Alanis Morissetteは、カナダのシンガーソングライターで、 独特のうねりやトゲトゲしさを持った楽曲、赤裸々で詩的な歌詞、全身全霊での熱い歌唱が、特長的です。 このアルバムは、ワールドワイド・第1弾、いわゆる世界デビュー盤で、 この作品の前に、祖国カナダでは、「Alanis」(1991)、「Now is the Time」(1992)の2枚がリリースされており、実質3rdになります。
知人から「こういう歌手がいるから聴いてみたらどう?」という事で購入して聴いてみたのが、大学の頃だったと思います。元々洋楽は好んで聴いていたので、早速購入して聴いてみました。まず最初に感じた事は「彼女自身が持つ感情をそのまま歌にしている」という事でした。このような歌手は知らなかったので、凄く衝撃的でした。名曲がたくさんありますので、購入して損はありませんよ!? ちなみにお気に入りは「Hand In My Pocket」です。
もし初めて、アラニスを聞くならやはりこのアルバムでしょう。詩もいいし、1stアルバムというのは気合いが入っているのかHand in my pocketのプロモーションビデオも最高でした。MTVでは歌詞の1部がカットされていますが映像を見るとわかります。機会があったら是非見てください。何買うか迷ったらマジでこのアルバムです。個人的には残念なことにこのアルバム以外は彼女のアルバムはもう聞いていません。
~2曲ほどこのアルバム全体に共通する 「毒づく女の力強さ」とは感覚の違う曲が収録されているので、 バランスの良さという点では完成度が80%。 しかし You Oughtta Know, You Learn, Hand in My Pocket~~ など、 現在でも国内のラジオで流される「ノリ」のいいモノがあるので80%でもかまわない、という感じ。 個人的にはこのアルバムに共通するのは「前向きさ」であると思う。 それも、「明日はいい日だ、今日も一日幸せだった、人生最高」 という感じでは全くなくて、 「仕事では凄く腹のたつことがあって、 新品の靴でう○こ踏んで、 彼氏が他の女と遊ん~~でるところを目撃したけど、 結局明日は来るし、もうなるようになれ!これでいいっ!」という、 開き直りやあきらめをきちんと折り込んだ前向きさだと思う。 キレイゴトバカリのうっとおしさがなくて、卑屈な力強さを感じる作品。~