読み終わって、自分の中で著者の祈りが重なって響いている。
ひとつは「平成という失敗したプロジェクト」(宇野常寛)の供養だ。30年の間に、国のリソース配分に失敗し、未来への投資を極限まで削り、また、あらゆる産業で価値創造の機会を逸したことを、鋭い分析をこれでもかというくらいに畳み掛けて、明らかにしている。この供養は、失敗した当事者たち、政治家、官僚、経営者に著者が直接、しかも何度もぶつけて、詠んだものだから迫力が違う。失敗には「成仏」してもらって、今後、大胆にリソース配分を変える仕事は刺激的だと思う。
ふたつめは「未来の祝福」だ。この国には「未来が見えない」という呪いがかかっている。大袈裟に聞こえるかもしれないが、何しろ、未来に希望を持っている18歳が1割以下しかいないのだ。変化の波が、それも特大のものがくるのが確実ということが、テクノロジーについての深い理解と実践に基づいて、多面的に語られる。日本は、世界で戦う土俵に立てていない「黒船来航時と同じ状況」なのだけれど、なぜかワクワクした気持ちになるのは、祝福されているからだとしか言いようがない。
最後に「明日への誓い」だ。最終章では、一転して、日本から地球レベルの課題に跳躍する。分析から明らかになる課題は重く、複雑に絡まっている。その上で、「風の谷を創る」という、都市集中型の未来に対するオルタナティブをつくる、というビジョンから、未来を創る運動論が展開される。そう、これは運動であって、ソリューションではない。分析から、例えば、なぜ道は全国一律の「硬い道」なのか、というような「ゼロベースの問い」を生み出し、それがまた新たな問いを生む。運動は続いていく。
本書の最後を締め括る、筆者が10代から心にもっていた一つの言葉は、まさに祈りの始まりだと思う。その祈りは、小さなものから、少しずつ強く、大きくなって、「風の谷」などの筆者が仕掛けるイニシアティブを通じて、いろんな人を照らしている。そして、この本(祈り)を通じて、さらに多くの、ヤバイ人たちを照らすだろう。
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シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成 (NewsPicksパブリッシング) 単行本 – 2020/2/20
購入を強化する
◎読者が選ぶビジネス書グランプリ2021 総合グランプリ受賞!!
◎ビジネス書大賞2020 特別賞(ソーシャルデザイン部門)受賞!!
◎ITエンジニア本大賞2021 ビジネス書部門 ベスト10!
◎累計17万5千部突破!
30万部超の名著『イシューからはじめよ』から9年――。
渾身の力で投げ込む、ファクトベースの現状分析と新たなる時代の展望!
AI×データの発展により、時代は多面的に「確変モード」に突入した。
目まぐるしく動く社会の中、本書は以下の問いをひとつなぎにして答える。
・現在の世の中の変化をどう見たらいいのか
・日本の現状をどう考えるべきか
・企業はどうしたらいいのか
・すでに大人の人はこれからどうサバイバルしていけばいいのか
・この変化の時代、子どもにはどんな経験を与え、育てればいいのか
・若者は、このAIネイティブ時代をどう捉え、生きのびていけばいいのか
・国としてのAI戦略、知財戦略はどうあるべきか?
・AI時代の人材育成は何が課題で、どう考えたらいいのか
・日本の大学など高等教育機関、研究機関の現状をどう考えたらいいのか
ビジネス・教育・政策…全領域にファクトベースで斬り込む、著者渾身の書き下ろし!
意志なき悲観論でも、現実を直視しない楽観論でもない、建設的(Constructive)な、「残すに値する未来のつくり方」。
目次
1章 データ×AIが人類を再び解き放つ――時代の全体観と変化の本質
2章 「第二の黒船」にどう挑むか――日本の現状と勝ち筋
3章 求められる人材とスキル
4章 「未来を創る人」をどう育てるか
5章 未来に賭けられる国に――リソース配分を変える
6章 残すに値する未来
読者コメント
「久々にすっごい面白い本に出会った。これからの時代の生き方の教養書として面白い」
「これからの日本が進むべき道を豊富なデータと精緻なロジックで導き出している」
「新人教育やマネジメント教育に必須の本だと思う。これから日本で生きる全てのビジネスパーソンが何を目指し、何をすべきかが詳細に書かれている」
「安宅さんの『日本を何とかしたい』という熱い思いが伝わってきて、ビジネス書なのに感動しました。個人的に今年のベスト本になる予感」
「一気に読んだ。『未来をつくる人』をどう育てるか、についても多くのページが割かれている。子育て中の方にもおすすめ」
◎ビジネス書大賞2020 特別賞(ソーシャルデザイン部門)受賞!!
◎ITエンジニア本大賞2021 ビジネス書部門 ベスト10!
◎累計17万5千部突破!
30万部超の名著『イシューからはじめよ』から9年――。
渾身の力で投げ込む、ファクトベースの現状分析と新たなる時代の展望!
AI×データの発展により、時代は多面的に「確変モード」に突入した。
目まぐるしく動く社会の中、本書は以下の問いをひとつなぎにして答える。
・現在の世の中の変化をどう見たらいいのか
・日本の現状をどう考えるべきか
・企業はどうしたらいいのか
・すでに大人の人はこれからどうサバイバルしていけばいいのか
・この変化の時代、子どもにはどんな経験を与え、育てればいいのか
・若者は、このAIネイティブ時代をどう捉え、生きのびていけばいいのか
・国としてのAI戦略、知財戦略はどうあるべきか?
・AI時代の人材育成は何が課題で、どう考えたらいいのか
・日本の大学など高等教育機関、研究機関の現状をどう考えたらいいのか
ビジネス・教育・政策…全領域にファクトベースで斬り込む、著者渾身の書き下ろし!
意志なき悲観論でも、現実を直視しない楽観論でもない、建設的(Constructive)な、「残すに値する未来のつくり方」。
目次
1章 データ×AIが人類を再び解き放つ――時代の全体観と変化の本質
2章 「第二の黒船」にどう挑むか――日本の現状と勝ち筋
3章 求められる人材とスキル
4章 「未来を創る人」をどう育てるか
5章 未来に賭けられる国に――リソース配分を変える
6章 残すに値する未来
読者コメント
「久々にすっごい面白い本に出会った。これからの時代の生き方の教養書として面白い」
「これからの日本が進むべき道を豊富なデータと精緻なロジックで導き出している」
「新人教育やマネジメント教育に必須の本だと思う。これから日本で生きる全てのビジネスパーソンが何を目指し、何をすべきかが詳細に書かれている」
「安宅さんの『日本を何とかしたい』という熱い思いが伝わってきて、ビジネス書なのに感動しました。個人的に今年のベスト本になる予感」
「一気に読んだ。『未来をつくる人』をどう育てるか、についても多くのページが割かれている。子育て中の方にもおすすめ」
- 本の長さ444ページ
- 言語日本語
- 出版社NewsPicksパブリッシング
- 発売日2020/2/20
- 寸法15 x 3 x 21 cm
- ISBN-104910063048
- ISBN-13978-4910063041
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商品の説明
出版社からのコメント
2020年2月に刊行された『シン・二ホン』は「読者が選ぶビジネス書グランプリ2021」の総合グランプリを受賞するなど、多くの方にご支持いただきました。発売から丸2年が経つ2022年2月現在も、読者のみなさまから熱い感想が寄せられています。
残すに値する未来を創るため、『シン・ニホン』という壮大なプロジェクトに1名でも多くの方とご一緒出来ることを願っています。
残すに値する未来を創るため、『シン・ニホン』という壮大なプロジェクトに1名でも多くの方とご一緒出来ることを願っています。
内容(「BOOK」データベースより)
現在の世の中の変化をどう見たらいいのか?日本の現状をどう考えるべきか?企業はどうしたらいいのか?すでに大人の人はこれからどうサバイバルしていけばいいのか?この変化の時代、子どもにはどんな経験を与え、育てればいいのか?若者は、このAIネイティブ時代をどう捉え、生きのびていけばいいのか?国としてのAI戦略、知財戦略はどうあるべきか?AI時代の人材育成は何が課題で、どう考えたらいいのか?日本の大学など高等教育機関、研究機関の現状をどう考えたらいいのか?『イシューからはじめよ』から9年―。ファクトベースの現状分析と新たなる時代の展望。
著者について
安宅和人(あたか・かずと)
慶應義塾大学 環境情報学部教授
ヤフー株式会社 CSO(チーフストラテジーオフィサー)
データサイエンティスト協会理事・スキル定義委員長。東京大学大学院生物化学専攻にて修士課程修了後、マッキンゼー入社。4年半の勤務後、イェール大学脳神経科学プログラムに入学。2001年春、学位取得(Ph.D.)。ポスドクを経て2001年末マッキンゼー復帰に伴い帰国。マーケティング研究グループのアジア太平洋地域中心メンバーの一人として幅広い商品・事業開発、ブランド再生に関わる。2008年よりヤフー。2012年7月よりCSO(現兼務)。全社横断的な戦略課題の解決、事業開発に加え、途中データ及び研究開発部門も統括。2016年春より慶應義塾大学SFCにてデータドリブン時代の基礎教養について教える。2018年9月より現職。内閣府 総合科学技術イノベーション会議(CSTI)基本計画専門調査会 委員、官民研究開発投資拡大プログラム (PRISM) AI技術領域 運営委員、数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度検討会 副座長なども務める。著書に『イシューからはじめよ』(英治出版、2010)
慶應義塾大学 環境情報学部教授
ヤフー株式会社 CSO(チーフストラテジーオフィサー)
データサイエンティスト協会理事・スキル定義委員長。東京大学大学院生物化学専攻にて修士課程修了後、マッキンゼー入社。4年半の勤務後、イェール大学脳神経科学プログラムに入学。2001年春、学位取得(Ph.D.)。ポスドクを経て2001年末マッキンゼー復帰に伴い帰国。マーケティング研究グループのアジア太平洋地域中心メンバーの一人として幅広い商品・事業開発、ブランド再生に関わる。2008年よりヤフー。2012年7月よりCSO(現兼務)。全社横断的な戦略課題の解決、事業開発に加え、途中データ及び研究開発部門も統括。2016年春より慶應義塾大学SFCにてデータドリブン時代の基礎教養について教える。2018年9月より現職。内閣府 総合科学技術イノベーション会議(CSTI)基本計画専門調査会 委員、官民研究開発投資拡大プログラム (PRISM) AI技術領域 運営委員、数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度検討会 副座長なども務める。著書に『イシューからはじめよ』(英治出版、2010)
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
安宅/和人
慶應義塾大学環境情報学部教授。ヤフー株式会社CSO(チーフストラテジーオフィサー)。データサイエンティスト協会理事・スキル定義委員長。東京大学大学院生物化学専攻にて修士課程修了後、マッキンゼー入社。4年半の勤務後、イェール大学脳神経科学プログラムに入学。2001年春、学位取得(Ph.D.)。ポスドクを経て2001年末マッキンゼー復帰に伴い帰国。2008年よりヤフー。2012年7月よりCSO(現兼務)。2016年春より慶応義塾大学SFCにてデータドリブン時代の基礎教養について教える。2018年9月より現職。内閣府総合科学技術イノベーション会議(CSTI)基本計画専門調査会委員、官民研究開発投資拡大プログラム(PRISM)AI技術領域運営委員、数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度検討会副座長なども務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
慶應義塾大学環境情報学部教授。ヤフー株式会社CSO(チーフストラテジーオフィサー)。データサイエンティスト協会理事・スキル定義委員長。東京大学大学院生物化学専攻にて修士課程修了後、マッキンゼー入社。4年半の勤務後、イェール大学脳神経科学プログラムに入学。2001年春、学位取得(Ph.D.)。ポスドクを経て2001年末マッキンゼー復帰に伴い帰国。2008年よりヤフー。2012年7月よりCSO(現兼務)。2016年春より慶応義塾大学SFCにてデータドリブン時代の基礎教養について教える。2018年9月より現職。内閣府総合科学技術イノベーション会議(CSTI)基本計画専門調査会委員、官民研究開発投資拡大プログラム(PRISM)AI技術領域運営委員、数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度検討会副座長なども務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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登録情報
- 出版社 : NewsPicksパブリッシング (2020/2/20)
- 発売日 : 2020/2/20
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 444ページ
- ISBN-10 : 4910063048
- ISBN-13 : 978-4910063041
- 寸法 : 15 x 3 x 21 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 3,204位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 31位オペレーションズ (本)
- - 45位その他のビジネス・経済関連書籍
- - 50位ロジカル・シンキング
- カスタマーレビュー:
著者について
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カスタマーレビュー
5つ星のうち4.4
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全体的な星の評価と星ごとの割合の内訳を計算するために、単純な平均は使用されません。その代わり、レビューの日時がどれだけ新しいかや、レビューアーがAmazonで商品を購入したかどうかなどが考慮されます。また、レビューを分析して信頼性が検証されます。

安宅和人さんの『シン・ニホン』。これほどまでにアタマと心が熱くなる本は滅多にない。400ページ超。ページの厚さにも関わらず飽きさせない構成と内容。"僕らは少しでもましになる未来を描き、バトンを次世代に渡していくべきだ"という「はじめに」のあと、安宅さんは、これでもかとファクトを投げ込んでくる。スピード感のある文体と圧倒的なデータ量から滲み出て伝わってくるのは、過去と現在を知り、世の中の変化を感じ取ることの大切さ。未来を想像して、いまできること、まだやれることは何かを考え、実際に行動することの大事さ。その視座はとても冷静だけれど、同時に熱くて、優しい。このままいくと僕らの乗っている船は間違いなく沈んでいく。でもその様子をただ眺めているだけで良いのか?なぜならその船には僕らの愛すべき人たちが乗っている。悲観だけでなく、僕たちには歴史的に培ってきた強みもまだ少し残っている。それが残っているうちに、自分ごととして現状を見つめ、学び直し、行動して、未来を変えていかないといけない。その一点においては、老いも若いも関係ない。親世代としても、背筋が伸びる想いになる本。この国の未来を憂い、もがいている、ひとりでも多くの人に届いて欲しいと心から願う。
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上位レビュー、対象国: 日本
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2020年2月19日に日本でレビュー済み
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339人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2020年2月21日に日本でレビュー済み
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すごい本。間違いなく何度も読み返すだろうと思い、1回目は一気に読みました。とはいえ線を引く箇所が多すぎて困るほど。ここまで精緻にファクトを並べてロジカルに、しかも真摯に論を展開する本はほかに見たことがないです。
絶賛したくなるのは、そのオリジナリティの高さから。山ほどビジネス書(翻訳書を含む)を読んできましたが、著者自身がしっかりと課題を掘り下げて考えを巡らせる本は少ない。ふつう他人の論考をコピペしてると思わせる箇所があるものですが、本書にはそれがありません。
実際のビジネスでも参考になるフレームワークが多々あるのもヤバい。「データ×AI利活用の基本ループ」「国富を生む方程式の変容」「企業価値の『複素数平面化』」「未来の方程式」(1章)、「AI×データ戦争における3つの成功要件」「産業革命の3段階(大局観)」「データ×AI化における産業化の対局観」「日本の未来の4つの勝ち筋」(2章)、「価値創出の型と生み出す価値(イメージ)」「現代リベラルアーツ」「情報処理システムの3要素」「情報処理のバリューチェーン」「情報処理のバリューチェーンと知覚の広がり(例示)」(3章)…どうしよう、書ききれません(笑)。とにかく是非読んでみてください。
最後に、この本は「未来を創る」ための本ですが、日本で子どもを育てる一人の親としても、考えさせられる点が多々ありました。著者の言うように、軍事教練の名残と思われる数々の校則や決まりなど、今すぐにでも廃止してほしい。世界に視野を広げると、教育でおかしいことがたくさんありますね。
きっと何十回、何百回と読み返すと思います。書籍の価値を再認識するほどに、とにかく良書でした。著者と出版社に心より感謝します。
絶賛したくなるのは、そのオリジナリティの高さから。山ほどビジネス書(翻訳書を含む)を読んできましたが、著者自身がしっかりと課題を掘り下げて考えを巡らせる本は少ない。ふつう他人の論考をコピペしてると思わせる箇所があるものですが、本書にはそれがありません。
実際のビジネスでも参考になるフレームワークが多々あるのもヤバい。「データ×AI利活用の基本ループ」「国富を生む方程式の変容」「企業価値の『複素数平面化』」「未来の方程式」(1章)、「AI×データ戦争における3つの成功要件」「産業革命の3段階(大局観)」「データ×AI化における産業化の対局観」「日本の未来の4つの勝ち筋」(2章)、「価値創出の型と生み出す価値(イメージ)」「現代リベラルアーツ」「情報処理システムの3要素」「情報処理のバリューチェーン」「情報処理のバリューチェーンと知覚の広がり(例示)」(3章)…どうしよう、書ききれません(笑)。とにかく是非読んでみてください。
最後に、この本は「未来を創る」ための本ですが、日本で子どもを育てる一人の親としても、考えさせられる点が多々ありました。著者の言うように、軍事教練の名残と思われる数々の校則や決まりなど、今すぐにでも廃止してほしい。世界に視野を広げると、教育でおかしいことがたくさんありますね。
きっと何十回、何百回と読み返すと思います。書籍の価値を再認識するほどに、とにかく良書でした。著者と出版社に心より感謝します。
2020年2月24日に日本でレビュー済み
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かなりざっくりとした分け方ですが、前半1-3章はAI×データ時代の世界の常識と日本の比較、後半4-6章がこれからの人材教育について書かれてます。
色々なデータを元に事細かに説明されているのはさすが研究者だなとは思う一方、全体を通して冗長だと感じる部分がかなり多かったです。また章ごとの繋がりも分かりづらく個人的には非常に読みづらい本でした。
目次はかなり細かく作られてるのでそれを読むだけでもかなりの情報量です。そこから気になる部分を中心に読むのが良いと感じました。
色々なデータを元に事細かに説明されているのはさすが研究者だなとは思う一方、全体を通して冗長だと感じる部分がかなり多かったです。また章ごとの繋がりも分かりづらく個人的には非常に読みづらい本でした。
目次はかなり細かく作られてるのでそれを読むだけでもかなりの情報量です。そこから気になる部分を中心に読むのが良いと感じました。
2020年2月28日に日本でレビュー済み
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正直全編通して読んでかなりイライラした。
・長い割にはサムシングニューがなく(これまでいろいろなメディア等で言われていたこと)、リダンダント。もっと整理してから書いて欲しい。
・大半が既存リサーチを元にしたメタ分析的な視点で書いているが、時々筆者のどこから出てきたかわからない主張が。ルートコーズまで遡れていない感じが。
・間違っちゃいないと思いますがハイレベル(抽象度が高い)すぎる。これで動くのだろうか。
・長い割にはサムシングニューがなく(これまでいろいろなメディア等で言われていたこと)、リダンダント。もっと整理してから書いて欲しい。
・大半が既存リサーチを元にしたメタ分析的な視点で書いているが、時々筆者のどこから出てきたかわからない主張が。ルートコーズまで遡れていない感じが。
・間違っちゃいないと思いますがハイレベル(抽象度が高い)すぎる。これで動くのだろうか。
2020年2月24日に日本でレビュー済み
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40代以上の管理職の皆様、野心のある若者の皆様、小さなお子様をお持ちで今後の教育方針に悩んでいる方には必読かと思います。(特に1章から3章まで)
AI時代の今、今までの常識だけでは通じず、なんとなく思っている疑問や将来への不安もあるかと思います。
その中で、『イシューからはじめよ』の著者でもある安宅さんが、世界における日本の現状についてのファクトフルネスをベースに現状のイシューの整理、今後世の中はどう動いていくかの予測をしつつ、今後必須とされるスキルの定義や教育についての整理、その中で各世代の人たちが今できることは何かについて、それぞれ鋭い洞察を書かれていて非常に勉強になります。
個人的にかなり視座が上がりましたし、娘の教育という意味でもだいぶ整理されました。
何より今の自分にもいろいろできることがあると気づけたのは非常に大きかったです。
オススメの1冊です。
AI時代の今、今までの常識だけでは通じず、なんとなく思っている疑問や将来への不安もあるかと思います。
その中で、『イシューからはじめよ』の著者でもある安宅さんが、世界における日本の現状についてのファクトフルネスをベースに現状のイシューの整理、今後世の中はどう動いていくかの予測をしつつ、今後必須とされるスキルの定義や教育についての整理、その中で各世代の人たちが今できることは何かについて、それぞれ鋭い洞察を書かれていて非常に勉強になります。
個人的にかなり視座が上がりましたし、娘の教育という意味でもだいぶ整理されました。
何より今の自分にもいろいろできることがあると気づけたのは非常に大きかったです。
オススメの1冊です。
2020年2月25日に日本でレビュー済み
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国単位で物事を考えるとはこういうことなのかがわかる本(正確には知れる本)。また、著者の日本をなんとかしたいという熱意を感じることができ、最後読み終わった時には感動してしまう。もちろん熱意だけではなく、ファクトベースを徹底した展開、メッセージがあるからこそ、感動するのである。実際に、図表、脚注の多さはそのらへんの胡散臭いビジネス書と比較すると桁違い多い。
また、著者の表現へのこだわりを感じることができ、一つ一つのメッセージが心にのしかかる。
私は、まだ20代であるので、「若さは武器であること」を意識して明日から行動したい。
また、著者の表現へのこだわりを感じることができ、一つ一つのメッセージが心にのしかかる。
私は、まだ20代であるので、「若さは武器であること」を意識して明日から行動したい。