タイトルがスイーツ臭がしますが、基本的に初恋同士の恋物語です。
ヒロインは大国の新王として即位したヒーローの婚約者に急に内定し、急かされるように
ヒーローの国に嫁がされます。
実はヒーローはある「呪い」にかかっていて、眠りについているのですが
呪いを解くにはヒーローと純潔の花嫁が交わらねばならず、戸惑いながらヒロインは
ヒーローと交わり、ヒーローが目覚めます。
ヒロインは呪いを解くために便宜的に小国の王女である自分が指名されたのではないかと
疑心暗鬼に陥っています。姑に当たるヒーローの母親も権高にヒロインに接し、
ヒロインの前の婚約者であった大国の王女が病弱で婚約を辞退してしまったため
仕方なく呪いを解くためにヒロインを婚約者に迎えたと説明します。
ヒーローとヒロインは昔少年少女時代に周辺国の王女や王子が集まられて教育を
受ける機会があった時に出会っていて、年下のヒロインに優しく接してくれたヒーローを
密かにヒロインは初恋の相手として想っていました。
ヒーローはヒロインに対して優しく接してくれますが、母后や宰相に邪魔をされて
なかなか目覚めた後に二人の時間を持つことができません。
あらすじを深く知りたくない方は以下は読み飛ばしてください。
実はヒーローの「呪い」は前の婚約者である大国の王女には密かに恋人がいて
ヒーローとの結婚を回避するために、王女に仕える魔女の侍女が仕組んだものでした。
ヒーローも前の婚約者との結婚が決まっていたものの、少年時代に出会っていた
ヒロインのことを忘れられずに想っていたという事情があり、それを前の婚約者も
察していたようです。
少しご都合主義に感じたのが、ヒーローの呪いがきっかけでヒロインと結婚することに
なるのですが、純潔であるヒロインがその手の行為を教えられたにしても嫌悪感なく
する設定と、ヒーローの母后と宰相のヒロインを見下した態度も、結局大国の王女に
仕える魔女の仕向けた魔法だったというオチが少し腑に落ちない点に感じました。
しかしながら初恋同士で結ばれた二人と、挿絵が意外と良かったので、挿絵の
評価を入れて話は普通の３で、挿絵の評価を入れて☆４で評価したいと思います。
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