Amazonに表示されている表紙と、実際届いた表紙が違う……。多分、ここに表示されているのは夏にやる限定表紙か何かだと思う。Amazonならまだ限定表紙で買えるんだ! とちょっと期待しただけ残念。
緋色の研究、四つの署名と続いて三冊目のホームズは短編集。有名な「赤髪組合」や「まだらの紐」「ボヘミアの醜聞」なんかが収録されている。
ただ、本来『シャーロックホームズの冒険』には十二編収録されているらしいのだが、この新潮社版では紙幅の都合により十編しか収録されていないのが気に入らない。収まらなかった分は『シャーロックホームズの叡智』に収録されているけれど、刊行順に読みたい身としては納得いかない……。
さて個人的に、この本でホームズの魅力を感じ始めた。
それはやっぱり最初に収録されている「ボヘミアの醜聞」によるところが大きいと思う。ホームズの敗北が、かえって彼に親しみを感じさせてくれるから。それからホームズがやたらワトスンを親友扱いしているのも見ていて微笑ましい。
でもワトスンって記録人ではあるけど助手ってほどの働きしてるかな? 信頼できる親友が傍にいるだけで心強い、とホームズは言っているのでメンタル面でのサポートなんだろうか。
あと今回気になったのはこの時代のイギリスの変装術について。腕が良い人がやれば親しい人が近くで見ても騙せるレベルらしいけど、現代の映画の特殊メイクさえ、至近距離ならメイクだと気づくと思うのだけれど。このあたりはファンタジー的な設定なのだろうか?
まあこの変装術のおかげで、「唇の捩れた男」のホームズの登場シーンは劇的で面白かったのだが。
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シャーロック・ホームズの冒険 (新潮文庫) 文庫 – 1953/4/2
コナン ドイル (著) 著者の作品一覧、著者略歴や口コミなどをご覧いただけます この著者の 検索結果 を表示 |
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天才ホームズ、事件を解決できず!?
ホームズを翻弄する聡明な女性アイリーン・アドラーが登場する「ボヘミアの醜聞」など、
10編を収録した第1短編集。
「月9」TVドラマ化!
「シャーロック」フジテレビ系にて10月7日スタート。
名探偵にディーン・フジオカ、相棒・ワトソンは岩田剛典。
ロンドンにまき起る奇怪な事件を追って神出鬼没する名探偵シャーロック・ホームズは、その怜悧な推理と魅力的な個性で読者を魅了する。近代探偵小説を確立したホームズ物語の第一短編集。赤毛の男が加入した奇妙な組合のからくりを追う「赤髪組合」、乞食を三日やったらやめられない話「唇の捩れた男」など10編。意表をつく事件の展開、軽妙なユーモアがあふれる作品集である。
目次
ボヘミアの醜聞
赤髪組合
花婿失踪事件
ボスコム谷の惨劇
オレンジの種五つ
唇の捩れた男
青いガーネット
まだらの紐
花嫁失踪事件
椈屋敷
解説 延原謙
本文より
シャーロック・ホームズは、このような犯罪の現場へやってくると、まるで人がちがってしまう。彼を単にベーカー街の冷静な思索家、理論家としてのみ知っている人々には、これがホームズだとは思われないであろう。顔面は紅潮して陰気になり、眉はかたく引きよせられて二条(すじ)の堅い黒線と化し、その下で二つの眼が研ぎすました鋼(はがね)のように鋭い輝きをおびてくる。そういう顔をうつむき加減に、すこし猫背になり、唇をキッとむすんで、ながくたくましい首すじには、むちのような青筋が怒張する。……(「ボスコム谷の惨劇」)
コナン・ドイル Doyle, sir Arthur Conan(1859-1930)
アイルランド人の役人の子として、スコットランドのエディンバラに生れる。エディンバラ大学の医学部を卒業し、ロンドンで開業するが、家計の足しにするために文筆に手を染める。『緋色の研究』(1887)を皮切りに次々と発表された私立探偵シャーロック・ホームズと友人ワトスン博士を主人公とする一連の作品は世界的大人気を博し、「シャーロッキアン」と呼ばれる熱狂的ファンが今なお跡を絶たない。
延原謙(1892-1977) 岡山県生れ。早稲田大学卒。逓信省電気試験所勤務の後、「新青年」(博文館)「雄鶏通信」(雄鶏社)編集長を務める。のち、翻訳に専念、コナン・ドイルを始め英米推理小説の翻訳多数。
ホームズを翻弄する聡明な女性アイリーン・アドラーが登場する「ボヘミアの醜聞」など、
10編を収録した第1短編集。
「月9」TVドラマ化!
「シャーロック」フジテレビ系にて10月7日スタート。
名探偵にディーン・フジオカ、相棒・ワトソンは岩田剛典。
ロンドンにまき起る奇怪な事件を追って神出鬼没する名探偵シャーロック・ホームズは、その怜悧な推理と魅力的な個性で読者を魅了する。近代探偵小説を確立したホームズ物語の第一短編集。赤毛の男が加入した奇妙な組合のからくりを追う「赤髪組合」、乞食を三日やったらやめられない話「唇の捩れた男」など10編。意表をつく事件の展開、軽妙なユーモアがあふれる作品集である。
目次
ボヘミアの醜聞
赤髪組合
花婿失踪事件
ボスコム谷の惨劇
オレンジの種五つ
唇の捩れた男
青いガーネット
まだらの紐
花嫁失踪事件
椈屋敷
解説 延原謙
本文より
シャーロック・ホームズは、このような犯罪の現場へやってくると、まるで人がちがってしまう。彼を単にベーカー街の冷静な思索家、理論家としてのみ知っている人々には、これがホームズだとは思われないであろう。顔面は紅潮して陰気になり、眉はかたく引きよせられて二条(すじ)の堅い黒線と化し、その下で二つの眼が研ぎすました鋼(はがね)のように鋭い輝きをおびてくる。そういう顔をうつむき加減に、すこし猫背になり、唇をキッとむすんで、ながくたくましい首すじには、むちのような青筋が怒張する。……(「ボスコム谷の惨劇」)
コナン・ドイル Doyle, sir Arthur Conan(1859-1930)
アイルランド人の役人の子として、スコットランドのエディンバラに生れる。エディンバラ大学の医学部を卒業し、ロンドンで開業するが、家計の足しにするために文筆に手を染める。『緋色の研究』(1887)を皮切りに次々と発表された私立探偵シャーロック・ホームズと友人ワトスン博士を主人公とする一連の作品は世界的大人気を博し、「シャーロッキアン」と呼ばれる熱狂的ファンが今なお跡を絶たない。
延原謙(1892-1977) 岡山県生れ。早稲田大学卒。逓信省電気試験所勤務の後、「新青年」(博文館)「雄鶏通信」(雄鶏社)編集長を務める。のち、翻訳に専念、コナン・ドイルを始め英米推理小説の翻訳多数。
- ISBN-104102134018
- ISBN-13978-4102134016
- 版改
- 出版社新潮社
- 発売日1953/4/2
- 言語日本語
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- 本の長さ472ページ
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出版社より
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【1】シャーロック・ホームズの冒険 | 【2】シャーロック・ホームズの帰還 | 【3】シャーロック・ホームズの思い出 | 【4】シャーロック・ホームズの事件簿 | 【5】緋色の研究 | 【6】四つの署名 | |
【新潮文庫】『シャーロック・ホームズ』シリーズ | ロンドンにまき起る奇怪な事件を追う名探偵シャー ロック・ホームズの推理が冴える第一短編集。「赤髪組合」「唇の捩れた男」等、10 編。 | 読者の強い要望に応えて、作者の巧妙なトリックにより死の淵から生還したホームズ。帰還後初の事件 「空家の冒険」など、10 編収録。 | 探偵を生涯の仕事と決める機縁となった「グロリア・スコット号」の事件。宿敵モリアティ教授との決死の対決「最後の事件」等、10短編。 | 知的な風貌の裏側に恐るべき残忍さを秘めたグルーナー男爵との対決を描く「高名な依頼人」など、難事件に挑み続けるホームズの傑作集。 | 名探偵とワトスンの最初の出会いののち、空家でア メリカ人の死体が発見され、続いて第二の殺人事件が……。ホームズ初登場の長編。 | インド王族の宝石箱の秘密を知る帰還少佐の遺児が 殺害され、そこには”四つの署名”が残されていた。犯人は誰か?テムズ河に展開される大捕物。 |
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【7】バスカヴィル家の犬 | 【8】恐怖の谷 | 【9】シャーロック・ホームズ最後の挨拶 | 【10】シャーロック・ホームズの叡智 | |
爛々と光る眼、火を吐く口、全身が青い炎で包まれているという魔の犬──恐怖に彩られた伝説の謎を追うホームズ物語中の最高傑作。 | イングランドの古い館に起った奇怪な殺人事件に端を発し、アメリカ開拓時代の炭坑町に跋扈する悪の集団に挑むホームズの大冒険。 | 引退して悠々自適のホームズがドイツのスパイ逮捕に協力するという異色作「最後の挨拶」など、鋭い推理力を駆使する名探偵ホームズ。 | 親指を切断された技師がワトスンのもとに駆込んでくる「技師の親指」のほか、ホームズの活躍で解決される八つの怪事件を収める。 |
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ドイル傑作集(I)―ミステリー編― | ドイル傑作集(II)―海洋奇談編― | ドイル傑作集(III)―恐怖編― | |
【新潮文庫】『ドイル傑作集』 | 奇妙な客の依頼で出した特別列車が、線路上から忽然と姿を消す「消えた臨急」等、ホームズ生みの親によるアイディアを凝らした8編。 | 十七世紀の呪いを秘めた宝箱、北極をさまよう捕鯨船の悲話や大洋を漂う無人船の秘密など、海にまつわる怪奇な事件を扱った6編。 | 航空史の初期に、飛行士が遭遇した怪物との死闘「大空の恐怖」、中世の残虐な拷問を扱った「革の漏斗」など自由な空想による6編。 |
商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
ロンドンにまき起る奇怪な事件を追って神出鬼没する名探偵シャーロック・ホームズは、その怜悧な推理と魅力的な個性で読者を魅了する。近代探偵小説を確立したホームズ物語の第一短編集。赤毛の男が加入した奇妙な組合のからくりを追う『赤髪組合』、乞食を三日やったらやめられない話『唇の捩れた男』など10編。意表をつく事件の展開、軽妙なユーモアがあふれる作品集である。
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登録情報
- 出版社 : 新潮社; 改版 (1953/4/2)
- 発売日 : 1953/4/2
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 472ページ
- ISBN-10 : 4102134018
- ISBN-13 : 978-4102134016
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 18,759位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 192位英米文学研究
- - 274位英米文学
- - 300位ミステリー・サスペンス・ハードボイルド (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年3月30日に日本でレビュー済み
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有名なホームズ物を延原氏の訳で、大変楽しみました。年を取るほどその素晴らしさが味わえ、ドイル氏と延原氏のいたこの世界に生まれてラッキーだったなー、と思うほどです!
ホームズの物語は、最初病気の症状、に当たる事件のあらわれ方は謎が深く不可解で不思議です!
しかし、ホームズが最後に解説してくれると、そうだったのかー!!!となって、さすが!すごい!と思って面白いのです。
ホームズのキャラクターのユニークさ、すごさはまず一つの魅力ですよね。ドイル氏の恩師の一人、ベル氏という人が、
本当に鋭い人だったので、インスパイアされたそうですが、戦前は豪快で、簡単には自分の説を曲げない、
人にどう思われるか、は、自分の信念の前には二の次、の男子が多かったみたいだなー、と感じます。
そういうところが男のロマン、を感じさせます。
それから、数々の面白い事件ですが、私はドイル氏がどこでそのネタを仕入れて・・・あるいは思いついて、
それを、どう、最初、不可解な出来事として見せていくか、を考えて、
それを、どういう切り口からホームズが解明していくか、という・・・まあ、プロットを考えていく過程が・・・やはりすごいと思います。
お金や恨み、といった原因が多いですが、それにしても、19世紀なので今ほどの科学捜査的な精密さはない、
だけど、当時の一般人よりは、精密にモノや現場を観察している・・・それから、どうしてその人物はそういう行動をしたか、
の、心理的原因を想像、推理する・・・
よく、ホームズが自分の推理の科学的なことを強調しますが、
ドイル氏自身、とてもクールに精密にそれぞれの物語を、事件、ホームズというキャラクターの取り組み、そしてワトソンや
その時の依頼者や犯人といった人物たちの、絡み方、を、とても精密で美しく、また楽しいからくり箱、でも製作するかの如く
組み立て作り上げているなー、と感心します。・・・やっぱり、天才というしかない・・・
犯罪小説や探偵小説はたくさんありますが、このドイル氏のホームズものが、どこか、格調高く、丹精で、上品で、力強く品格があり、
男らしくも感じるのは、ホームズとワトソンが、品格のある男らしさのキャラクターだからだと思いますが、
それが、文章の語り口にもあらわれ、それは、結局ドイル氏の価値観、キャラクターなのではないか、と思います。
ドイル氏のホームズ物以外の作品の語り口も、読んで確かめたい、と思っているところです。
そして、その品格やユーモアを、延原氏も、日本語で伝えてくれています。
ホームズの物語は、最初病気の症状、に当たる事件のあらわれ方は謎が深く不可解で不思議です!
しかし、ホームズが最後に解説してくれると、そうだったのかー!!!となって、さすが!すごい!と思って面白いのです。
ホームズのキャラクターのユニークさ、すごさはまず一つの魅力ですよね。ドイル氏の恩師の一人、ベル氏という人が、
本当に鋭い人だったので、インスパイアされたそうですが、戦前は豪快で、簡単には自分の説を曲げない、
人にどう思われるか、は、自分の信念の前には二の次、の男子が多かったみたいだなー、と感じます。
そういうところが男のロマン、を感じさせます。
それから、数々の面白い事件ですが、私はドイル氏がどこでそのネタを仕入れて・・・あるいは思いついて、
それを、どう、最初、不可解な出来事として見せていくか、を考えて、
それを、どういう切り口からホームズが解明していくか、という・・・まあ、プロットを考えていく過程が・・・やはりすごいと思います。
お金や恨み、といった原因が多いですが、それにしても、19世紀なので今ほどの科学捜査的な精密さはない、
だけど、当時の一般人よりは、精密にモノや現場を観察している・・・それから、どうしてその人物はそういう行動をしたか、
の、心理的原因を想像、推理する・・・
よく、ホームズが自分の推理の科学的なことを強調しますが、
ドイル氏自身、とてもクールに精密にそれぞれの物語を、事件、ホームズというキャラクターの取り組み、そしてワトソンや
その時の依頼者や犯人といった人物たちの、絡み方、を、とても精密で美しく、また楽しいからくり箱、でも製作するかの如く
組み立て作り上げているなー、と感心します。・・・やっぱり、天才というしかない・・・
犯罪小説や探偵小説はたくさんありますが、このドイル氏のホームズものが、どこか、格調高く、丹精で、上品で、力強く品格があり、
男らしくも感じるのは、ホームズとワトソンが、品格のある男らしさのキャラクターだからだと思いますが、
それが、文章の語り口にもあらわれ、それは、結局ドイル氏の価値観、キャラクターなのではないか、と思います。
ドイル氏のホームズ物以外の作品の語り口も、読んで確かめたい、と思っているところです。
そして、その品格やユーモアを、延原氏も、日本語で伝えてくれています。