サメ映画、制作される数こそ多いものの一握りの傑作と斜め上につきぬけたものを除けばどうしようもないゴミクラスばかりという印象がある。今作はその中ではかなりがんばった作品だ。
サメや捕食シーンははっきりと描写され、特撮のクオリティもいい。カメラワークやカットに安っぽさもない。登場人物の描きわけもできている。尺稼ぎの資料映像もない。ホラー映画特有のパニックやミスからおこるトラブルも個人的に許容範囲でイラつくことはあまりなかった。数あるサメ映画でもここまで無難なクオリティをもつものは希少だと思う。
サメ映画は商業作品として最低限以下のレベルのものがごろごろあり、私はそういったものもいくつか観賞したことがあるからこそ今作を楽しめた。だが、サメ映画をあまり見ない、あるいは大作映画ばかり見ている層からすれば今作はそこそこの映画であろう。実際に今作は大きなオリジナリティがあるわけでもなく、圧倒的なクオリティの高さで勝負しているわけでもないのだ。

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