親がクリスチャンでもないのに日本基督教団の小さな教会が経営する幼稚園に入らされて以来、五十路を過ぎてもキリスト教会に通っている。幼児期、最初に憶えた聖書の言葉は「わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である」。口語訳のヨハネによる福音書の一節だった(新共同訳になってもこの部分の言葉は一字一句変更ナシだ)。幼稚園の礼拝堂の片方の側面に、紫色のぶどうの柄のステンドグラスがあった。ぶどうは旧約ではイスラエルの民を指し、新約では教会の象徴だそうだ。だからか聖書というと、ぶどうの紫色を真っ先にイメージしていた。
車のボディで時々見かける、適度に光沢のある紫色の聖書が欲しいと思っていた。数年前に出た紫色のは明る過ぎ、巣鴨で逢えそうな洒落た婆様の御髪を連想してしまい、買う気が起こらなかった。
最近、Amazonで検索していて、これを見つけた。適度に“輝き”が感じられるも抑えめで品がある、理想的な紫色だ。自慢じゃないが聖書は数回全部読んでおり、「サムインデックス」なんて無くても開きたいところはすぐ開けるから邪魔だと思っていたが、実際使ってみると楽だ。Podcastで中川健一という牧師の聖書の解説をよく聴くが、先日もハバクク書の話を聴く時に、サムインデックスの「ナホ ハバ ゼファ」と書いてあるところに親指をあてて開いて3枚めくっただけでハバクク書が開けた!
それと驚いたのは、一回り小さいサイズの口語訳聖書が手元にあるので比べてみたら、今回買ったこの新共同訳のほうが300ページ以上も多いのに厚さがほとんど一緒だったこと。ギュッと押さえてみても1mmぐらいの差。それでいて中身の裏側の文字が透けてもいない。紙はごく淡いクリーム色だ。
読むのにも、持って歩くにも快適な聖書が手に入って嬉しい限りである。
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