ただ女子たちの何気ない学園生活、日常が描かれる。
大きな事件はほぼ起きず、起きてもあまり展開はしない。
面白いマンガであるほど、それはフィクションという嘘を描くことになるが、
本作では、日常でありそうなギリギリの事件を使って、視点の方を描く。
何が起きたか?ではなく、どう感じたか?に最大限に注目する。
何も起きない日常の中で起こる、かすかな出来事をすくい取る本作は、
題名の「シンプルな結び目の靴」のように、そんなに珍しくはないけど、
よく見たらいいものじゃない?という何気ない日々への気づきのメッセージを感じる。
フィクション中だけで楽しむような作品ではなく、「ちづかマップ」もだけど、
生身の読者が、実際に生きる現実世界の魅力を発見したくなるような作品。
本作が気に入ったなら、よりドラマティックさも取り入れた
「うちのクラスの女子がヤバい」も薦める。
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