月9日に日本でレビュー済み
散文的です。体系的な記述ではないかもしれませんが、非常に広範囲の話題を網羅していて、この業界にこの人ありと思わせる内容です。
タイトルは出版社の煽りかも。スマホのユーザインタフェースの話はほんのちょっとしかない印象です。
インタフェースとは、技術と人の心理の境界を扱う分野ですから、体系立てた記述などあてになりません。
著者の興味の向くままに話が飛びますが、それでも扱う内容の数や範囲は半端ではありません。
新書によくぞこれだけの話題を詰め込んだと感心します。
次から次に出てくる話題に、ついていくのがやっとでしたが、読んでいて楽しいと思える本でした。
インターフェイスに興味があるなら、一度目を通しておいて損は無いと思います。
タイトルは出版社の煽りかも。スマホのユーザインタフェースの話はほんのちょっとしかない印象です。
インタフェースとは、技術と人の心理の境界を扱う分野ですから、体系立てた記述などあてになりません。
著者の興味の向くままに話が飛びますが、それでも扱う内容の数や範囲は半端ではありません。
新書によくぞこれだけの話題を詰め込んだと感心します。
次から次に出てくる話題に、ついていくのがやっとでしたが、読んでいて楽しいと思える本でした。
インターフェイスに興味があるなら、一度目を通しておいて損は無いと思います。
2015年6月7日に日本でレビュー済み
「スマホに満足してますか?」というタイトルや、帯の「みんなジョブスにだまされている」という文言に惹かれて本書を読むと、想像と異なるかもしれません。
この本では、人間の心理特性をうまく捉えることで、よりよいUI(ユーザーインターフェース)、よりよい製品やサービスを設計できることが、実例を使って紹介されています。
当たり前のことですが、ほとんどの人は人間が使うなんらかの製品の開発や、人間に対するサービスの提供を仕事にしていると思います。
したがってこの本で述べられている人間の心理の特性を理解することは、自分自身の仕事にも何からの形で役立てることができるような気がします。
この本では人間の心理やUIについて多くの紙面が割かれており、それらは非工学的な職人芸的な側面を持ち合わせているように思われます。
そのため全体の構成として、体系化はされておらず(体系化することがおそらく本質的に難しく)、散文的な印象を受けました。
しかしながら、基本的には、多くの学び、気づきを得られる良書だと思います。
この本では、人間の心理特性をうまく捉えることで、よりよいUI(ユーザーインターフェース)、よりよい製品やサービスを設計できることが、実例を使って紹介されています。
当たり前のことですが、ほとんどの人は人間が使うなんらかの製品の開発や、人間に対するサービスの提供を仕事にしていると思います。
したがってこの本で述べられている人間の心理の特性を理解することは、自分自身の仕事にも何からの形で役立てることができるような気がします。
この本では人間の心理やUIについて多くの紙面が割かれており、それらは非工学的な職人芸的な側面を持ち合わせているように思われます。
そのため全体の構成として、体系化はされておらず(体系化することがおそらく本質的に難しく)、散文的な印象を受けました。
しかしながら、基本的には、多くの学び、気づきを得られる良書だと思います。
2015年3月26日に日本でレビュー済み
慶大の増井先生によるユーザインタフェース全般の概説書。
この先生、ソニーのCSLの時代にPalm向けのPOBOXを発表された方である。(当時は重たくて大変でしたが。)
タイトルは新書らしくちょっとキャッチーな雰囲気をかもしだしているのだが、中身はかなり本気のユーザインタフェース論である。
ノーマン本のような工業デザイン的な観点に絞られることもなく、かなり自由な着眼で広い範囲のユーザインタフェースと認知心理学の話題をこれでもかという感じで繰り出してくる。UIとか人間工学に関する予備知識が無くても、かなり楽しめる内容だ。もちろん、その種の予備知識があると、あ~これあるある的な肯定感もあわせてたのしめるという仕掛けだ。
各節の最後にリファレンスが載せてあるのも本書の特徴。デザイン関係の翻訳書などでは巻末にまとめてあることが多いが、通読しているときはこの形のほうがありがたい。実際にリファレンスを参照しなかったとしても、この文脈でどういう資料を引こうとしているのかがわかるだけでだいぶためになる。
内容で印象深かったのは、新しい刺激の入力が少なくなると1年が短く感じる、という説。なかなか面白い。新しい刺激、もっと捕まえましょうか。こういう本を読むのもその一つかなと思う。
この先生、ソニーのCSLの時代にPalm向けのPOBOXを発表された方である。(当時は重たくて大変でしたが。)
タイトルは新書らしくちょっとキャッチーな雰囲気をかもしだしているのだが、中身はかなり本気のユーザインタフェース論である。
ノーマン本のような工業デザイン的な観点に絞られることもなく、かなり自由な着眼で広い範囲のユーザインタフェースと認知心理学の話題をこれでもかという感じで繰り出してくる。UIとか人間工学に関する予備知識が無くても、かなり楽しめる内容だ。もちろん、その種の予備知識があると、あ~これあるある的な肯定感もあわせてたのしめるという仕掛けだ。
各節の最後にリファレンスが載せてあるのも本書の特徴。デザイン関係の翻訳書などでは巻末にまとめてあることが多いが、通読しているときはこの形のほうがありがたい。実際にリファレンスを参照しなかったとしても、この文脈でどういう資料を引こうとしているのかがわかるだけでだいぶためになる。
内容で印象深かったのは、新しい刺激の入力が少なくなると1年が短く感じる、という説。なかなか面白い。新しい刺激、もっと捕まえましょうか。こういう本を読むのもその一つかなと思う。