ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム (ビジネスリーダー1万人が選ぶベストビジネス書トップポイント大賞第2位! ハーパーコリンズ・ノンフィクション) (日本語) 単行本 – 2017/8/1
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本の長さ392ページ
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言語日本語
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出版社ハーパーコリンズ・ ジャパン
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発売日2017/8/1
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ISBN-104596551227
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ISBN-13978-4596551221
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
著者について
クレイトン・M・クリステンセン
ハーバード・ビジネス・スクールのキム・B・クラーク記念講座教授。9冊の書籍を執筆し、ハーバード・ビジネス・レビュー誌の年間最優秀記事に贈られるマッキンゼー賞を5回受賞。イノベーションに特化した経営コンサルタント会社イノサイトを含む、4つの会社の共同創業者でもある。「最も影響力のある経営思想家トップ50」(Thinkers50、隔年選出)の2011年と2013年の1位に選出。
タディ・ホール
ケンブリッジ・グループのプリンシパルで、ニールセン社のブレークスルー・イノベーション・プロジェクトのリーダーを務める。様々な企業に対し、イノベーションのプロセスを改善する支援をおこなっているほか、〈エンデバー〉など新興市場の経営トップに緊密な指導を提供している。
カレン・ディロン
ハーバード・ビジネス・レビュー誌の元編集者。著書にNYタイムズ・ベストセラー『イノベーション・オブ・ライフ』(クリステンセン他と共著)。コーネル大学・ノースウエスタン大学メディル・ジャーナリズム学院卒業。2011年、アショカ財団によって世界で最も影響力のある女性のひとりに選出される。
デイビッド・S・ダンカン
イノサイト社のシニア・パートナー。イノベーション戦略および成長に関する先進の研究者兼アドバイザーとして、企業経営者に対し、破壊的変化を導き、組織を長期的な繁栄が可能な体質に変換する指導をおこなっている。デューク大学卒、ハーバード大学で物理学の博士号取得。
日本語版解説:津田真吾(インディージャパン 代表取締役テクニカルディレクター)
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ハーバード・ビジネス・スクールのキム・B・クラーク記念講座教授。9冊の書籍を執筆し、ハーバード・ビジネス・レビュー誌の年間最優秀記事に贈られるマッキンゼー賞を5回受賞。イノベーションに特化した経営コンサルタント会社イノサイトを含む、4つの会社の共同創業者でもある。「最も影響力のある経営思想家トップ50」(Thinkers50、隔年選出)の2011年と2013年の1位に選出
ホール,タディ
ケンブリッジ・グループのプリンシパルで、ニールセン社のブレークスルー・イノベーション・プロジェクトのリーダーを務める
ディロン,カレン
ハーバード・ビジネス・レビュー誌の元編集者。コーネル大学・ノースウエスタン大学メディル・ジャーナリズム学院卒業。2011年、アショカ財団によって世界で最も影響力のある女性のひとりに選出される
ダンカン,デイビッド・S.
イノサイト社のシニア・パートナー。イノベーション戦略および成長に関する先進の研究者兼アドバイザー。デューク大学卒、ハーバード大学で物理学の博士号取得
依田/光江
お茶の水女子大学卒。外資系IT企業勤務を経て翻訳の道へ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社より

『ジョブ理論』

本書で取り上げられている主な例
- フェイスブックとタバコは実は同じ理由で“雇用”されている
- ジョブのレンズを通して見た時、マーガリンのライバルはバターではない(ユニリーバ社)
- エアビーアンドビーは“無消費”を発見し、有名ホテルグループの売上を凌駕するビジネスへと発展した
- キンバリー・クラーク社の熟年向け○○○が大ヒットした理由
- P&Gはどうやって中国市場に紙おむつを売り込んだのか
本書で語られる「ジョブ理論」とは?
世界でもっとも影響力のある経営学者にしてイノベーションの権威、 クリステンセン教授が「人がモノを買う行為そのもののメカニズム」を 解き明かした、全ビジネスマンにおくる完全保存バイブル。
ビジネスをしている人なら誰でも「ニーズ」という言葉には馴染んでいるだろう。では「ニーズ」を説明したり、「ニーズ」を予測することはできるだろうか?世界で最も影響力のある経営学者の一人であるクリステンセン教授は、「ジョブ理論」によって「ニーズ」とは何で、消費者のニーズをどのようにとらえるのかを解明した。
消費者が商品を買う際には、何か目的があるはずだ。つまり、消費者はやり遂げたい「ジョブ」があり、そのジョブを解決するために商品を“雇用”しているとクリステンセンは説く。そのジョブが発生する状況こそが商品購入の鍵となる。
従来どおり、企業がアンケートデータの顧客属性に基づき通勤者や父親たちの反応を平均化しようとしただけなら、顧客の「ニーズ」に応えることはできない。大切なのは顧客にその行動をおこさせた原因、すなわち「片付けたいジョブ」なのだ。

Clayton M. Christensen(クレイトン・クリステンセン)
ハーバード・ビジネス・スクールのキム・B・クラーク記念講座教授。9冊の書籍を執筆し、ハーバード・ビジネス・レビュー誌の年間最優秀記事に贈られるマッキンゼー賞を5回受賞。イノベーションに特化した経営コンサルタント会社イノサイトを含む、4つの会社の共同創業者でもある。「最も影響力のある経営思想家トップ50」(Thinkers50、隔年選出)の、2011年と2013年の1位に選出されている。主な著者に『イノベーションのジレンマ技術革新が巨大企業を滅ぼすとき』(翔泳社 2001年)
<共同執筆者>
タディ・ホール ケンブリッジ・グループのプリンシパルで、ニールセンのブレークスルー・イノベーション・プロジェクトのリーダーを務める。こうした立場で、企業の経営陣に対し、新しいプロダクトを成功させ、イノベーションのプロセスを改善する支援をおこなっている。また、〈エンデバー〉および〈イノベーション・ウイズアウト・ボーダーズ〉のアドバイザーとして、新興市場の経営陣に緊密な指導を提供している。
カレン・ディロン ハーバード・ビジネス・レビュー誌の元編集者。ニューヨーク・タイムズ・ベストセラー『イノベーション・オブ・ライフ』の共著者のひとり。コーネル大学およびノースウエスタン大学メディル・ジャーナリズム学院卒業。2011年、アショカ財団によって、世界で最も影響力のある女性のひとりに選出されている。
デイビッド・S・ダンカン イノサイト社のシニア・パートナー。イノベーション戦略および成長に関する先進の研究者およびアドバイザーとして、企業経営者に対し、破壊的変化を導き、持続可能な成長を生み出し、組織を長期的な繁栄が可能な体質に変換する指導をおこなっている。デューク大学卒、ハーバード大学で物理学の博士号取得。
登録情報
- 出版社 : ハーパーコリンズ・ ジャパン (2017/8/1)
- 発売日 : 2017/8/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 392ページ
- ISBN-10 : 4596551227
- ISBN-13 : 978-4596551221
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カスタマーレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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野中郁次郎先生とクリステンセン先生は、近い考えのような気がします。どちらの先生も、具体的ではないようでいて、経営者とすると、腑に落ちて、自社の状況に落とし込め、即座に実践へと繋ぐことができます。「イノベーションへの解」以来、自身の事業範囲の隣に常に注目して進めてきましたが、今後、本書のお陰で、その取組みが更に精度の高い物になりそうです。
なんだかよく分からない書評でスミマセンでした(m_m)
本書は「破壊的イノベーション論」で有名な経営学者であるクレイトン・クリステンセンが「予測可能で優れたイノベーションの創り方」を解説した書籍だ。
また、ハーバード・ビジネス・レビュー読者が選ぶブックランキングで2017年第3位になった人気の名著でもある。
本書では「人がモノを買う行為」そのもののメカニズムを解き明かし、数字では測れない消費のメカニズムについての考え方を示してくれている。
UXやサービス・ドミナント・ロジックの台頭が示すように、マーケティングの世界では「モノからコトへの転換」が叫ばれて久しい。
本書を一読すれば「モノからコト」への転換に向けて、予測可能なマーケティングイノベーションを起こすヒントが得られるはずだ。
本書によればクリステン教授は10年ほど前からこの結論にたどり着き、さまざまな実践を通してまとめたのがこの本。
「ドリルを売るなら穴を売れ」と同じだけれども、その顧客重視思想をどの様に行うべきか?
なぜ80年台の日本は世界のイノベーター足り得たのに、90年以降全くダメになったのか?ハッキリと明示してあって面白い。
個人的には、中小企業を経営している身として、周りの2代目3代目社長等から何故イノベーティブな事業が産まれにくいのか?も結論が導き出せた。
ジョブ理論を実践に移せば、自らの事業において効果的にイノベーションを起こすことが出来るし、何より集中すべきポイントがハッキリ明確になるのが嬉しい。攻略点がハッキリすることで、イノベーションは予測可能となるし、最新ガジェットのテクノロジーに右往左往することもなくなる。書中にあるクリステン教授がここ数年関わった書籍も読んでみるとしよう。
個人的には、意図的に抽象度を上げつつ、一方で【イノベーションのジレンマ】が誤解され使用されている事からの反省を込めて、慎重に定義づけされている本書は、長身で家族想いでも知られる著者自身が経営者でもある事から【人の力を信じる真摯な問いかけ】になっていて、答えではなく"考えさせてくれる"良書だと感じました。
イケアやアマゾン、エアビーアンドビーなどの本当にしていることは何なのか?を考えたい誰か。あるいは商品を売る立場で悩んでいる誰かにオススメ。
「(企業は果てしなく属性データを蓄積しているものの)こうしたデータは、顧客が「なぜ」ある選択をするのかについては何も教えてくれない。」
市場調査に頼ったり、販売実績データを定量分析したりするだけで顧客を分かったつもりになってはいけない、ということがよく分かる一冊。
特に取り入れたいと思ったのが、顧客のジョブ解決度をモニタリングすること。
ハイア(購入)したかしないかという点だけでなく、それによってその商品が顧客の片づけるべきジョブを解決したかを計測する。
顧客インタビューしても本音や事実はなかなか現れない一方、IoTの時代だからこそできることがあるのではないだろうか。
著者が提唱する「ジョブ理論」では、顧客が特定の「状況」(文脈)において実現したいと欲する「進歩」を「解決すべきジョブ」と位置づけ、そのジョブを機能的・社会的・感情的側面を含めた「物語」として深く理解した上で、それを満たすためのスペックをデザインし、求められる体験として提供することが必要と説く。さらにそのためには組織をジョブを中心としたプロセスに統合することが不可欠であり、それによって企業は持続的な競争優位を獲得できるという。
優れた理論はとてもシンプルで言われてみれば当たり前と感じることがあるが、本書もそれに該当する。「破壊的イノベーション」のような目新しさや「派手さ」を期待する向きには物足りなさが残るかもしれないが、革新性的イノベーションの手法というよりもむしろ、”マーケティングの基本+組織論”としての学びが多い。
ミルクシェークの話はもちろん、それ以外にもさまざまな具体例から「ジョブ」という概念をわかりやすく語っています。ビジネスモデルキャンバスやバリュープロポジションキャンバスを使うにあたって、本書は絶対に読むべき著作だと断言できます。
『イノベーションのジレンマ』のような硬派な著作も最高ですが、それよりもスラスラと読めて、ビジネスに役立つ本書はとてもおすすめです。
具体例として、ファストフード店でシェイクを購入する顧客の行動を考えてみよう。朝であれば「車中の退屈な通勤時間を埋める」「昼食までの小腹を満たす」という動機がある一方、夕方なら「子供にせがまれて仕方なく買い与える」という動機も存在する。前者の競合商品は、チョコレートバーやコーヒーなどの飲食物であるのに対し、後者のそれは玩具店に立ち寄るという行為だったりする。このように、同一人物であっても購入する時間やそのときの状況により、顧客のジョブは全く異なるものになるというわけである。
顧客が新しい商品を購入する、新しいサービスを引き入れる決断を下したとき、その根底に存在した因果関係とは何か。また、どんなジョブ(用事、仕事)を片付けたくて、その商品を「雇用」したのか。顧客のジョブを理解する基盤を築き、戦略を立てれば、運に頼ることなくイノベーションを成功させることができると著者は主張する。本書では、この片付けるべきジョブの見つけ方、ジョブの片付け方、組織での取り組み方などが、テーマに沿った分かりやすい事例やストーリーとともに解説される。
消費行動を「顧客の抱える問題を解決する行動」とし、それをモデル化したものが本書で解説されるジョブ理論であり、この着眼点はなるほどと思った。(顧客はなぜ直径1cmのドリルを買うのか。それはドリルが欲しいからではなく、1cmの「穴」が欲しいのだ、という例えも分かりやすい)自分の普段行っている仕事にあてはめ、顧客が自社の商品を「雇用する」本当の理由は何だろうか、自分が担当している仕事をこの視点で改善できるだろうか、と考えながら本書を読み進めた。また、顧客の片付けるべきジョブを理解して解決するということは、カスタマイズされたサービスの提供が重要であると感じた。その意味では、AIでは顧客の真のジョブを解決することは難しいのかもしれない。
『イノベーションのジレンマ』で有名なクリステンセン教授による最新理論。途中やや冗長な箇所もあるが、読みごたえのある1冊である。