『はじめにーなぜ、今ストライキなのか?』で筆者は、2006年からこれまでに若者から1万件を超える無料労働相談を受けてきて、政治家や行政にも対策を提案し、いくつかの法律改正も実現したが、それだけでは非正規雇用問題やブラック企業問題はまったく解決していないとし、日本が欧米に比べ桁違いにストライキが少なく、日本だけが賃金がほとんど伸びていないデータなどを示して、労働条件に関する法的規制に実効性を持たせたり、ブラック企業の撲滅に向かわせるには、海外のようなストライキの実践が不可欠なのではないかとしている。そのうえで筆者は、従来の労組のストライキのあり方とは一線を画する「新しいストライキ」の動きが日本にも現れていることを紹介し、これを「ストライキ2.0」と命名して、本書では、たくさんの事例によって「新しいストライキ」の実情を伝えるとしている。
筆者はまず第1章で、ストライキの原理を解説したうえで、その古典的な原理を活用することにとどまらず、新しい戦略をも生み出した例として、JR東京駅構内の自販機の補充を担当する社員が行った争議を、争議に至った過酷かつ違法な労働実態とともに詳細に紹介している。
第2章では、これまでのストライキが世論に理解・支持されにくかった理由を示した後に、この数年、世論の強い支持を受けて、逆に世論の力を企業との「交渉力」に変えてしまうような新しい時代の「新しいストライキ」が次々に登場している事例を、それらが世論の強い支持を受けた理由・手法とともに紹介したうえで、この「新しいストライキ」の特徴を三つの要素から詳しく解説しており、続く第3章では、世界では「新しいストライキ」が、日本よりはるかに大規模かつ進んだかたちで現れていることを紹介している。
最終第4章では、筆者はまず「20世紀型労働運動」を、「自社の利益に貢献し、その分、(正社員)労働者の賃金を守る。これが、残念ながら現代日本の労働運動のスタンダードであり、20世紀型のストライキの論理が行きついてしまった先である」と総括し、欧米に比して特に日本に顕著な「20世紀型労働運動」が陥ってしまった問題点について詳述したうえで、新しい労働運動にシフトせざるを得ない条件はすでに備わっていることを示しつつ、21世紀のあるべき労働運動とストライキの姿を具体的に展望している。
なお、本書の巻末には、『付録 労働運動やストライキを行うためのQ&A』として、「ユニオンに加入すれば、ひとりでも団体交渉やストライキができる」、「遵法闘争のようなやりやすいストライキ」など、労働組合とストライキなどの争議行為に関する簡単なQ&Aや、『無料労働相談窓口一覧』が掲載されているので、現在、労働問題で苦しんでいる方は、本文ともども参考になると思う。
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ストライキ2.0 ブラック企業と闘う武器 (集英社新書) 新書 – 2020/3/17
今野 晴貴
(著)
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◆日本人の知らないところで、ストライキが進化していた!◆
佐野サービスエリアのスト、保育士の一斉退職、東京駅の自販機補充スト……。
1970年代をピークに減少した日本のストだが、2010年代後半から再び盛り上がりを見せている。
しかも、かつての「国鉄スト」などと違い、これらにはネット世論も好意的だ。
実は産業構造の転換により、日本でもストが起きやすい土壌が生まれていたのである。
現代日本でストが普通に行われるようになれば、ブラック企業への有効な圧力となることは間違いない。
一方、海外では現在まで一貫してストが起きている。
特にアメリカでは、「2018年はストの年」といってよいほど頻発した。
しかも【教師が貧困家庭への公的支出増額を訴える】、【AI・アルゴリズムの透明化を求める】、【性暴力を防ぐ職場環境を要求する】など「社会問題の解決」を訴える「新しいストライキ」が海外では行われ始めている。
このように、ストはアップデートし、もはや賃上げ要求だけを求めるものではなくなっている。
こうした新しい潮流を紹介し、日本社会を変える道筋を示す。
目次より
【第1章 ストライキの「原理」─東京駅自販機争議の事例から】
ストの「原理」と「種類」
労働者の「唯一にして最大」の交渉資源
東京駅で自販機が売り切れに! 自販機補充会社のストライキ
左派も右派も、SNSでストを支持
ブラック企業にこそストが有効である理由
【2章 新しいストライキ】
これまでの主役は交通系
「社会正義のアップデート」とSNS
共通化する「職種」
社会的(消費者的)問題
階層性
【第3章 今、世界のストライキは】
世界のスト三つの傾向
職業別・産業別労働組合を目指す台湾
社会正義を問うアメリカの教員スト
放送の公正を実現する韓国のスト
性暴力にもストで対抗する
移民労働者を守るためのスト
IT企業に拡がる気候正義のスト
最低賃金を求める運動
ギグ・エコノミーの広がりと「アルゴリズム」への対抗
【第4章 資本主義経済の変化と未来のストライキ】
20世紀型の労働運動
機械の登場と労働者の熟練
ジョブ・コントロールユニオニズム
21世紀型のストへ
下層労働者の「ジョブ型運動」へ
働時間短縮とエコロジー
「自律性」をめぐるスト
「シェアリングエコノミー」か「究極の管理」か
付録 労働運動やストライキを行なうためのQ&A
無料労働相談窓口一覧
【著者プロフィール】
今野晴貴(こんのはるき)
1983年生まれ。NPO法人「POSSE」代表理事。ブラック企業対策プロジェクト共同代表。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了。博士(社会学)。
『ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪』(文春新書)など著書多数。
佐野サービスエリアのスト、保育士の一斉退職、東京駅の自販機補充スト……。
1970年代をピークに減少した日本のストだが、2010年代後半から再び盛り上がりを見せている。
しかも、かつての「国鉄スト」などと違い、これらにはネット世論も好意的だ。
実は産業構造の転換により、日本でもストが起きやすい土壌が生まれていたのである。
現代日本でストが普通に行われるようになれば、ブラック企業への有効な圧力となることは間違いない。
一方、海外では現在まで一貫してストが起きている。
特にアメリカでは、「2018年はストの年」といってよいほど頻発した。
しかも【教師が貧困家庭への公的支出増額を訴える】、【AI・アルゴリズムの透明化を求める】、【性暴力を防ぐ職場環境を要求する】など「社会問題の解決」を訴える「新しいストライキ」が海外では行われ始めている。
このように、ストはアップデートし、もはや賃上げ要求だけを求めるものではなくなっている。
こうした新しい潮流を紹介し、日本社会を変える道筋を示す。
目次より
【第1章 ストライキの「原理」─東京駅自販機争議の事例から】
ストの「原理」と「種類」
労働者の「唯一にして最大」の交渉資源
東京駅で自販機が売り切れに! 自販機補充会社のストライキ
左派も右派も、SNSでストを支持
ブラック企業にこそストが有効である理由
【2章 新しいストライキ】
これまでの主役は交通系
「社会正義のアップデート」とSNS
共通化する「職種」
社会的(消費者的)問題
階層性
【第3章 今、世界のストライキは】
世界のスト三つの傾向
職業別・産業別労働組合を目指す台湾
社会正義を問うアメリカの教員スト
放送の公正を実現する韓国のスト
性暴力にもストで対抗する
移民労働者を守るためのスト
IT企業に拡がる気候正義のスト
最低賃金を求める運動
ギグ・エコノミーの広がりと「アルゴリズム」への対抗
【第4章 資本主義経済の変化と未来のストライキ】
20世紀型の労働運動
機械の登場と労働者の熟練
ジョブ・コントロールユニオニズム
21世紀型のストへ
下層労働者の「ジョブ型運動」へ
働時間短縮とエコロジー
「自律性」をめぐるスト
「シェアリングエコノミー」か「究極の管理」か
付録 労働運動やストライキを行なうためのQ&A
無料労働相談窓口一覧
【著者プロフィール】
今野晴貴(こんのはるき)
1983年生まれ。NPO法人「POSSE」代表理事。ブラック企業対策プロジェクト共同代表。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了。博士(社会学)。
『ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪』(文春新書)など著書多数。
- 本の長さ256ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2020/3/17
- 寸法10.6 x 1.2 x 17.3 cm
- ISBN-104087211150
- ISBN-13978-4087211153
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- 出版社 : 集英社 (2020/3/17)
- 発売日 : 2020/3/17
- 言語 : 日本語
- 新書 : 256ページ
- ISBN-10 : 4087211150
- ISBN-13 : 978-4087211153
- 寸法 : 10.6 x 1.2 x 17.3 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 388,935位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2020年5月15日に日本でレビュー済み
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過去を総括しつつ、現在におけるストライキの意義を考えるので、かなり難解です。それでも丁寧に説明しているので、かなり理解できました。
2021年6月16日に日本でレビュー済み
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ネオリベラルな暗黒社会を生きる労働者にとって必読の書と思う。ストライキの意味合いの歴史的変遷を理解する書として、現代における実用的武器としてのストライキ入門書として。われわれにはストライキが必要だ。
2021年7月7日に日本でレビュー済み
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馬鹿じゃないのかね?
2020年3月20日に日本でレビュー済み
ストライキと言えば一昔前までは大企業で旗を建てて戦うイメージだった。目的は賃金のアップ。
しかしいまはユニオン系の労働組合がSNSをうまく使いスマートに戦うイメージ。
目的は最低限の働く環境の改善である。
本書で取り上げられる実例では、自販機ベンダー業者、私立学校、介護、保育業界、コンビニ等があげられている。
あらためて列挙してみると都市社会インフラに直結する業界がブラック化しているのである。
個人的な意見では私立学校、介護、保育業界の働く環境が悪い社会は「相当こわい社会」に感じてしまうのだが…
本書の作者さんは社会学で博士まで取った方。ストライキ・ブラック企業を学問的に分析するのが少しだれる部分があり星1つ減点。
ただし、自分たちの労働環境を少しでも良くしたいなら武器となる一冊です。
なお付録の「労働運動やストライキを行うためのQ&A」が付録と言えないくらい勉強になります。
しかしいまはユニオン系の労働組合がSNSをうまく使いスマートに戦うイメージ。
目的は最低限の働く環境の改善である。
本書で取り上げられる実例では、自販機ベンダー業者、私立学校、介護、保育業界、コンビニ等があげられている。
あらためて列挙してみると都市社会インフラに直結する業界がブラック化しているのである。
個人的な意見では私立学校、介護、保育業界の働く環境が悪い社会は「相当こわい社会」に感じてしまうのだが…
本書の作者さんは社会学で博士まで取った方。ストライキ・ブラック企業を学問的に分析するのが少しだれる部分があり星1つ減点。
ただし、自分たちの労働環境を少しでも良くしたいなら武器となる一冊です。
なお付録の「労働運動やストライキを行うためのQ&A」が付録と言えないくらい勉強になります。
2020年10月1日に日本でレビュー済み
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本書では、産業革命後のマルクスが生きた欧州あるいは戦前の日本の労働環境を彷彿させるような思わず目を綴じたくなるような過酷な労働現場の事例が紹介されています。
今日少なくとも日本ではこれほど豊かになり、うまく分配すれば十二分に多くの人々がそれほど労働をしなくても生きられるような社会になったはずなのになぜこれほどの長時間労働が蔓延しているのでしょうか。そしてなぜここまで労働者は分断され、搾取をし続けられているのでしょうか。
やはりのその答えは、産業革命時よりも搾取のシステムがより完成された今日の資本主義社会にあると思います。資本主義システムの元では、家族・共同体・労働者は分断され、より資本を増殖させるために搾取労働と消費を強要されています。確かに本書にあるような人権侵害著しい経営者/管理者に大きな問題があり、それにストライキとして対応していくのは、非常に重要で引き続き行っていく必要がありますが、改めて地球環境だけでなく、その構成員である人間すらも破壊を好んで行う資本主義社会・経済というのを再考する時が来てるのではないでしょうか。
今日少なくとも日本ではこれほど豊かになり、うまく分配すれば十二分に多くの人々がそれほど労働をしなくても生きられるような社会になったはずなのになぜこれほどの長時間労働が蔓延しているのでしょうか。そしてなぜここまで労働者は分断され、搾取をし続けられているのでしょうか。
やはりのその答えは、産業革命時よりも搾取のシステムがより完成された今日の資本主義社会にあると思います。資本主義システムの元では、家族・共同体・労働者は分断され、より資本を増殖させるために搾取労働と消費を強要されています。確かに本書にあるような人権侵害著しい経営者/管理者に大きな問題があり、それにストライキとして対応していくのは、非常に重要で引き続き行っていく必要がありますが、改めて地球環境だけでなく、その構成員である人間すらも破壊を好んで行う資本主義社会・経済というのを再考する時が来てるのではないでしょうか。







