「どんな人も、国籍などで判断せず、一個人として接する」ことをご子息に伝えたシュピルマン氏。背景が壮絶なだけに、この教えは平和を目指すためにはとても大切なことだと、我々はたびたび思い出さなければならない。
日本とアジア周辺諸国の問題も然りである。多くの方に読んで頂けたらと思う。
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シュピルマンの時計 単行本 – 2003/8/1
クリストファー・W.A. スピルマン (著) 著者の作品一覧、著者略歴や口コミなどをご覧いただけます この著者の 検索結果 を表示 |
大ヒット映画『戦場のピアニスト』その後の物語。主人公シュピルマンの長男クリスは父の過去をまったく知らず、ただ反発して育ちます。今は日本で暮らす彼が明かす、父のもうひとつの闘い、そして親子の絆とは…。
世界で大ヒットを記録し、アカデミー各賞を受賞した映画「戦場のピアニスト」。この物語の主人公であるウワディスワフ・シュピルマン氏の長男が書き下ろす、家族のその後の物語です。かつての体験から、子どもたちを心から愛しながらも、うまくつきあえない父親、そして、父の体験をまったく知らずに育ち、ただ反発した息子たちの青春…。家族が味わうことになった、もう一つの戦いを、また、亡き父への尽きぬ思いを、日本で暮らす長男が綴ります。
世界で大ヒットを記録し、アカデミー各賞を受賞した映画「戦場のピアニスト」。この物語の主人公であるウワディスワフ・シュピルマン氏の長男が書き下ろす、家族のその後の物語です。かつての体験から、子どもたちを心から愛しながらも、うまくつきあえない父親、そして、父の体験をまったく知らずに育ち、ただ反発した息子たちの青春…。家族が味わうことになった、もう一つの戦いを、また、亡き父への尽きぬ思いを、日本で暮らす長男が綴ります。
- 本の長さ255ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日2003/8/1
- ISBN-10409387459X
- ISBN-13978-4093874595
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
シュピルマンの息子、クリストファー・スピルマンが書き下ろす「父の葛藤」、そして「親子の絆」―「戦場のピアニスト」その後の物語。
内容(「MARC」データベースより)
大ヒット映画「戦場のピアニスト」の主人公のその後の人生。壮絶な体験を経て、ピアニスト・シュピルマンは、自らの人生をどうやって取り戻したのか。日本在住の長男クリストファーが亡き父を偲んで書き下ろす。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
スピルマン,クリストファー・W.A.
1951年5月、ポーランド・ワルシャワ生まれ。現在、九州大学、北九州市立大学、九州産業大学非常勤講師。80年、英・ロンドン大学日本学科卒業、85年、米・エール大学大学院修了。専門分野は日本近代政治思想史。論文も多数発表。福岡在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1951年5月、ポーランド・ワルシャワ生まれ。現在、九州大学、北九州市立大学、九州産業大学非常勤講師。80年、英・ロンドン大学日本学科卒業、85年、米・エール大学大学院修了。専門分野は日本近代政治思想史。論文も多数発表。福岡在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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登録情報
- 出版社 : 小学館 (2003/8/1)
- 発売日 : 2003/8/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 255ページ
- ISBN-10 : 409387459X
- ISBN-13 : 978-4093874595
- Amazon 売れ筋ランキング: - 420,024位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 109位その他の音楽の本
- - 277位演奏家・指揮者・楽器の本
- - 397位音楽史
- カスタマーレビュー:
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著者について
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2003年11月22日に日本でレビュー済み
「戦場のピアニスト」の著者ウワディスワフ・シュピルマンの長男、クリストファー・スピルマン氏が、亡き父を偲んで書いたエッセイ。
同じ姓なのに(Szpilman)、カタカナ表記が父は”シュピルマン”、息子は”スピルマン”になっているのは、父親が本と映画で”シュピルマン”として有名になるずっと前から、クリストファー氏が日本に在住し、”スピルマン”の名で学者として活動してきた…という事情による。本書も翻訳本ではなく、スピルマン氏が日本語で書いたものである。
戦後のシュピルマンは、結婚して子供もでき、おおむね平穏で幸せな人生を送った模様。少なくとも、特段の不幸(精神をひどく病む、貧困にあえぐ、共産主義政権に迫害される等)はなかったようで、何よりである。だが、さすがにホロコーストの体験が、ずっとトラウマになっていたようだ。たとえば、幼い息子の身を案じるあまり、自転車や海水浴を問答無用で禁止する、ケガをして帰宅した息子を逆上して殴る等、異様に偏狭で神経質な側面があったという。
著者は、そのような”普通じゃない”父親に、若干のわだかまりを抱いていた。だが、父はナチスに家族を根こそぎ奪われたため、新たに得た家族だけは何としても失いたくないと思い詰めていたのだ…と最近になって察し、せつない気持ちで昔を思い出しているという。
「戦場のピアニスト」の後日談として興味深いのはもちろん、普遍的な親子の葛藤のドラマとしても、しみじみとした味わいがある。本であれ映画であれ「戦場のピアニスト」に感銘を受けたなら、読んで絶対損はない。
同じ姓なのに(Szpilman)、カタカナ表記が父は”シュピルマン”、息子は”スピルマン”になっているのは、父親が本と映画で”シュピルマン”として有名になるずっと前から、クリストファー氏が日本に在住し、”スピルマン”の名で学者として活動してきた…という事情による。本書も翻訳本ではなく、スピルマン氏が日本語で書いたものである。
戦後のシュピルマンは、結婚して子供もでき、おおむね平穏で幸せな人生を送った模様。少なくとも、特段の不幸(精神をひどく病む、貧困にあえぐ、共産主義政権に迫害される等)はなかったようで、何よりである。だが、さすがにホロコーストの体験が、ずっとトラウマになっていたようだ。たとえば、幼い息子の身を案じるあまり、自転車や海水浴を問答無用で禁止する、ケガをして帰宅した息子を逆上して殴る等、異様に偏狭で神経質な側面があったという。
著者は、そのような”普通じゃない”父親に、若干のわだかまりを抱いていた。だが、父はナチスに家族を根こそぎ奪われたため、新たに得た家族だけは何としても失いたくないと思い詰めていたのだ…と最近になって察し、せつない気持ちで昔を思い出しているという。
「戦場のピアニスト」の後日談として興味深いのはもちろん、普遍的な親子の葛藤のドラマとしても、しみじみとした味わいがある。本であれ映画であれ「戦場のピアニスト」に感銘を受けたなら、読んで絶対損はない。
殿堂入りNo1レビュアーベスト500レビュアー
著者は映画「戦場のピアニスト」の主人公ウワディスワフ・シュピルマンの実子。現在は福岡に住み、九州大学等で日本近代政治思想史を教えている著者が、父の思い出や映画について綴ったエッセイです。2003年9月に出版されました。
あの映画を東京で見たときに、ドイツ語のやりとりの場面に付された日本語字幕に首をかしげたことがありました。ドイツ兵が皆、虐待対象のユダヤ人に向かってDu(お前)というぞんざいな言葉で呼びかけている中、ただ一人ホーゼンフェルト大尉だけはシュピルマンにSie(あなた)と敬語を使っています。しかし日本語の字幕ではこうした差異が示されず、大尉までがシュピルマンに高圧的に「お前呼ばわり」しているように訳されていました。これではホーゼンフェルト大尉の人柄が正しく伝わらないのではないかという懸念から、映画のDVD版「 戦場のピアニスト [DVD ]」のレビュー(2003/05/05付け)で指摘と提言をしたことがあります。
私が感じたのと全く同じことを子息のスピルマン氏がこの著書の中で書いています。
「ドイツ人将校はシュピルマンに対して敬語で話しかけているのだ。実はこれはささいなことのようだが、とても重要なことなのだ。ユダヤ人として追われる立場の男に、敬語で話しかけるドイツ人将校。そのことひとつからも彼の人間性がよくわかる。
ところが、日本語字幕ではそのニュアンスが消されてしまっている。」(105頁)
氏によれば、ホーゼンフェルト大尉はもともと高校教諭で、戦時中もナチスの政策に疑問をもち、数多くのユダヤ人を組織的に救出していたらしいとのことです。
ですから映画の中で大尉がシュピルマンに話しかける際のドイツ語敬語のニュアンスが日本語字幕に反映されなかったのはきわめて残念です。ドイツ語の分からない多くの日本人に大尉の人柄を誤って伝えたあの日本語字幕の罪は小さくないといえます。
あの映画を東京で見たときに、ドイツ語のやりとりの場面に付された日本語字幕に首をかしげたことがありました。ドイツ兵が皆、虐待対象のユダヤ人に向かってDu(お前)というぞんざいな言葉で呼びかけている中、ただ一人ホーゼンフェルト大尉だけはシュピルマンにSie(あなた)と敬語を使っています。しかし日本語の字幕ではこうした差異が示されず、大尉までがシュピルマンに高圧的に「お前呼ばわり」しているように訳されていました。これではホーゼンフェルト大尉の人柄が正しく伝わらないのではないかという懸念から、映画のDVD版「 戦場のピアニスト [DVD ]」のレビュー(2003/05/05付け)で指摘と提言をしたことがあります。
私が感じたのと全く同じことを子息のスピルマン氏がこの著書の中で書いています。
「ドイツ人将校はシュピルマンに対して敬語で話しかけているのだ。実はこれはささいなことのようだが、とても重要なことなのだ。ユダヤ人として追われる立場の男に、敬語で話しかけるドイツ人将校。そのことひとつからも彼の人間性がよくわかる。
ところが、日本語字幕ではそのニュアンスが消されてしまっている。」(105頁)
氏によれば、ホーゼンフェルト大尉はもともと高校教諭で、戦時中もナチスの政策に疑問をもち、数多くのユダヤ人を組織的に救出していたらしいとのことです。
ですから映画の中で大尉がシュピルマンに話しかける際のドイツ語敬語のニュアンスが日本語字幕に反映されなかったのはきわめて残念です。ドイツ語の分からない多くの日本人に大尉の人柄を誤って伝えたあの日本語字幕の罪は小さくないといえます。