ちょっと賢い人がFacebookに勤めていた頃の仕事ぶりを書いています。Facebookの真新しい事務所の壁に自分たちで絵を描いたなどの内輪話は面白いです。
しかし、Facebook広告をブロックする(たぶんAdblockなどの拡張機能)のは、高速道路を無料で走るような非常識な行為だと言っています。ということは広告無しでは成り立たないFacebookは、芸能界やマスコミのように虚業です。
存在しなくても人類は困らない会社であり、テロリストには連絡ツールを提供する会社です。
著者はそれに気がついていないため、単純労働者に比べて頭の良さや待遇や給料を自慢げに言っています。ギーク(オタク)たちのレベルがわかる良い本です。
この商品をお持ちですか?
マーケットプレイスに出品する
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません 。詳細はこちら
Kindle Cloud Readerを使い、ブラウザですぐに読むことができます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
サルたちの狂宴 下 ――フェイスブック乱闘篇 単行本(ソフトカバー) – 2018/6/19
購入を強化する
古田大輔氏、推薦! (バズフィード・ジャパン創刊編集長)
「金と欲と社内政治。シリコンバレーの輝かしい成功譚には飽きた? じゃあ、次に読むべきは泥臭い真実を書いたこの本だ」
ウワサの巨大SNS企業の内幕、全部バラします。
NPR(全米公共ラジオ)年間ベストブック
&《ビジネス・インサイダー》年間ベストビジネス書20に選出!
自身のスタートアップをツイッター社に売却し、フェイスブック(FB)のプロダクトマネジャーとして入社したアントニオ。
宿敵グーグル打倒に燃え、新規株式公開(IPO)に沸き立つFB社員たち。
一方、彼が全力を注ぐウェブ広告の新規プロジェクト「FBX」は、社内を二分する論争の的になりつつあった――。
鋭い観察眼をもとに語られる、マーク・ザッカーバーグ(ザック)やシェリル・サンドバーグら幹部たちの知られざる素顔とあけすけな社内階級。
そして世界十数億人の利用者数を誇るソーシャルメディアが高収益を上げるカラクリ、気になる個人情報利用の実態とは?
IT業界で暴れまわるサルたちの生態を、冗句と警句と暴露満載で描くシリコンバレー悪童日記。
「金と欲と社内政治。シリコンバレーの輝かしい成功譚には飽きた? じゃあ、次に読むべきは泥臭い真実を書いたこの本だ」
ウワサの巨大SNS企業の内幕、全部バラします。
NPR(全米公共ラジオ)年間ベストブック
&《ビジネス・インサイダー》年間ベストビジネス書20に選出!
自身のスタートアップをツイッター社に売却し、フェイスブック(FB)のプロダクトマネジャーとして入社したアントニオ。
宿敵グーグル打倒に燃え、新規株式公開(IPO)に沸き立つFB社員たち。
一方、彼が全力を注ぐウェブ広告の新規プロジェクト「FBX」は、社内を二分する論争の的になりつつあった――。
鋭い観察眼をもとに語られる、マーク・ザッカーバーグ(ザック)やシェリル・サンドバーグら幹部たちの知られざる素顔とあけすけな社内階級。
そして世界十数億人の利用者数を誇るソーシャルメディアが高収益を上げるカラクリ、気になる個人情報利用の実態とは?
IT業界で暴れまわるサルたちの生態を、冗句と警句と暴露満載で描くシリコンバレー悪童日記。
- 本の長さ312ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2018/6/19
- ISBN-104152097760
- ISBN-13978-4152097767
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ: 1 / 1 最初に戻るページ: 1 / 1
商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
自身のスタートアップをツイッター社に売却し、フェイスブック(FB)にプロダクトマネジャーとして入社したアントニオ。宿敵グーグル打倒に燃え、新規株式公開(IPO)に沸き立つFB社員たち。一方、彼が全力を注ぐウェブ広告の新規プロジェクト「FBX」は、社内を二分する論争の的になりつつあった―。鋭い観察眼をもとに語られる、マーク・ザッカーバーク(ザック)やシェリル・サンドバーグら幹部たちの知られざる素顔とあけすけな社内階級。そして世界十数億人の利用者数を誇るソーシャルメディアが高収益を上げるカラクリ、気になる個人情報利用の実態とは?IT業界で暴れまわるサルたちの生態を、冗句と警句と暴露満載で描くシリコンバレー悪童日記。
著者について
アメリカのIT起業家、作家。カリフォルニア大学大学院(バークレー校)の博士課程で物理学を専攻。
ウォール街のゴールドマン・サックスでストラテジストとして働き、2008年の金融危機を機にシリコンバレーへ。
ウェブ広告のベンチャー企業アドグロックを仲間と立ち上げ、その後ツイッター社に売却。
フェイスブック(FB)に転じてプロダクトマネジャーを務めたのちに退職。
シリコンバレーでの起業経験とFB社での日々を赤裸々につづった本書は《ニューヨーク・タイムズ》のベストセラーリストに登場し、大きな話題を呼ぶ。
ツイッター社のアドバイザーをへて、現在はワシントン州のオーカス島を拠点に、サンフランシスコ湾に浮かべたヨットの船上で暮らす。
ウォール街のゴールドマン・サックスでストラテジストとして働き、2008年の金融危機を機にシリコンバレーへ。
ウェブ広告のベンチャー企業アドグロックを仲間と立ち上げ、その後ツイッター社に売却。
フェイスブック(FB)に転じてプロダクトマネジャーを務めたのちに退職。
シリコンバレーでの起業経験とFB社での日々を赤裸々につづった本書は《ニューヨーク・タイムズ》のベストセラーリストに登場し、大きな話題を呼ぶ。
ツイッター社のアドバイザーをへて、現在はワシントン州のオーカス島を拠点に、サンフランシスコ湾に浮かべたヨットの船上で暮らす。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
マルティネス,アントニオ・ガルシア
アメリカのIT起業家、作家。カリフォルニア大学大学院(バークレー校)の博士課程で物理学を専攻。ウォール街のゴールドマン・サックスでストラテジストとして働き、2008年の金融危機を機にシリコンバレーへ。ウェブ広告のベンチャー企業アドグロックを仲間と立ち上げ、その後ツイッター社に売却。フェイスブック(FB)に転じてプロダクトマネジャーを務めたのちに退職。シリコンバレーでの起業経験とFB社での日々を赤裸々につづった『サルたちの狂宴』は“ニューヨーク・タイムズ”のベストセラーリストに登場し、大きな話題を呼ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
アメリカのIT起業家、作家。カリフォルニア大学大学院(バークレー校)の博士課程で物理学を専攻。ウォール街のゴールドマン・サックスでストラテジストとして働き、2008年の金融危機を機にシリコンバレーへ。ウェブ広告のベンチャー企業アドグロックを仲間と立ち上げ、その後ツイッター社に売却。フェイスブック(FB)に転じてプロダクトマネジャーを務めたのちに退職。シリコンバレーでの起業経験とFB社での日々を赤裸々につづった『サルたちの狂宴』は“ニューヨーク・タイムズ”のベストセラーリストに登場し、大きな話題を呼ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2018/6/19)
- 発売日 : 2018/6/19
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 312ページ
- ISBN-10 : 4152097760
- ISBN-13 : 978-4152097767
- Amazon 売れ筋ランキング: - 446,348位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 272位情報・コンピュータ産業
- - 702位ビジネスとIT
- - 46,870位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
5つ星のうち4.5
星5つ中の4.5
18 件のグローバル評価
評価はどのように計算されますか?
全体的な星の評価と星ごとの割合の内訳を計算するために、単純な平均は使用されません。その代わり、レビューの日時がどれだけ新しいかや、レビューアーがAmazonで商品を購入したかどうかなどが考慮されます。また、レビューを分析して信頼性が検証されます。
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2018年12月17日に日本でレビュー済み
違反を報告する
Amazonで購入
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2018年10月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
上下巻からなる本書は筆者が約5年間に渡ってシリコンバレーにて働いた実体験を元に語られる。
シリコンバレーのことを知ってはいるが、そこでの働き方は中々知ることができない。他の本ではシリコンバレーのエコシステム等の素晴らしい“仕組み“について語られることはあるが、ここまでヒトに注目して、綺麗事抜きにして内情を語ってくれる本は無いと思います。
シリコンバレーがどんな仕事、どんな仕組みで回ってるのかを知るには他の本をオススメしますが、どのような欲望や理念でヒトが動かされているかを知るには良いと思います。
シリコンバレーのことを知ってはいるが、そこでの働き方は中々知ることができない。他の本ではシリコンバレーのエコシステム等の素晴らしい“仕組み“について語られることはあるが、ここまでヒトに注目して、綺麗事抜きにして内情を語ってくれる本は無いと思います。
シリコンバレーがどんな仕事、どんな仕組みで回ってるのかを知るには他の本をオススメしますが、どのような欲望や理念でヒトが動かされているかを知るには良いと思います。
ベスト500レビュアーVINEメンバー
Amazonで購入
格好をつけてウィーン国際空港のビジネスラウンジで本書を読んでいたら、そのまま放置して忘れてきてしまいました。
それでも改めて買い直すほど本書は面白いです。
シリコンバレー特有のルールを全く理解せず突き進みながらも問題山済みだった上巻からFacebookへと転職した後のFacebook帝国内での権力闘争と主導権争いと実際のネットにおけるマーケティングとは何か?をかなり専門的に記述しています。
「コーディングはもはや社会から孤立した人間が負け犬的にしがみつく場所ではなく、社会の階層を自由に移動する力やフットボールのキャプテンに相当するエリートの地位を得られる手段になっている現実がある。」
「世界の流通を変えたのはコンテナの規格を整えたマルコム・マルクリーンだ。このコンテナ規格がネット広告にあてはめると・・」
「市内にIPOをした会社がいくつもあれば出来の悪い都市計画も再開発も必要ない」
読んでいて感じるのは、著者自身が凄い量の読書をしてきたうえにそれがしっかりと頭に入っている人だなぁということ。
引用や比喩が面白くそれが本書の魅力でもある。
翻訳するとまどろっこしくなりすぎてしまうような部分もあるのでしょうが、それでも私にとっては
「訳の分からない世界」
をここまで明瞭に面白く感じさせてくれたことが出来る筆力と編集翻訳の力に脱帽です。
それでも改めて買い直すほど本書は面白いです。
シリコンバレー特有のルールを全く理解せず突き進みながらも問題山済みだった上巻からFacebookへと転職した後のFacebook帝国内での権力闘争と主導権争いと実際のネットにおけるマーケティングとは何か?をかなり専門的に記述しています。
「コーディングはもはや社会から孤立した人間が負け犬的にしがみつく場所ではなく、社会の階層を自由に移動する力やフットボールのキャプテンに相当するエリートの地位を得られる手段になっている現実がある。」
「世界の流通を変えたのはコンテナの規格を整えたマルコム・マルクリーンだ。このコンテナ規格がネット広告にあてはめると・・」
「市内にIPOをした会社がいくつもあれば出来の悪い都市計画も再開発も必要ない」
読んでいて感じるのは、著者自身が凄い量の読書をしてきたうえにそれがしっかりと頭に入っている人だなぁということ。
引用や比喩が面白くそれが本書の魅力でもある。
翻訳するとまどろっこしくなりすぎてしまうような部分もあるのでしょうが、それでも私にとっては
「訳の分からない世界」
をここまで明瞭に面白く感じさせてくれたことが出来る筆力と編集翻訳の力に脱帽です。
2019年3月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者がFacebookの経営陣の側面から、自分が取り組んだプロダクトの状況、女の子とイチャイチャしたところまで明け透けもなく書いています。
2010年代のFacebookの成長のとある一面が垣間見れる本です。
正直ここまで書いちゃって訴えられるんじゃって感じの本ですが、著者から見たシリコンバレーの内情が事細かく語られています。
キレイな本もよいですが、「サルたちの狂宴」のような話も読んでいて損はないと思いました。
2010年代のFacebookの成長のとある一面が垣間見れる本です。
正直ここまで書いちゃって訴えられるんじゃって感じの本ですが、著者から見たシリコンバレーの内情が事細かく語られています。
キレイな本もよいですが、「サルたちの狂宴」のような話も読んでいて損はないと思いました。
2019年3月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この業界にいるのでとてもリアリティがあり、当時そういう背景があったのかととても学びになった。ここまで暴露した本をよく出版できたなというのが率直な感想である。
ベスト500レビュアー
この本は実話のノンフィクションでしょうか? 小説でしょうか?
著者の実際の体験記、暴露本のようでもあるし、
ビジネス世界の実際の人間をモデルにしたビジネス小説のようにも思えました。
いずれにしても、すさまじい、ドラマチックな物語でした。
裏表紙の見返しにある「著者紹介」には、著者は「アメリカのIT起業家、作家」と紹介されています。
作家とは、ノンフィクション作家でしょうか? 詳細は不明です。
この本は、「僕」が記した日記のような体裁で語られ、年号と月日まで記されており、
体験したものしか分からないような会話や社内の詳細ディテールズについても書かれています。
そのおかげで、著者自身が体験に基づいて書いた実話のようなリアルな臨場感が味わえました。
一気に読み通せました。ドラマチックで、おもしろかったです。
しかし、著者の名前だって、本名でない可能性があります。
本文中に出て来る人名だって、たぶん仮名でしょう。プライバシーの問題がありますから。
「そりゃそうだろ、何言ってんだこのバカ」(250頁)
会議の最中に「僕」のこんな率直な言葉遣いのセリフが、この本の随所に記されています。
実際には声に出さなかったとしても、「僕」の心の中に湧きあがった悪感情はきっと「僕」の顔の表情に出ていて、
相手にも伝わったことでしょう。
フェイスブック社内の人間模様があまりにもリアルに描かれており、
社内での激論などの場面もフィクションとは思えません。多少の強調はあるかもしれませんが。
この本で、こんなにあからさまにフェイスブック社の「内状」を書いてしまったら、
いくら過去のこととはいっても、インサイダー情報も含まれているようですし、差し支えが出て来るでしょう。
「僕」は退職に当たり、誓約書には「『考えておきます』そう言って書面を彼女のほうへ返した」(264頁)ので、
一方的にはフェイスブック社から訴えられることはないのかもしれません。
この本の原題は、「CHAOS MONKEYS」。「無秩序状態」(270頁)のカオスモンキーたちの物語です。
「カオスモンキー(CHAOS MONKEYS)」とは?
「カオスモンキーの神、リーズマンと仲間のフーリガン軍団」(271頁)
「訳者あとがき」によれば、
「原題のChaos Monkeys(カオスモンキー)とは、意図的にシステム障害を起こすことによって、実際にサービスに障害が起きたときに対応できるかをテストするツール」(303頁)のことだそうです。
前例のないITの世界では、カオスモンキーたちと呼ばれる人間たちの行動そのものが、創業まもないIT企業にとっての色々な試金石にもなっているようです。
彼らをうまく社内に取り込んでいけないIT企業は、遠からず同業他社に取って代わられることもあり得るようです。
この本で描かれているフェイスブック社が、今後十年でどう変わっていくのか、目が離せません。
「真実は小説より奇なり」という言葉がありますが、この本(小説かもしれませんが)を読んで、真実とは何か、考えさせられました。
「僕個人は、真実は物理の教科書の世界以外ではなかなか見つからないものだと考えている。ITの世界ではとくにそうだ。真実を信じると声高に言ってみせる人ほど、よく練ったうそを大事に抱えて異様に固執するのにも気づいていた」(248頁)
読者は、この本の「僕」は信じるにたる人間のような気がすることでしょう。
「僕」は言ってます。「真面目な話、これは本当に本当だった」(248頁)
IT業界以外の人たちは、こんなに本当、本当と念を押す人を逆に疑ってしまいます。
嘘つきが言う「本当」は噓だと思うからです。
この本の「謝辞」から引用します。
「ポール・グレアム、ジェシカ・リヴィングストン、サム・アルトマンをはじめ、アドグロック時代に関わりのあったYコンビネーターのパートナーとスタートアップ創業者のみなさん。巨大な欲と、慈悲に満ちたイノベーションに見せかけたご都合主義が渦巻くシリコンバレーの世界で、みなさんはただ一つ僕が出会った真の誠実、真の理想主義者だった」(299頁)
著者の実際の体験記、暴露本のようでもあるし、
ビジネス世界の実際の人間をモデルにしたビジネス小説のようにも思えました。
いずれにしても、すさまじい、ドラマチックな物語でした。
裏表紙の見返しにある「著者紹介」には、著者は「アメリカのIT起業家、作家」と紹介されています。
作家とは、ノンフィクション作家でしょうか? 詳細は不明です。
この本は、「僕」が記した日記のような体裁で語られ、年号と月日まで記されており、
体験したものしか分からないような会話や社内の詳細ディテールズについても書かれています。
そのおかげで、著者自身が体験に基づいて書いた実話のようなリアルな臨場感が味わえました。
一気に読み通せました。ドラマチックで、おもしろかったです。
しかし、著者の名前だって、本名でない可能性があります。
本文中に出て来る人名だって、たぶん仮名でしょう。プライバシーの問題がありますから。
「そりゃそうだろ、何言ってんだこのバカ」(250頁)
会議の最中に「僕」のこんな率直な言葉遣いのセリフが、この本の随所に記されています。
実際には声に出さなかったとしても、「僕」の心の中に湧きあがった悪感情はきっと「僕」の顔の表情に出ていて、
相手にも伝わったことでしょう。
フェイスブック社内の人間模様があまりにもリアルに描かれており、
社内での激論などの場面もフィクションとは思えません。多少の強調はあるかもしれませんが。
この本で、こんなにあからさまにフェイスブック社の「内状」を書いてしまったら、
いくら過去のこととはいっても、インサイダー情報も含まれているようですし、差し支えが出て来るでしょう。
「僕」は退職に当たり、誓約書には「『考えておきます』そう言って書面を彼女のほうへ返した」(264頁)ので、
一方的にはフェイスブック社から訴えられることはないのかもしれません。
この本の原題は、「CHAOS MONKEYS」。「無秩序状態」(270頁)のカオスモンキーたちの物語です。
「カオスモンキー(CHAOS MONKEYS)」とは?
「カオスモンキーの神、リーズマンと仲間のフーリガン軍団」(271頁)
「訳者あとがき」によれば、
「原題のChaos Monkeys(カオスモンキー)とは、意図的にシステム障害を起こすことによって、実際にサービスに障害が起きたときに対応できるかをテストするツール」(303頁)のことだそうです。
前例のないITの世界では、カオスモンキーたちと呼ばれる人間たちの行動そのものが、創業まもないIT企業にとっての色々な試金石にもなっているようです。
彼らをうまく社内に取り込んでいけないIT企業は、遠からず同業他社に取って代わられることもあり得るようです。
この本で描かれているフェイスブック社が、今後十年でどう変わっていくのか、目が離せません。
「真実は小説より奇なり」という言葉がありますが、この本(小説かもしれませんが)を読んで、真実とは何か、考えさせられました。
「僕個人は、真実は物理の教科書の世界以外ではなかなか見つからないものだと考えている。ITの世界ではとくにそうだ。真実を信じると声高に言ってみせる人ほど、よく練ったうそを大事に抱えて異様に固執するのにも気づいていた」(248頁)
読者は、この本の「僕」は信じるにたる人間のような気がすることでしょう。
「僕」は言ってます。「真面目な話、これは本当に本当だった」(248頁)
IT業界以外の人たちは、こんなに本当、本当と念を押す人を逆に疑ってしまいます。
嘘つきが言う「本当」は噓だと思うからです。
この本の「謝辞」から引用します。
「ポール・グレアム、ジェシカ・リヴィングストン、サム・アルトマンをはじめ、アドグロック時代に関わりのあったYコンビネーターのパートナーとスタートアップ創業者のみなさん。巨大な欲と、慈悲に満ちたイノベーションに見せかけたご都合主義が渦巻くシリコンバレーの世界で、みなさんはただ一つ僕が出会った真の誠実、真の理想主義者だった」(299頁)





