ユニコの神奈川工場所長・新城吾郎は、長引く採算悪化を理由に、突然、本社から工場閉鎖を告げられる。残された時間はわずかに3か月。このままでは工場は閉鎖され、多くの人が職を失うことになる。半ば諦めかけていた彼だったが、学生時代の恩師ジョナに偶然再会し、工場再建の意欲を燃やしはじめる。ジョナは、これまでの生産現場での常識を覆す考え方で、工場が抱える問題を次々に科学的に解明していく。そのヒントをもとに工場の仲間たちとたゆまぬ努力を続け、超多忙な日々を過ごす吾郎だった。だが、あまりにも家庭を犠牲にしてきたため、妻の純子は姿を消してしまう。仕事ばかりか、家庭崩壊の危機にもさらされた吾郎は…。『ザ・ゴール』を舞台設定を架空の日本企業に置き換え、原作のエッセンスをコンパクトにマンガ化。ストーリーを楽しみながら、全体最適のマネジメント理論であるTOCの基本がやさしくわかる。
著者について
エリヤフ・ゴールドラット
もともとはイスラエルの物理学者だったが、世界的な経営コンサルタントとして活躍。
1984年に出版された『ザ・ゴール』は、革新的な内容に加え、異色の経歴もあいまって
世界で1000万人以上が読んだ大ベストセラーとなった。
著書に『ザ・ゴール』『ザ・ゴール 2』『チェンジ・ザ・ルール!』『クリティカルチェーン』
『ザ・チョイス』『ザ・クリスタルボール』(いずれもダイヤモンド社)などがある。
岸良裕司
株式会社ゴールドラット・コンサルティング・ジャパン代表取締役。
著書に『全体最適の問題解決入門』『考える力をつける3つの道具』(いずれもダイヤモンド社)などがある。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ゴールドラット,エリヤフ
1947‐2011。もともとはイスラエルの物理学者だったが、世界的な経営コンサルタントとして活躍。1984年に出版された『ザ・ゴール』は、革新的な内容に加え、異色の経歴もあいまって全世界で1000万人以上が読んだ大ベストセラーとなった。その中で説明した生産管理の手法をTOC(Theory of Constraints:制約理論)と名づけ、その研究や教育を推進する研究所を設立した。その後、TOCを単なる生産管理の理論から、新しい会計方法(スループット会計)や一般的な問題解決の手法(思考プロセス)へと発展させ、生産管理やサプライチェーン・マネジメントに大きな影響を与えた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)