音に百の色を持つ巨匠、藤井一興 フランス・バロック〜古 典〜現代とそれぞれの響きの様式を繊細に弾き分け、色彩感豊かに表わすテクニックは素晴らしく 、その移ろいを耳で追って行くだけでも興味は尽きません。チェリスト横坂源を迎えての世界初演の自作を含む、ピアノ界の巨匠、充実の1枚です。
細部に渡り繊細にコントロールされた演奏から紡がれる、驚くほど多彩な響き。その卓越した演奏で聴衆を魅了し続ける藤井一興の作品は、「ショパン:ソナタ第3番」と「モーツァルト:K.310」を含む、フランス・バロックから現代までの凝ったプログラム。それぞれの時代の、響きの様式を弾き分けるテクニックは素晴らしく、その美しい変化を耳で追っていくだけでも楽しさは尽きません。チェリスト横坂源を迎えての世界初演となる自作も収録されたアルバム。 (C)RS
藤井一興 東京芸術大学入学後、パリ・コンセルヴァトワールにて作曲科、ピアノ伴奏科を一等賞で卒業。パリ・エコール・ノルマルにてピアノ科 を高等演奏家資格第一位で卒業。メシアン、イヴォンヌ・ロリオ、ピュイグ=ロジェの各氏に 師事。 CDは多数作品をリリースしており、作曲家としても、毎年作品を発表している。 東邦音楽大学大院教授、東邦音楽総合芸 術研究所教授、桐朋学園大特任教授、東京 芸術大学講師。