鈴木敏夫さんの30年にわたるプロデユーサーとしての仕事の総括と懺悔の本。僕はそう思った。
実に含蓄のある本である。これから営業や宣伝にたずさわる人はもちろん一人でも多くの若い人に読んでほしい。
鈴木さんは実に面白い人だ。映画をヒットさせるために実に綿密に宣伝の計画を立てながら、一方でものすごく楽観的なのだ。
ジブリに関係している会社(日テレやタイアップした企業)の社員を足すと40万人はいる、知り合いを二人づつ連れてくれば
動員120万人は確実と簡単に言う。そう思うことで精神的なバランスをとっているのかもしれぬ。
無我夢中でがんばっていると成功する経験則が身に付くし仲間もふえる。ただし経験則が固定観念になってしまうと時代の変化に
気が付かなくなることも警告している。たえず考えるのだ。この方法が今の時代に合っているかと。
ローソンとタイアップする時のエピソードが一番面白かった。ローソンの担当者は鈴木さんがコンビニぎらいなことも、映画好きなことも
知っている。だから延々と自分の好きな映画の話をして契約の話はまったくしない。
まず、人間どうしの信頼関係を作る。極端にいえば友達になってしまう。これは商売を成功させる大きな秘訣だろう。
アニメージュが絶好調で売れているときにこのままだと現場のプレッシャーになるからと発行部数をワザと半分にしてしまうのだ。
こんなことを考える人が他にいるとは思えない。
光があれば影もある。ジブリも当然功罪がある。何を罪と感じているか一読すれば解ります。読んで損はありませんおすすめです。
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ジブリの仲間たち(新潮新書) Kindle版
『風の谷のナウシカ』『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』etc……ジブリはなぜ常に予想を超えるヒットを生みだし続けることができたのか。そこには作品の力に加え、プロデューサーである著者と、仲間たちの力があった。「宣伝の本質は仲間を増やすこと」という思想の下、監督と激論を交わし、企業を巻き込み、駆けずりまわり、汗まみれになって体得してきた経験則とは――。秘話満載で綴る、三〇年間の格闘の記録。
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2016/6/17
- ファイルサイズ6048 KB
商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
『風の谷のナウシカ』『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』etc…ジブリはなぜ常に予想を超えるヒットを生みだし続けることができたのか。そこには作品の力に加え、プロデューサーである著者と、仲間たちの力があった。「宣伝の本質は仲間を増やすこと」という思想の下、監督と激論を交わし、企業を巻き込み、駆けずりまわり、汗まみれになって体得してきた経験則とは―。秘話満載で綴る、三〇年間の格闘の記録。 --このテキストは、paperback_shinsho版に関連付けられています。
著者について
すずき・としお
一九四八(昭和二十三)年愛知県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。徳間書店に入社、「アニメージュ」
編集長などを経て、スタジオジブリに移籍、映画プロデューサーとなる。スタジオジブリ代表取締役。
著書に『映画道楽』『仕事道楽 スタジオジブリの現場』『風に吹かれて』など。
--このテキストは、paperback_shinsho版に関連付けられています。
一九四八(昭和二十三)年愛知県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。徳間書店に入社、「アニメージュ」
編集長などを経て、スタジオジブリに移籍、映画プロデューサーとなる。スタジオジブリ代表取締役。
著書に『映画道楽』『仕事道楽 スタジオジブリの現場』『風に吹かれて』など。
--このテキストは、paperback_shinsho版に関連付けられています。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
鈴木/敏夫
1948(昭和23)年愛知県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。徳間書店に入社、「アニメージュ」編集長などを経て、スタジオジブリに移籍、映画プロデューサーとなる。スタジオジブリ代表取締役(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、paperback_shinsho版に関連付けられています。
1948(昭和23)年愛知県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。徳間書店に入社、「アニメージュ」編集長などを経て、スタジオジブリに移籍、映画プロデューサーとなる。スタジオジブリ代表取締役(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、paperback_shinsho版に関連付けられています。
登録情報
- ASIN : B01HB5OKWA
- 出版社 : 新潮社 (2016/6/17)
- 発売日 : 2016/6/17
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 6048 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 本の長さ : 166ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 185,596位Kindleストア (の売れ筋ランキングを見るKindleストア)
- - 405位映画 (Kindleストア)
- - 769位新潮新書
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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2016年7月12日に日本でレビュー済み
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16人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2016年8月2日に日本でレビュー済み
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ものごとの裏側、裏話、それに広告が好きな自分にとっては最高におもしろい内容でした。アーティストの高畑勲、エンターテイナーの宮崎駿、そして(あえて言うなれば)リアリストの鈴木敏夫、その三者が切磋琢磨する新作長編映画はもう観られないのかと思うと残念でなりませんが、ひとまずはマイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット監督「レッドータートル ある島の物語」を待ちわびることにしましょう。
2019年8月14日に日本でレビュー済み
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この本のあとがきにある最新作の宣伝が最終的な到達点の一つとなる様に構成されており、その意向が本人のものだとすると、この本に書かれている全ての言葉がまさに生きた言葉として刻まれている事が新鮮に感じられる仕組み。
2016年6月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
宮崎駿という、世界の映画史に残る偉大な映画作家を中心に擁
する、稀有なアニメーション制作会社であるスタジオジブリが、
あれだけの体制を長期に亘って維持していることの、秘密の一
端が垣間見えます。
それは、プロデューサーとして名を馳せる著書が、ジブリの歴
史を振り返り、映画の売り方を語り尽くすことで、映画宣伝の
成功例の数々の内実を伺い知ることによります。
多くの関係者が実名で登場し、その仕事ぶりが評価されていま
す。
そのようなことが可能だったのは、映画の制作委員会毎にチー
ムとしての一体感を醸成し、汗を掻いて来たからこそでしょう。
著書をインタビューし、フリーライターの柳橋閑氏が記述し構
成をした本文意外に、3名の宣伝プロデューサーによる著書評が
あります。
これがあることで、多角的な視点から、著書の人心掌握力、統
率力、チームの一体感が、より明確になりました。
「文化祭の実行委員会みたいなノリ」という言葉に、端的に表
されていると感じます。
感動的だったのは、糸井重里氏の宣伝コピーのあり方でした。
まだ作品が煮詰まっていない段階で、企画書や絵コンテを参考
に、監督やプロデューサーとの対話の中からコピーが創られ、
それが作品の旗印となり、制作、宣伝、興業が一致団結してい
くとは知りませんでした。
宮崎駿氏の長編引退と共に、制作を休止しているジブリですが、
その扉は未来へ開かれていることが、感じ取れる記述となって
いて、安堵させてくれました。
する、稀有なアニメーション制作会社であるスタジオジブリが、
あれだけの体制を長期に亘って維持していることの、秘密の一
端が垣間見えます。
それは、プロデューサーとして名を馳せる著書が、ジブリの歴
史を振り返り、映画の売り方を語り尽くすことで、映画宣伝の
成功例の数々の内実を伺い知ることによります。
多くの関係者が実名で登場し、その仕事ぶりが評価されていま
す。
そのようなことが可能だったのは、映画の制作委員会毎にチー
ムとしての一体感を醸成し、汗を掻いて来たからこそでしょう。
著書をインタビューし、フリーライターの柳橋閑氏が記述し構
成をした本文意外に、3名の宣伝プロデューサーによる著書評が
あります。
これがあることで、多角的な視点から、著書の人心掌握力、統
率力、チームの一体感が、より明確になりました。
「文化祭の実行委員会みたいなノリ」という言葉に、端的に表
されていると感じます。
感動的だったのは、糸井重里氏の宣伝コピーのあり方でした。
まだ作品が煮詰まっていない段階で、企画書や絵コンテを参考
に、監督やプロデューサーとの対話の中からコピーが創られ、
それが作品の旗印となり、制作、宣伝、興業が一致団結してい
くとは知りませんでした。
宮崎駿氏の長編引退と共に、制作を休止しているジブリですが、
その扉は未来へ開かれていることが、感じ取れる記述となって
いて、安堵させてくれました。
2021年7月30日に日本でレビュー済み
これはもう宮崎駿さんの才能をもってしてもどうにもならない線なのかなぁと認めます
鈴木敏夫さんこそなくてはならない存在だと再確認しました
いやぁ私は大変評価しますよ、どんな批判があろうと。
この人がいなきゃ宮崎さんも心を折れていたかもしれません
大事な時に守ってくれる人がいる。ひとは誰しもがひとりで生きているわけではないですから___
それはおれは一人でも生きていけると自負する輩がいたってどうにもならんのです___
ますます鈴木さんのエピソードに興味を持ちました。あなたには友人や仲間がひとりでもいますか?
これは現代で薄れがちなはたまた利害関係にしかなりえない世の中でちょっとしたきらめきなのでは
!とおもってまたふたたびエピソードをみています!鈴木敏夫さんは功労者で英雄である!
鈴木敏夫さんこそなくてはならない存在だと再確認しました
いやぁ私は大変評価しますよ、どんな批判があろうと。
この人がいなきゃ宮崎さんも心を折れていたかもしれません
大事な時に守ってくれる人がいる。ひとは誰しもがひとりで生きているわけではないですから___
それはおれは一人でも生きていけると自負する輩がいたってどうにもならんのです___
ますます鈴木さんのエピソードに興味を持ちました。あなたには友人や仲間がひとりでもいますか?
これは現代で薄れがちなはたまた利害関係にしかなりえない世の中でちょっとしたきらめきなのでは
!とおもってまたふたたびエピソードをみています!鈴木敏夫さんは功労者で英雄である!
2016年7月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
虚心に宮崎駿と高畑勲の作品を幸せな形にしていきたがる男の話です。
彼らが知り合った当初、雑談の中で宮崎駿から「あなた無知ですね」と言われれば、次に会う時には勉強してある。
そんなモーレツな人間であり、「腹が立って」と言いながら実は彼が一番の宮崎駿研究家なんですね。
宮崎駿になりたがったフシがある。それは彼の落書きや映画タイトル揮毫にも表れている。
(私は、いいかげんもう、素人の揮毫でタイトルを描くなよ、と言いたいが)
本書は、次第に正気を失って「ふざけて興行計画をすすめて」いく課程が表れている。
次第に高まる宮崎知名度へおんぶしながら。
(勿論、売れなければ次が無い緊張感はあったろう。
給料制以来、月にン千万かかるスタジオだし。俄然、一本の制作費は尋常じゃなくなる。
逆に当時の私はどんどん醒めた。)
ふざけの素は、時代に溺れた部分はあると思う。
(宮崎駿だって告白していた。かつて自分はどこかで冷戦構造などに影響されていたと。それに似ている)
お祭りに名を借りた「おふざけ」はギブリーズという内輪モノに顕著。
(CG開発費を経費処理する税制対策なのはわかるが)
ほかにも本書には「次第にふざけていく行動の数々」のオンパレードです。
(わかってます。敢えて意地悪く、ふざけと称してます)
ところで彼は慶応ボーイ。私の大先輩にも慶応が居たけど似ていた。
ある世代の慶応出身者は「飄々としながらもセンスも伴った戦略家」なのかしら。
そもそも鈴木氏の最終学歴は徳間書店でのふたつの雑誌づくり。
「アサヒ芸能」という、取材のためにはヤクザ相手に刃物や血を見ながらやりとりする生活。そこで育まれた胆力。
そして尾形英夫氏から押しつけられた「アニメージュ」でも虚心に、オタクをがっかりさせない作り方を学び
ここでも「世におもねる」メソッドが醸成されたのでしょう。
そもそもヤクザ映画という戯作ピクチャーのマニアだったから、「ウケ」の勘ドコロを知っているんでしょう。
本書はまるで2015年「熱風」にあった奥田氏証言などの焼き直し。
振り返る内容は、ジブリの黄昏表明だったのでしょう。今回まとめて読めて嬉しいけど。
そして私にとっては
今でもアニメージュ81年8月号は宝物。鈴木さんが宮崎駿を教えてくれた最初の本。(当時8歳?)
いらい絵や映像を独学した余録で食わせていただいてます。感謝。
彼らが知り合った当初、雑談の中で宮崎駿から「あなた無知ですね」と言われれば、次に会う時には勉強してある。
そんなモーレツな人間であり、「腹が立って」と言いながら実は彼が一番の宮崎駿研究家なんですね。
宮崎駿になりたがったフシがある。それは彼の落書きや映画タイトル揮毫にも表れている。
(私は、いいかげんもう、素人の揮毫でタイトルを描くなよ、と言いたいが)
本書は、次第に正気を失って「ふざけて興行計画をすすめて」いく課程が表れている。
次第に高まる宮崎知名度へおんぶしながら。
(勿論、売れなければ次が無い緊張感はあったろう。
給料制以来、月にン千万かかるスタジオだし。俄然、一本の制作費は尋常じゃなくなる。
逆に当時の私はどんどん醒めた。)
ふざけの素は、時代に溺れた部分はあると思う。
(宮崎駿だって告白していた。かつて自分はどこかで冷戦構造などに影響されていたと。それに似ている)
お祭りに名を借りた「おふざけ」はギブリーズという内輪モノに顕著。
(CG開発費を経費処理する税制対策なのはわかるが)
ほかにも本書には「次第にふざけていく行動の数々」のオンパレードです。
(わかってます。敢えて意地悪く、ふざけと称してます)
ところで彼は慶応ボーイ。私の大先輩にも慶応が居たけど似ていた。
ある世代の慶応出身者は「飄々としながらもセンスも伴った戦略家」なのかしら。
そもそも鈴木氏の最終学歴は徳間書店でのふたつの雑誌づくり。
「アサヒ芸能」という、取材のためにはヤクザ相手に刃物や血を見ながらやりとりする生活。そこで育まれた胆力。
そして尾形英夫氏から押しつけられた「アニメージュ」でも虚心に、オタクをがっかりさせない作り方を学び
ここでも「世におもねる」メソッドが醸成されたのでしょう。
そもそもヤクザ映画という戯作ピクチャーのマニアだったから、「ウケ」の勘ドコロを知っているんでしょう。
本書はまるで2015年「熱風」にあった奥田氏証言などの焼き直し。
振り返る内容は、ジブリの黄昏表明だったのでしょう。今回まとめて読めて嬉しいけど。
そして私にとっては
今でもアニメージュ81年8月号は宝物。鈴木さんが宮崎駿を教えてくれた最初の本。(当時8歳?)
いらい絵や映像を独学した余録で食わせていただいてます。感謝。





