ジェイン・オースティン ファッション 単行本(ソフトカバー) – 2007/4/5
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本の長さ160ページ
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出版社テクノレヴュー
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発売日2007/4/5
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ISBN-104902403110
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ISBN-13978-4902403114
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商品の説明
出版社からのコメント
(現在、本カタログページにイメージデータが掲載されるように努力中です)
抜粋
本書は1979年に、当時のバース市から、A Frivolous Distinction、Fashion
and Needlework in the Works of Jane Austenという小冊子として出版された。
そのアイディアが湧き上がったのは小冊子出版から数年前の1975年、ジェイン・
オースティン生誕200周年のことである。その年の祝賀行事は、彼女の生涯と関
係の深かったスティーブントンやチョートン、バースなどで行われ、そこに
は衣類やニードルワーク、そして裁縫道具などの展示が含まれていた。その中に
はジェーン・オースティン自身の物もあれば、彼女が生きた時代から今日まで
残った作品例もあったが、いずれも彼女が姉に宛てた手紙や小説の中で、
当時流行っていたファッションや手芸についてコメントした内容に関わるもので
あった。
これらに関するジェイン・オースティンのコメントの数々についての、短いな
がらも詳細にわたる研究を行う価値があるであろうと思われた。彼女の生き
た時代は現代の多くの人々を魅了し、昨今の彼女の作品のテレビ化、映画化は、
この時代についてのより多くの情報への要望を高めてきた。ジェイン・オース
ティンの独自の視点から見てみると、当時の衣服に関して価値あるさまざまなこ
とを洞察することができる。彼女は、その若い頃にどのような衣服がファッショ
ナブルだったのかを語ってくれるだけではなく、どのようにして作られ、何処に
行って購入し、特別なときには何を着てゆき、彼女の同時代人が服装に関してど
のように考えたり感じたりしたのかを語ってくれているのである。
著者について
ペネロープ・バード、
英国バース・コスチューム&ファッション研究センター学芸員。
ロンドン大学コートールド・アート研究所にて服装史を専攻。 服装史関連の
著作があり、19世紀文学にあらわされた服装に関心を持っている。ジェイン・
オースティン協会終身会員。
訳者略歴,
能澤慧子、
お茶の水女子大学卒業、
東京家政大学教授、
【主要著作】、
『二十世紀モード』(1994、講談社)、
『モードの社会史』(1991、有斐閣)、
【翻訳書】、
『ポール・ポワレの革命』(1982、文化出版局)、
杉浦悦子、
広島大学大学院博士課程終了、
多摩大学教授、
【主要著作】、
「Sigrid Nunez ー『私』の中の外国人」(論文)、
『アメリカ文学のヒーロー』(共著、成美堂)、
『アメリカ小説--理論と実践』(共著、リーベル出版)、
【翻訳書】、
ジャネット・ルイス『マルタン・ゲールの妻』(水声社)、
ポール・ボウルズ『孤独の洗礼・無の近傍』(白水社)、
リン・ティルマン『憑かれた女たち』(白水社)、
登録情報
- 出版社 : テクノレヴュー (2007/4/5)
- 発売日 : 2007/4/5
- 単行本(ソフトカバー) : 160ページ
- ISBN-10 : 4902403110
- ISBN-13 : 978-4902403114
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- - 99,776位ノンフィクション (本)
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- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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BBCドラマの高慢と偏見はとても時代考証がしっかりなされているということも分かります。オースティンの針仕事のことも載っていて、細かい作業を得意とする人だったと分かります。オースティンが考えていた「エレガンス」というものが理解できました。今の時代に通じる美しさの基準です。だから今もオースティンの作品は人気なのだと思います。
ひとつだけ難点は、挿絵の解説が長いこと、それを読んでいると本文がとぎれとぎれになってしまうことです。思い切って挿絵は後回しにして、本文をまとめて読んでから、最後に挿絵の解説を読みました。
作品や登場人物達にかなり密着したものとなっています。そのため、作品の裏豆知識的な本としても楽しめます。
何よりオースティン含め人物達の存在がより生き生きしてくることは間違いないです。
(もちろん、男性の服飾についても詳しく扱われています。)
私自身は原作やBBCのドラマで感じていた数々の細かい疑問がかなり解消されました。
ベネット夫人がガーディナー夫人に「最新流行の長袖の話を聞けて良かったわ」と言っているのは
一体全体どういう事なのか、また、ラストの方でビングリーが訪ねて来た時、
ジェインがまだ髪も整えず着替えもしていないのはどうしてなのかなど、
当時の文化や生活に則した事は、例えそれが些細な事柄だとしても
やはり異国の人間である自分にはなかなか解らなかったものですから。
朝・日中・夜、それぞれの時間帯にふさわしい衣装、ファッション小物の数々、靴の種類等、
美しい図版や詳細な説明が沢山載せられています。これが本当に細かくて色彩も綺麗なので、見飽きません。
皆さんも仰る様に、それぞれのカタログ(プレート)が本当に素敵で、眺めているだけで幸せな気分になります。
オースティンの時代の実際のドレスの写真も数枚あり、文章や版画では伝わりづらい質感や風情が判ります。
目に楽しく、作品世界もより掘り下げて知る事が出来る、貴重な資料の詰まった一冊だと思います。
残念なのは補稿において一つ見逃せない誤りがある事です。
ギャスケルが書いたのはオースティンの伝記となっておりますが、正しくはC.ブロンテの伝記ですよね。
おそらくうっかりミスなのかもしれませんが、これはかなり大きな違いなのでちょっと見逃せませんでした。
「ファッション・プレート」と呼ばれる、当時、流行を雑誌で紹介するために描かれた版画が、カラーで34枚収録されており、目にも楽しくわかりやすい。また、この本やオースティンの小説に出てくるテキスタイル・ファッション用語の解説があり、モスリンとポプリンの違いがわかって、なるほど〜と思ったりして。
オースティンが刺繍したモスリンのスカーフや、書簡に登場する弟チャールズが姉ジェインとキャサンドラに贈ったトパーズの十字架の写真などが掲載されているのも、ファンには興味津々。
あと、「 分別と多感 (ちくま文庫) 」「 エマ (上) (ちくま文庫) 」「 エマ (下) (ちくま文庫) 」「 説得 (ちくま文庫) 」のカバーは、この本にも収録されている「ファッション・プレート」が使われていたことがわかり、ますます楽しい♪
「 エマ (下) (ちくま文庫) 」の下巻の表紙なんか、とってもかわいい!と思っていたから。
オースティンの世界にどっぶりひたりながら、いつの世も変わらぬ女性のファッションへの関心の高さに、共感することしきりです。
(私は図書館で偶然手にして読みました。)題名をメモして、図書館にて探すことをお勧めします。