ストーリーとしての競争戦略 優れた戦略の条件 (Hitotsubashi Business Review Books) (日本語) 単行本 – 2012/5/10
楠木 建
(著)
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ISBN-104492532706
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ISBN-13978-4492532706
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出版社東洋経済新報社
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発売日2012/5/10
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言語日本語
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寸法19.5 x 14 x 3 cm
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本の長さ518ページ
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
著者について
一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授。
1964年東京生まれ。92年一橋大学大学院商学研究科博士課程修了。
一橋大学商学部助教授および同イノベーション研究センター助教授などを経て、
2010年より現職。専攻は競争戦略とイノベーション。
著書に、Dynamics of Knowledge, Corporate System and Innovation(共著、Springer)、
Management of Technology and Innovation in Japan(共著、Springer)、
Hitotsubashi on Knowledge Management(共著、John Wiley & Sons)、
『知識とイノベーション』(共著、東洋経済新報社)などがある。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授。1964年東京都生まれ。92年一橋大学大学院商学研究科博士課程修了。一橋大学商学部助教授および同イノベーション研究センター助教授などを経て、2010年より現職。専攻は競争戦略とイノベーション(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社より


各新聞・雑誌、ウェブ、ブログ、twitterで話題沸騰!
「こんなおもしろい経営戦略論はそうそうあるものではない。言葉は自前で、かつ自信に満ちている。事例が沢山挙げられていて、随所に挿入されたユーモアがまた絶妙。もし経営学直木賞があったら、ぜひ推薦したい一冊である」
——『週刊文春』2010年12月2日号より
「ウィットに富んだ文章。前半に張った伏線が、後半に見事につながる構成。戦略ストーリーが主題と見せかけて、クライマックスで隠し玉をポンと出す意外性。そして内容の裏にある圧倒的な取材と勉強量。抜群のリーダビリティに脱帽の名著だ。筆者は学会の東野圭吾と呼んでもいいかもしれない。
——『プレジデント』2010年7月5日号より
20万部突破!本格経営書なのに異例のベストセラー
大きな成功を収めた企業の「戦略」には共通点がある!
この本のメッセージを一言でいえば、優れた戦略とは思わず人に話したくなるような面白いストーリーだ、ということです。
戦略を構成する要素がかみあって、全体としてゴールに向かって動いていくイメージが動画のように見えてくる。
全体の動きと流れが生き生きと浮かび上がってくる。これが「ストーリーがある」ということです。
流れを持ったストーリーというその本質からして、戦略はある程度「長い話」でなくてはなりません。
ここでお話ししたいのは、競争戦略を「ストーリーづくり」 として理解する視点と、その背後にある論理です。
ストーリーという視点に立てば、競争戦略についてこれまでと違った景色が見えてくるはずです
(『まえがき』より)
- 第1章…ストーリーの戦略論とは何であり、何ではないかをお話しし、ストーリーとしての競争戦略という視点を明らかにします。
- 第2章…本題に入る準備として、競争戦略というものの考え方が立脚している基本論理について、その本質部分をおさらいします。
- 第3章…「筋の良い」ストーリーとは何か、優れた戦略ストーリーの条件についてお話しします。
- 第4章…ストーリーとしての競争戦略のカギとなる二つの論点、具体的には戦略ストーリーの基点となる「コンセプト」と、ストーリーのキラーパスともいえる「クリティカル・コア」について話を深めたいと思います。
- 第5章…ストーリーという戦略思考の最大の強みである持続的な競争優位の論理を明らかにします。
- 第6章…ガリバーインターナショナルを例にとって、優れた戦略ストーリーの読解をしたいと思います。同社が構想し、現実に動かし、成功をもたらしたストーリーをじっくり読み取り、優れたストーリーの条件についての理解を深めることがこの章の目的です。
- 第7章…それまでの議論のまとめとして、優れた戦略ストーリーを描くための「骨法」のようなものをお話ししたいと思います。
登録情報
- 出版社 : 東洋経済新報社 (2012/5/10)
- 発売日 : 2012/5/10
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 518ページ
- ISBN-10 : 4492532706
- ISBN-13 : 978-4492532706
- 寸法 : 19.5 x 14 x 3 cm
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上位レビュー、対象国: 日本
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しかし、この「世界標準の経営理論」を読んで、楠木教授が書かれていることの大半は既に海外で発表されている理論がほとんどだということがわかった。
楠木教授は引用するなら引用元をしっかり記載すべき。それが無いと読者は、当然著者の考えた事であろうと考えます。
そう考えると、ストーリーとしての競争戦略という本は、内容は世界中の経営学のレジェンド達の考えた理論を分かり易い言い回しで語られているので、当然内容は素晴らしい。しかし、楠木教授の手柄は表現の工夫だけです。その上引用元が曖昧にされてある点で剽窃本と言われてもおかしくない。
その様なフェイク本がAmazonのビジネス書のベストセラー1位である。
決して宣伝では無いが、世界標準の経営理論を読んでみれば、私の言っていることが理解できると思います。
戦略には打ち手のつながりが重要だという著者の指摘には強く同意できる。
ガリバーなど、よく知られた事例を用いつつも、打ち手の繋がりを鮮やかに解明しており、こんなビジネスを作ってみたいと思わずにはいられない。
顧客のためになり、自社の強みが活かせて、パートナーも喜ぶような、打ち手が合わさって、揺るぎない競争優位が作られている。
一方で、果たして本当に、例えばガリバーが、最初からそこを狙っていたかどうか?無数の打ち手の試行錯誤の後、成功したものを後ろからみたら、ストーリーとしてつながっているのでは無いか?
その意味で、後付けの解説書という面はぬぐえず、この本を読めば優れた戦略が出来るというわけではないと思う。しかしながら、優れた戦略がどのようなものか、かなりはっきりとしたイメージを与えてくれるのは間違いない。
最初はむずかしそうだなとおもったけれど
グイグイ引き込まれた。
「ブランディング」というものが議論されるようになって久しいが、
ストーリーなくしてはブランディングは成り立たないと感じた。
チームメンバーの自尊心を鼓舞しやる気を引き出すもの、
経営者と社員を結び付けるもの、
顧客の忠誠心を引き出すもの、
企業と顧客を売る側・買う側という対立関係から、
同じ文化を共同創造する共犯者として同じ船に乗らせるもの...
それがストーリーの力なのだと実感した。
読んで本当に良かった本の一冊である。
まずは第1章にて、ストーリーの戦略論とは何かが解説される。戦略の本質とは「違いをつくって、つなげる」ことであり、「違い」は他社との差別化である。よってストーリーの戦略論とは、「つなげる」に軸足を置いた考え方だとする。第2章では、競争戦略の基本原理が解説される。それは、企業は長期にわたり持続可能な利益を獲得することを目的として、他社と違ったことを行い、また違ったもの(簡単に真似されない会社固有のやり方、経営資源とも言える組織能力)を持ち、これらを組合せて競争優位を策定するという考え方だ。
第3章からが本論だ。特定の競争戦略の違いだけでは、持続的な利益を創出しにくい。そこでこれらをつなげて組み立てるという、「戦略ストーリー」が必要となる。優れた戦略ストーリーにはその一貫性、ストーリーの強さ、太さ、長さというものが求められる。
第4章、第5章では、戦略ストーリーの鍵となる二つの論点「コンセプト」と「クリティカル・コア」についてが解説される。コンセプトとは、ストーリーの起点であると同時に、顧客に対する提供価値の本質を一言で凝縮的に表現した言葉である。優れたコンセプトを構想するためには「誰が、なぜ喜ぶのか」をリアルにイメージするということが大切となる。
クリティカル・コアについては、マブチモーターやスターバックスなどの個別企業の事例をもとに論が進む。競争相手が非合理だと考えるような要素をあえてストーリーの中に組み込み、それを他の要素とつなげたり組み合わせることにより、強力な全体合理性を獲得できるという。これは著者が「キラーパス」と名付る、戦略ストーリーのキモの部分である。優れた戦略ストーリーの競争優位が持続する理由について著者は、戦略そのものが模倣し難いというよりも、追いつこうとする企業が模倣することでかえって自滅するからではないかとの仮説を展開する。この考察はなかなか興味深い。
第6章では、個別企業の戦略ストーリーとして、カリバーインターナショナルを取り上げる。最後の第7章では、「骨法10ヶ条」と称し戦略ストーリーの原理原則を10項目にまとめたものが紹介される。
競争戦略という抽象的な概念を、具体的な企業の事例をたくさん使いながら、大学の講義のような語り口調で解説してくれる良書である。競争戦略とは何か、その本質がよく理解でき、自分のビジネスに当てはめる戦略ストーリーとはどのようなものかを考えながら読み進めた。発売からずいぶん経過しているが、ずっと読もうと思っていた本であり、やはり読んで正解だった。
面白かったのは、戦略における部分最適と、戦略のストーリーである全体最適の論理展開。
個別の戦略(部分最適)では、明らかに非合理的である戦略が、戦略ストーリ―全体の中では、肝になるという点。この論理展開には、感銘!逆張りの発想の本質は、これかと思いました。
部分最適では、非合理的であり、全体最適においては、合理的という事が、他社が真似のできないストーリーとしての競争戦略になる。
なぜ、スターバックスが、金がかかるのに、フランチャイズではなく直営を選んだか・・・デルがなぜ、自社工場での組み立てを選んだかなど、具体的な例もあり分かりやすかった。
また、外部環境ではなく、コントロールできる戦略に着目している点もよかったと思います。今後、仕事に役立つであろう名著の一冊に加わりました。