二章の”自由意思について”においては、”時間は永遠の現在です”とかつて告げたことについて質問され、1ページ弱位を使い答えています。時間による束縛の強い現代の日本社会にいると、永遠の現在という概念自体が意味不明で近付きがたいものになりがちですが。イメージしやすいモデルを使い説明を試みています。
三章から四章にかけての物理的な視野と思考に対してスピリットの世界では認識や意識、イメージが存在を動かしているとの見解を説明しています。
--------------本文抜粋-------------
「あなたは思考しながら自分が思考していることを分かっていますね?」
「思念は見えることも聞くことも、重さや大きさを計ることもできない。物理的計測方法がないわけです。なのにあなたの行為のすべてに思念が責任を負っています。思念の方が行為に先行しているからです。思念なくして行為は生まれません」
「また”物質身体”というのも、今あなたがおっしゃった通り原子で出来ているのです。原子はさらに細かく分析できますが、そのうち計量器では分析できない段階に至ります。するとその原動力は物的なもの、形あるものではないことになります。つまり物質が形あるものというのはそう見えるというだけのことということになります。固いと思うのは錯覚なのです。」
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物質も突き詰めていけば素粒子や量子力学の世界へとすすみ、今までの感覚と測定に依っていたものが、それだけでは理解不能になってきています。
五章の”質問に答える(三)”の植物人間と安楽死については、これまでⅠ~Ⅳ、Ⅷと5冊読んできた中で初めて正反対とも言えそうな見解の違いを感じた。ただしこの霊訓が出されたのが1975年で、それまでの7年間の霊言の抜粋であることを考えると、ひょっとして当時の医学の技術的な進歩の度合いを鑑みて語られているとも考えられるかもしれない。この辺は個人的に保留しています。
また質問者の「苦難が人間性を磨くことをたびたびおっしゃってますが、そうでないケースもしばしば見受けます」との異議に対し「私は、苦しみさえすれば自動的に人間性が磨かれるとは決して申しておりません」と答えているところは思わず笑った。
七章の”愛すべき仲間たち-動物”では46ページにわたり実験などにより虐待、殺されていく動物について書かれています。
--------------本文抜粋-------------
「動物実験によって何一つ役立つものが得られないというわけではありません。が、その手段は間違っていると申し上げているのです。何の罪もない動物に残酷な仕打ちをすることは霊的なことすべてに反するからです。
人間は自分のすることに責任を取らされます。動機は正しいといえるケースも沢山ありますし、それはそれとして霊的発達に影響を及ぼします。摂理とはそういうものなのです。がしかし、神は、子等が動物への略奪と残忍な行為によって健康になるようには計画しておられません。それは改めて強調する必要を認めないほど明らかなことでしょう。
学者が道を間違えているのはそこのところです。人間の方が動物より大切な存在である。よってその動物を実験台として人間の健康と幸福の増進をはかる権利がある、という弁解をするのですが、これは間違っております。
共存共栄こそが摂理なのです。人間がその責任を自覚すれば、哀れみと慈悲の心が生まれてくるはずです。他の生命を略奪しておいて、その結果として自分に及ぶ苦しみから逃れられるものではありません。略奪行為は略奪者にとって危険なことなのです。愛を発揮すれば、それだけ自分が得をするのです。憎しみの念を出せば、それだけ自分が損をするのです。摂理がそういうふうに出来ているのです。」
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このことには過去にアッシジの聖フランチェスコと呼ばれていた存在が、いまも深く関わっているそうです。
シルバーバーチのの霊訓はよく解りやすいと言われていますが、平易な言葉を駆使しているだけで、内容によっては決して解りやすいものではありません。
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