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ザ・マスター [Blu-ray]
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登録情報
- アスペクト比 : 1.78:1
- 言語: : 英語
- 製品サイズ : 25 x 2.2 x 18 cm; 100 g
- EAN : 4988104077394
- 監督 : ポール・トーマス・アンダーソン
- メディア形式 : 色, ドルビー, DTS Stereo, 字幕付き, ワイドスクリーン
- 時間 : 2 時間 18 分
- 発売日 : 2013/9/20
- 出演 : ホアキン・フェニックス, フィリップ・シーモア・ホフマン, エイミー・アダムス, ローラ・ダーン
- 字幕: : 日本語
- 言語 : 日本語 (Dolby Digital 5.1), 英語 (Dolby Digital 5.1)
- 販売元 : 東宝
- ASIN : B00DGS360Y
- ディスク枚数 : 1
-
Amazon 売れ筋ランキング:
- 43,223位DVD (の売れ筋ランキングを見るDVD)
- - 3,664位ブルーレイ 外国映画
- - 4,300位外国のドラマ映画
- カスタマーレビュー:
商品の説明
内容紹介
▼全米NO.1大ヒット! (オープニングウィークエンド/スクリーンアベレージ実写映画成績)
▼第85回アカデミー賞主要俳優全員ノミネートの快挙!
▼ポール・トーマス・アンダーソン監督最新作!
▼65㎜フィルムで撮影された映像美!
▼実在する新興宗教団体の起源にインスパイアされたと取沙汰される話題性抜群のストーリー!
【初回限定封入特典】 メモリアル・ポートレート・オブ・ザ・マスター
※マスターの肖像画デザインの生写真
【映像特典】
未公開映像
撮影現場の風景
オリジナル劇場予告
日本版劇場予告
日本版TVスポット
◆リバーシブルジャケット仕様
カラー/2層(BD50G)/138分+映像特典/2012年/アメリカ/R15+/原題:THE MASTER
音声1:オリジナル(英語)dts-HD Master Audio 5.1ch
音声2:日本語dts-HD Master Audio 2.0ch
字幕1:日本語
■ストーリー
新興宗教の教祖・マスター(フィリップ・シーモア・ホフマン)と教団の要であるマスターの妻・ペギー(エイミー・アダムス)。
2人はアルコール依存を抱え、人生に迷う元兵士フレディ(ホアキン・フェニックス)に出会う。彼の登場は教団の未来を左右するのだった・・・。
■キャスト
出演:ホアキン・フェニックス、フィリップ・シーモア・ホフマン、エイミー・アダムス、ローラ・ダーン他
■スタッフ
監督・脚本・製作:ポール・トーマス・アンダーソン
音楽:ジョニー・グリーンウッド
提供:ファントム・フィルム、東宝
発売・販売元:東宝
(C)MMXII by Western Film Company LLC
※商品仕様・デザインは予告なく変更になる場合がございます。
内容(「キネマ旬報社」データベースより)
『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』のポール・トーマス・アンダーソン監督作。第2次世界大戦後のアメリカを舞台に、新興宗教団体の教祖と迷える帰還兵の関係を通し、人間同士の深層心理を抉り出した人間ドラマ。
内容(「Oricon」データベースより)
教壇の指導者(マスター)と、その右腕となる男。惹かれあい、引き裂かれる魂…。第85回アカデミー賞、主要3部門ノミネート!新興宗教をテーマにした「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」のポール・トーマス・アンダーソン監督作品。出演は、ホアキン・フェニックス、フィリップ・シーモア・ホフマンほか。
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カスタマーレビュー
5つ星のうち4.3
星5つ中の4.3
575 件のグローバル評価
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上位レビュー、対象国: 日本
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2017年7月21日に日本でレビュー済み
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ツタヤで借りてなんとなく印象に残ってた作品
ストーリーはいい意味で予想を裏切られる映画です
解釈を観る人に委ねている部分が多いです。「考えるな感じろ」って感じ映画です
同監督では「マグノリア」や「ゼアウィルビーブラッド」は眠たくなってしまいましたが、
今作は音楽と映像が素晴らしく、モヤモヤする部分はありつつも最後まで楽しめました
序盤で亭主にライトを当て続けるシーンだけは何度見ても笑える
ストーリーはいい意味で予想を裏切られる映画です
解釈を観る人に委ねている部分が多いです。「考えるな感じろ」って感じ映画です
同監督では「マグノリア」や「ゼアウィルビーブラッド」は眠たくなってしまいましたが、
今作は音楽と映像が素晴らしく、モヤモヤする部分はありつつも最後まで楽しめました
序盤で亭主にライトを当て続けるシーンだけは何度見ても笑える
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
ベスト1000レビュアー
本作にはトム・クルーズが広告塔をつとめるサイエントロジーもどきの新興宗教“ザ・コース”が登場する。その創始者が劇中のランカスター・トッド(フィリップ・シーモア・ホフマン)の容貌と酷似していることが原因で論争が持ち上がったらしいのだが、双方ともにその意図がないことが判明し丸くおさまったという。本作でプロデューサーをつとめているワインスタインの(賞取りのための)話題作りだったのかもしれない。
サイエントロジーのような新興宗教のカルト性を暴露した社会的道義性を問うた内幕物ではないとすると、この映画でPTAいったい何を描こうとしたのだろうか。処女作『ハードエイト』や前作の『ゼア・ウィル·ビー・ブラッド』の流れで鑑賞するべき、(疑似)父子関係を描いた非常にパーソナルな作品のような気がする。司会者でもあり役者でもあったポール・トーマス・アンダーソンの実父とPTAの関係を、そのままトッドとフレディの関係におとしこんだ映画のように思えるのである。
もちろんPTAの父ちゃんがどんな人だったのかは知るよしもないのだが、口は達者でジョークの切れも抜群しかもカリスマ性があり観客のアプローズを呼びやすい、一方で反対意見を述べる相手には声を荒げて会話を遮る短気な一面も。家庭では手こき(SEX)と言葉ぜめでエイミー・アダムスのようなおっかない母ちゃんのコントロール下にあり、息子や娘からは内心バカにされている。もしかしたらランカスター・トッドの家族風景はそのままPTA の父親一家のそれと一致するのではないだろうか。
それは、タルコフスキーが描こうとした理想化された父親像でもなく、ジョージ・ルーカスが心底憎んだという権威主義的父親像でもない。近年でいえば是枝裕和が描く、空気のようにまったく存在感のない父親像ともちがっている。実際、実父とPTAは仲がとても良かったそうで、学生時代に買ってもらったビデオカメラがきっかけで父親と同じ業界に進むことになったという。メンソールタバコをふかし妙なカクテルを飲みながら、プロセッシングと呼ばれる一種のマインド・コントロールをする二人の姿は、師弟というよりも、(口うるさい母親の目を逃れて二人で悪戯を楽しむ)仲の良い父子を見ているような気がするのである。
だとすれば、第二次世界大戦に水兵として従軍し、戦後PTSDを患いアルコールに依存しきって反社行動を繰り返す精神障害者フレディ・クエル(ホアキン・フェニックス)はまさにPTA の分身ということになるが、これは監督の大いなる謙遜であろう。血もつながっていないのにやたらと“救済”したがるトッドと激しく衝突しながら、トッドの陰口をたたく輩には容赦なく暴力をふるうフレディ。普段バカにしたような口をきくくせに、それを他人に指摘されるとカチンとくる。(反抗期の)息子にとって父親とは一般的にいってそのような存在なのではないだろうか。
結局「あなたたちのようにはなれない」とトッドのプロセッシングも空しく、疑似父親に別れを告げたフレディ。別れ際トッドが口ずさんだ“中国行きのスローボート”よろしく、行きずりの女性をねちっこく責めながら、トッドゆずりのプロセッシングを始めるフレディの姿がとても印象的だ。自分と同じ道を歩ませて息子を救いたいと願う父親に反発しながら、結局は父と同じような道をたどる息子。それは「自分のような人間には決してなるなよ」という父の本望の裏返しであり、砂浜で居眠りをする息子の“夢”でもあったのだ。
サイエントロジーのような新興宗教のカルト性を暴露した社会的道義性を問うた内幕物ではないとすると、この映画でPTAいったい何を描こうとしたのだろうか。処女作『ハードエイト』や前作の『ゼア・ウィル·ビー・ブラッド』の流れで鑑賞するべき、(疑似)父子関係を描いた非常にパーソナルな作品のような気がする。司会者でもあり役者でもあったポール・トーマス・アンダーソンの実父とPTAの関係を、そのままトッドとフレディの関係におとしこんだ映画のように思えるのである。
もちろんPTAの父ちゃんがどんな人だったのかは知るよしもないのだが、口は達者でジョークの切れも抜群しかもカリスマ性があり観客のアプローズを呼びやすい、一方で反対意見を述べる相手には声を荒げて会話を遮る短気な一面も。家庭では手こき(SEX)と言葉ぜめでエイミー・アダムスのようなおっかない母ちゃんのコントロール下にあり、息子や娘からは内心バカにされている。もしかしたらランカスター・トッドの家族風景はそのままPTA の父親一家のそれと一致するのではないだろうか。
それは、タルコフスキーが描こうとした理想化された父親像でもなく、ジョージ・ルーカスが心底憎んだという権威主義的父親像でもない。近年でいえば是枝裕和が描く、空気のようにまったく存在感のない父親像ともちがっている。実際、実父とPTAは仲がとても良かったそうで、学生時代に買ってもらったビデオカメラがきっかけで父親と同じ業界に進むことになったという。メンソールタバコをふかし妙なカクテルを飲みながら、プロセッシングと呼ばれる一種のマインド・コントロールをする二人の姿は、師弟というよりも、(口うるさい母親の目を逃れて二人で悪戯を楽しむ)仲の良い父子を見ているような気がするのである。
だとすれば、第二次世界大戦に水兵として従軍し、戦後PTSDを患いアルコールに依存しきって反社行動を繰り返す精神障害者フレディ・クエル(ホアキン・フェニックス)はまさにPTA の分身ということになるが、これは監督の大いなる謙遜であろう。血もつながっていないのにやたらと“救済”したがるトッドと激しく衝突しながら、トッドの陰口をたたく輩には容赦なく暴力をふるうフレディ。普段バカにしたような口をきくくせに、それを他人に指摘されるとカチンとくる。(反抗期の)息子にとって父親とは一般的にいってそのような存在なのではないだろうか。
結局「あなたたちのようにはなれない」とトッドのプロセッシングも空しく、疑似父親に別れを告げたフレディ。別れ際トッドが口ずさんだ“中国行きのスローボート”よろしく、行きずりの女性をねちっこく責めながら、トッドゆずりのプロセッシングを始めるフレディの姿がとても印象的だ。自分と同じ道を歩ませて息子を救いたいと願う父親に反発しながら、結局は父と同じような道をたどる息子。それは「自分のような人間には決してなるなよ」という父の本望の裏返しであり、砂浜で居眠りをする息子の“夢”でもあったのだ。
2020年1月14日に日本でレビュー済み
人は群れで生活し、どこかで集団に属さなければならない。ただし属性として向き不向きがある。主人公は向いていない。これを書いている自分も向いていない。
なぜ皆は生活を続けることができるのか。他者を尊重すること、利己主義に陥らないこと、規則正しい生活を送ること。理解できるが続けられない。生活していることが苦痛。ずっと嫌な思いで過ごしている。何でもいい、ただ誤魔化してくれるものがほしい。酒浸りになる。
教主の妻と娘夫婦が「彼にいてほしくない」と言う。とてもよくわかる。言われる側として。そりゃいてほしくない。群れの中に「異物」が紛れ込んでいるのだから排除しようとするのは当たり前。地元の知り合いの家へ行き「困ったぞ、早く帰ってくれないかな」という雰囲気を出される。よくわかる。来られてもうれしくないよな。平穏な生活に変なのが来ちゃあ。
社会では往々にして言葉や態度が裏の意味を持つことが多い。最後に教主の妻は率直に「彼には治す気がない。治療はできない」と席を立つ。主人公は「彼女は優しくなった」という。皮肉だったのかもしれない。でも笑顔の裏に「消えてくれないかな」という本音を隠されるよりもずっといい。妻に続けて教主も言葉を並べて主人公にメッセージを伝える。
語っていることは正直どうでもいい。大切なメッセージはただひとつ。「我々のもとから去ってくれ」ということ。きっと直接的に言わないことが優しさの意味を持ったりするんだろう。でもそれも裏のメッセージに気づけない人とっては残酷なことでしかない。
主人公は同意する。悲しいし名残惜しいかもしれないが理解はしている。わかってる。これでいいんだ。(わかってない!いいわけがない!なんでほかのみんなと同じようにできないんだ!という人はこの映画を見ないほうがいいかもしれない。できないんだよ!)
なぜ皆は生活を続けることができるのか。他者を尊重すること、利己主義に陥らないこと、規則正しい生活を送ること。理解できるが続けられない。生活していることが苦痛。ずっと嫌な思いで過ごしている。何でもいい、ただ誤魔化してくれるものがほしい。酒浸りになる。
教主の妻と娘夫婦が「彼にいてほしくない」と言う。とてもよくわかる。言われる側として。そりゃいてほしくない。群れの中に「異物」が紛れ込んでいるのだから排除しようとするのは当たり前。地元の知り合いの家へ行き「困ったぞ、早く帰ってくれないかな」という雰囲気を出される。よくわかる。来られてもうれしくないよな。平穏な生活に変なのが来ちゃあ。
社会では往々にして言葉や態度が裏の意味を持つことが多い。最後に教主の妻は率直に「彼には治す気がない。治療はできない」と席を立つ。主人公は「彼女は優しくなった」という。皮肉だったのかもしれない。でも笑顔の裏に「消えてくれないかな」という本音を隠されるよりもずっといい。妻に続けて教主も言葉を並べて主人公にメッセージを伝える。
語っていることは正直どうでもいい。大切なメッセージはただひとつ。「我々のもとから去ってくれ」ということ。きっと直接的に言わないことが優しさの意味を持ったりするんだろう。でもそれも裏のメッセージに気づけない人とっては残酷なことでしかない。
主人公は同意する。悲しいし名残惜しいかもしれないが理解はしている。わかってる。これでいいんだ。(わかってない!いいわけがない!なんでほかのみんなと同じようにできないんだ!という人はこの映画を見ないほうがいいかもしれない。できないんだよ!)
2020年7月5日に日本でレビュー済み
「これは恋愛もの」という話が有るが、ちょっと違うかなという感じです。
目下ハリウッド映画は心理学とか催眠とかをがっつり勉強した人が、
それらをネタに脚本を書いて映画を作りまくっています。
これもその一端なのかな、って感じです。
一昔前、精神科では催眠療法はありましたが、
「年齢退行」という、幼少期のトラウマの記憶を思い出す的な奴で、
「前世療法」っていうのは認められていなかったです。
映画でやっているのは「前世療法」的なのと、
同じことを繰り返して自己暗示をかけていくとか、そういう催眠法だが、
ローラ・ダーンとマスターが会話で
「想起が、想像、になったんですね・・」的な話でもめたシーンがありますが、
イメージで、脳内記憶を変えていくようなことも多分、
一昔前ではタブーだったのかも。
&イメージ療法的なことは、新興宗教の「洗脳」ではないか、
って突っ込みだったと思います。
(確かにそういえばそうなる)
加えて、前世療法も怪しまれてて、
マスターが訴えられたりとかはそれで起こっている。
ちなみに今現在は、有名精神科の権威が臨床例を載せた著作をだして、
前世療法というのは広く認められるようになったが、
あの時点で、新興宗教的な団体がそれを主張しても認められず、
たびたびもめ事が起こってたということ。
そしてマスターがやろうとしていたのは、人生の矯正、ですが、
ホアキンは、バイクで走り出したらどこまでも行っちゃうような男で、
マスターは手を焼きました。
あれは、いわゆる、心理学では「こういう人生が順調」とか、
そういう定義みたいなのがあるわけです。
そういうのに対する疑問を描いたのだろうと思われます。
荒れ狂う、性欲に溺れるのもまた人生だろう、みたいな。
そして最後のほうで、立派な外国のオフィスに待ってたマスターが、
ホアキンに、「お前とは前世で知り合ってた・・・・」
みたいな話をしますが、
「(前世からの縁があるから、離れられなかったんだ)」
っていう事を伝えているだけで、
この二人が離れられなかったのは、恋愛のせいではない、
です。
腐れ縁とか不倫とか家族とかっていうのは、ほぼ前世でも関りがあって、
「なんか離れられない」とかになるのを描いた、というのが一点。
心理学などで定義される「幸せ」や「正常」みたいなものに、
疑問を投げかけたのが一点。
精神・心理にどっぷりな作品だろうと思われます。
とにかく、不思議な魅力の作品で、
「JOKER」でブレイクする前にホアキンをこれで観て、
好きになった作品でした。
脇を固める俳優陣もスバラシイ。
深みにはまりたくなったら、お勧めです。
目下ハリウッド映画は心理学とか催眠とかをがっつり勉強した人が、
それらをネタに脚本を書いて映画を作りまくっています。
これもその一端なのかな、って感じです。
一昔前、精神科では催眠療法はありましたが、
「年齢退行」という、幼少期のトラウマの記憶を思い出す的な奴で、
「前世療法」っていうのは認められていなかったです。
映画でやっているのは「前世療法」的なのと、
同じことを繰り返して自己暗示をかけていくとか、そういう催眠法だが、
ローラ・ダーンとマスターが会話で
「想起が、想像、になったんですね・・」的な話でもめたシーンがありますが、
イメージで、脳内記憶を変えていくようなことも多分、
一昔前ではタブーだったのかも。
&イメージ療法的なことは、新興宗教の「洗脳」ではないか、
って突っ込みだったと思います。
(確かにそういえばそうなる)
加えて、前世療法も怪しまれてて、
マスターが訴えられたりとかはそれで起こっている。
ちなみに今現在は、有名精神科の権威が臨床例を載せた著作をだして、
前世療法というのは広く認められるようになったが、
あの時点で、新興宗教的な団体がそれを主張しても認められず、
たびたびもめ事が起こってたということ。
そしてマスターがやろうとしていたのは、人生の矯正、ですが、
ホアキンは、バイクで走り出したらどこまでも行っちゃうような男で、
マスターは手を焼きました。
あれは、いわゆる、心理学では「こういう人生が順調」とか、
そういう定義みたいなのがあるわけです。
そういうのに対する疑問を描いたのだろうと思われます。
荒れ狂う、性欲に溺れるのもまた人生だろう、みたいな。
そして最後のほうで、立派な外国のオフィスに待ってたマスターが、
ホアキンに、「お前とは前世で知り合ってた・・・・」
みたいな話をしますが、
「(前世からの縁があるから、離れられなかったんだ)」
っていう事を伝えているだけで、
この二人が離れられなかったのは、恋愛のせいではない、
です。
腐れ縁とか不倫とか家族とかっていうのは、ほぼ前世でも関りがあって、
「なんか離れられない」とかになるのを描いた、というのが一点。
心理学などで定義される「幸せ」や「正常」みたいなものに、
疑問を投げかけたのが一点。
精神・心理にどっぷりな作品だろうと思われます。
とにかく、不思議な魅力の作品で、
「JOKER」でブレイクする前にホアキンをこれで観て、
好きになった作品でした。
脇を固める俳優陣もスバラシイ。
深みにはまりたくなったら、お勧めです。
ベスト1000レビュアー
「アメリカは巨大な農業国で、国民の8割方は生まれ育った町から殆ど一生出ることもなく、パリが世界の何処にあるかも知らない純朴な田舎者なんですね」とは、かつて大島渚がNHK教育のエイゼンシュタインを扱った番組で語った逸話。
この作品の主人公フレディは元々エキセントリックでありつつも、まさにそんな青年であり、彼が太平洋戦争に従軍し、日本兵を殺し捲り、PTSD(心的外傷後ストレス障害)からアルコール中毒に陥り、ひょんなことからカルト教団の親分であるドッドという父親のような男と知り合って……。
アル中である強烈キャラ二人の奇妙な関係が、謎めいていて不気味。
フレディの作る悪魔的なカクテルが縁で教団内師弟関係となり、ある時は実の父子以上にお互いを思いやり、ある時は幼くやんちゃな子供同士のように燥(はしゃ)ぎ捲り、ある時は大家族の大らかな家長と変わり者の下僕、ある時は中小企業の好い加減な経営者と律儀な社員、etc。
長尺が得意な社会派ポール・トーマス・アンダーソン(PTA)監督の他作品同様、本作も二時間超えで例の如くダラダラ感はあるものの、ストーリーはそれなりに起伏があり、特にPTAファンでなくともあまり退屈しないのではないか。
もう一つの伏線と言うより、実は物語の核かもしれないのが、お互い運命的なベター・ハーフの可能性を秘めつつ連れ添うタイミングを逸したフレディとドリスの関係。
この辛過ぎる現実、退屈極まる日常を何とか遣り過ごすには、愛=男女(陰陽)一対の強力な求心力を糧にした世界観の創造、共有が必要である(充分条件ではないにしろ)はずなのに、それを成し得なかった悲劇が切ない。
そのあたりの達成感の無さは観賞後も尾を引き、作品自体未完成のまま投げ出してしまった印象もあり、だからこそ、未来においてしっかりと観る側において消化されるべき歴史的作品になるかもと書けば大袈裟か。
日本公開から一年も経たないうちにヤクで亡くなったフィリップ・シーモア・ホフマン(PSH)が、銃社会&薬物社会のダブルで病める大国を象徴するカルト集団代表を怪演、しかし、実生活においても生贄羊のように自らの生命を持って体現してしまうとは……思えばフィリップって、何処か妙に“ヒツジ”っぽかったな、合掌。
アメリカの超個性派男優の負の遺産が、JRP(ホアキン・ラファエル・フェニックス)に受け継がれなければ好いのだが、何か心配で心配で、あいつも兄貴(RJP)同様に危なっかしいからね。
この作品の主人公フレディは元々エキセントリックでありつつも、まさにそんな青年であり、彼が太平洋戦争に従軍し、日本兵を殺し捲り、PTSD(心的外傷後ストレス障害)からアルコール中毒に陥り、ひょんなことからカルト教団の親分であるドッドという父親のような男と知り合って……。
アル中である強烈キャラ二人の奇妙な関係が、謎めいていて不気味。
フレディの作る悪魔的なカクテルが縁で教団内師弟関係となり、ある時は実の父子以上にお互いを思いやり、ある時は幼くやんちゃな子供同士のように燥(はしゃ)ぎ捲り、ある時は大家族の大らかな家長と変わり者の下僕、ある時は中小企業の好い加減な経営者と律儀な社員、etc。
長尺が得意な社会派ポール・トーマス・アンダーソン(PTA)監督の他作品同様、本作も二時間超えで例の如くダラダラ感はあるものの、ストーリーはそれなりに起伏があり、特にPTAファンでなくともあまり退屈しないのではないか。
もう一つの伏線と言うより、実は物語の核かもしれないのが、お互い運命的なベター・ハーフの可能性を秘めつつ連れ添うタイミングを逸したフレディとドリスの関係。
この辛過ぎる現実、退屈極まる日常を何とか遣り過ごすには、愛=男女(陰陽)一対の強力な求心力を糧にした世界観の創造、共有が必要である(充分条件ではないにしろ)はずなのに、それを成し得なかった悲劇が切ない。
そのあたりの達成感の無さは観賞後も尾を引き、作品自体未完成のまま投げ出してしまった印象もあり、だからこそ、未来においてしっかりと観る側において消化されるべき歴史的作品になるかもと書けば大袈裟か。
日本公開から一年も経たないうちにヤクで亡くなったフィリップ・シーモア・ホフマン(PSH)が、銃社会&薬物社会のダブルで病める大国を象徴するカルト集団代表を怪演、しかし、実生活においても生贄羊のように自らの生命を持って体現してしまうとは……思えばフィリップって、何処か妙に“ヒツジ”っぽかったな、合掌。
アメリカの超個性派男優の負の遺産が、JRP(ホアキン・ラファエル・フェニックス)に受け継がれなければ好いのだが、何か心配で心配で、あいつも兄貴(RJP)同様に危なっかしいからね。
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Ben
5つ星のうち5.0
A remarkable follow up to ‘There Will Be Blood’.
2018年10月18日に英国でレビュー済みAmazonで購入
How do you follow a film that is revered as being one of the best films since 2000? After the magnificent ‘There Will Be Blood’, writer/director Paul Thomas Anderson does so with another mesmerising and absorbing film, that yet again proves that Anderson is one of the best directors working today.
Following the end of WW2, Freddie Quell (Joaquin Phoenix) leaves military service with a penchant for making and drinking his own distinctive brand of liquor, and an aimlessness as to what he will do with his post-war life. After a brief tenure as a department store photographer; which also provides him with the opportunity to create more booze, he ends up on a boat and meets the enigmatic Lancaster Dodd (Phillip Seymour Hoffman). Dodd, as it turns out, is a man of many talents, but also the progenitor of ‘The Cause’, a new belief system that has, reputedly, more than a passing resemblance to Scientology. From this point on it is the ongoing relationship between the two men that the film mainly revolves around, and as it does, the contrasts between the two ebb and flow, stifle and emancipate and comfort and disrupt. Their dance of the wills is observed by all around them, but in particular, Dodd’s self contained wife, Peggy (Amy Adams).
Being primarily a character study, it is one of the film’s many commendable elements that all the actors involved play their roles flawlessly. Johnny greenwood’s musical score compliments the mood perfectly throughout and the cinematography captures the feel of the time periods portrayed. That aspect is all the more evident during the department store photography sessions. Beautifully realised.
It is a brilliant film that also refuses to provide the viewer with a nice and neat resolution. This may frustrate some, but it makes sense when considering the mercurial nature of Freddie’s character, and the journey he takes. In some ways it is sad, yet in another way it is to be expected.
While being difficult for some, it is ultimately a rewarding experience for those who expect more from film, and it is also a remarkable follow up to ‘There Will Be Blood’. Highly Recommended.
Following the end of WW2, Freddie Quell (Joaquin Phoenix) leaves military service with a penchant for making and drinking his own distinctive brand of liquor, and an aimlessness as to what he will do with his post-war life. After a brief tenure as a department store photographer; which also provides him with the opportunity to create more booze, he ends up on a boat and meets the enigmatic Lancaster Dodd (Phillip Seymour Hoffman). Dodd, as it turns out, is a man of many talents, but also the progenitor of ‘The Cause’, a new belief system that has, reputedly, more than a passing resemblance to Scientology. From this point on it is the ongoing relationship between the two men that the film mainly revolves around, and as it does, the contrasts between the two ebb and flow, stifle and emancipate and comfort and disrupt. Their dance of the wills is observed by all around them, but in particular, Dodd’s self contained wife, Peggy (Amy Adams).
Being primarily a character study, it is one of the film’s many commendable elements that all the actors involved play their roles flawlessly. Johnny greenwood’s musical score compliments the mood perfectly throughout and the cinematography captures the feel of the time periods portrayed. That aspect is all the more evident during the department store photography sessions. Beautifully realised.
It is a brilliant film that also refuses to provide the viewer with a nice and neat resolution. This may frustrate some, but it makes sense when considering the mercurial nature of Freddie’s character, and the journey he takes. In some ways it is sad, yet in another way it is to be expected.
While being difficult for some, it is ultimately a rewarding experience for those who expect more from film, and it is also a remarkable follow up to ‘There Will Be Blood’. Highly Recommended.

Diana N.
5つ星のうち5.0
Beautiful and hard
2020年12月22日に英国でレビュー済みAmazonで購入
In the style of Paul Thomas Anderson, this is a fascinating film with inspiration from the real history of the Scientology Church. The main character is a hard man, difficult to label or to root for, but the story is mesmerising and the cinematography so so beautiful.
The Blu-ray was a German edition with a fully German menu and trailer previews but you can workout how to change the language to the original English for the film. There's also English subtitles available
The Blu-ray was a German edition with a fully German menu and trailer previews but you can workout how to change the language to the original English for the film. There's also English subtitles available

Brian Kativu
5つ星のうち5.0
Phoenix's best performance.
2020年5月16日に英国でレビュー済みAmazonで購入
This movie is so misunderstood. Thankfully, I get it! And that's all that matters. Delivered on time and in perfect condition

5つ星のうち5.0
Phoenix's best performance.
2020年5月16日に英国でレビュー済み
This movie is so misunderstood. Thankfully, I get it! And that's all that matters. Delivered on time and in perfect condition
2020年5月16日に英国でレビュー済み
このレビューの画像


Jack Ladde
5つ星のうち1.0
Very disappointing
2018年8月8日に英国でレビュー済みAmazonで購入
Very disappointing. With such a strong cast I hoped for more. The story line is thin, there's little exploration of the characters' inner lives, and the portrayal of the cult leader is two dimensional. After an hour I was bored, by the end I felt I'd wasted a chunk of my life.

jamsta
5つ星のうち5.0
Slow, Suspensful, Provocative!
2016年4月18日に英国でレビュー済みAmazonで購入
Not sure what to think at first, definitely takes risks and is slow paced. Philip Seymour Hoffman alone makes this worth the watch and money though, I love how unpredictable he is though, there's definitely a lot of build up because you really don't know what's going to happen next as it's unformulaic. Definitely not everyones cup of tea though, my sister left because she was bored. Some people may not be willing to go through the slow set up. It makes you think about which side to take and is thought provoking, which is always good.
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