面白いことは面白い
けど文体が好きになれない。
サマー/タイム/トラベラー (1) (ハヤカワ文庫JA) (日本語) 文庫 – 2005/6/16
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本の長さ316ページ
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言語日本語
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出版社早川書房
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発売日2005/6/16
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ISBN-104150307458
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ISBN-13978-4150307455
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
あの奇妙な夏、未来に見放されたぼくらの町・辺里で、幼馴染みの悠有は初めて時空を跳んだ―たった3秒だけ未来へ。「お山」のお嬢様学校に幽閉された響子の号令一下、コージンと涼とぼく、そして悠有の高校生5人組は、「時空間跳躍少女開発プロジェクト」を開始した。無数の時間SFを分析し、県道での跳躍実験に夢中になったあの夏―けれど、それが悠有と過ごす最後の夏になろうとは、ぼくには知るよしもなかった。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
新城/カズマ
小説家。グランドマスターをつとめたメールゲーム「蓬莱学園」を小説化した『蓬莱学園の初恋!』で、1991年にデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
小説家。グランドマスターをつとめたメールゲーム「蓬莱学園」を小説化した『蓬莱学園の初恋!』で、1991年にデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2005/6/16)
- 発売日 : 2005/6/16
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 316ページ
- ISBN-10 : 4150307458
- ISBN-13 : 978-4150307455
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Amazon 売れ筋ランキング:
- 593,437位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 876位ハヤカワ文庫 JA
- - 5,839位SF・ホラー・ファンタジー (本)
- - 18,051位日本文学
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
5つ星のうち2.9
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年7月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
昔のある事件について語る語り手は事件の当時者なので、ある程度の語りの不確かさはあるだろうな。
時空間跳躍少女プロジェクトで取り上げられている書籍、記憶にあるのは半分以下だったよ。
後半で出てきたタイムトラベル分類とマトリクス表で見るとコミックも入っているのが判って面白い。
最後にはハッキングで入手した汚職の情報データを読んでいたり、商店街の放火とか不穏な方向で終わった。
時空間跳躍少女プロジェクトで取り上げられている書籍、記憶にあるのは半分以下だったよ。
後半で出てきたタイムトラベル分類とマトリクス表で見るとコミックも入っているのが判って面白い。
最後にはハッキングで入手した汚職の情報データを読んでいたり、商店街の放火とか不穏な方向で終わった。
VINEメンバー
Amazonで購入
新城カズマさんは「蓬莱学園の冒険」でマスターを勤めてはった時から知っているのですが、大きな風呂敷を広げて、小さな商品を魅力的に売るのが得意。蓬莱学園の舞台設定はものすごい好きやったんやけど……
タイムトラベル物の小説をリストマニアで作成している何人かがこの作品を挙げているので、興味を持って購入したんですが、下巻に向けて正直不安感をあおられています。
数秒先の未来に「跳んでしまう」幼なじみと、その現象を夏休みの暇つぶしに研究する仲間たち。過去に発表されたタイムトラベル物の小説がポンポンと例示されて、新城さんがそういう作品が好きなことは良く分かったのですが…………よっぽどのアイデアがないとものすごく失敗作になってしまいそうな気がします。
最後まで読み終える前にレビューするのは初めてですが、色々と不安感をあおる作品だったので。
タイムトラベル物の小説をリストマニアで作成している何人かがこの作品を挙げているので、興味を持って購入したんですが、下巻に向けて正直不安感をあおられています。
数秒先の未来に「跳んでしまう」幼なじみと、その現象を夏休みの暇つぶしに研究する仲間たち。過去に発表されたタイムトラベル物の小説がポンポンと例示されて、新城さんがそういう作品が好きなことは良く分かったのですが…………よっぽどのアイデアがないとものすごく失敗作になってしまいそうな気がします。
最後まで読み終える前にレビューするのは初めてですが、色々と不安感をあおる作品だったので。
2012年11月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
★二つか一つか迷うところです。
残念ながら面白く無かったです。人を選ぶという意味では私は選ばれなかったのでしょう。
一番大きかったのは主人公への感情移入が出来なかったこと。
あと場面、場面で意味がわからないことも多かった。病院のくだりは必要だったのかな。
それと色んな言葉や本の引用があったのですが、ついていけませんでした。知ってる人だけついてくれば
いいのかも知れませんが、あまりにも広げすぎじゃないですか?
そして折角のSFなんだからもっとビューンっと跳んでほしかった。かなり地味でした。
まとめて上下巻買ってしまったのでかなりこたえました。
夏の雰囲気はちょっとあったんですがそれだけでは…。
残念ながら面白く無かったです。人を選ぶという意味では私は選ばれなかったのでしょう。
一番大きかったのは主人公への感情移入が出来なかったこと。
あと場面、場面で意味がわからないことも多かった。病院のくだりは必要だったのかな。
それと色んな言葉や本の引用があったのですが、ついていけませんでした。知ってる人だけついてくれば
いいのかも知れませんが、あまりにも広げすぎじゃないですか?
そして折角のSFなんだからもっとビューンっと跳んでほしかった。かなり地味でした。
まとめて上下巻買ってしまったのでかなりこたえました。
夏の雰囲気はちょっとあったんですがそれだけでは…。
2005年6月29日に日本でレビュー済み
ハヤカワJAに初お目見えのながらも、いつもの新城カズマの衒学的な語り口。
これに知的好奇心を揺さぶられるか、嫌悪感を感じるかで、評価が大きく分かれるところ。
物語は、本好きで早熟な高校生達--主人公はスペイン語の原書でボルヘスを読み、
友人は表紙を見ただけでそれを指摘出来るぐらい(!?)--が、時間跳躍を発現させた仲間の能力を
伊達と酔狂で検証していく、いつもの夏休みの日々。
……と見せかけつつ、本当は『あらかじめ失われた未来』についての物語。
「もし」「たら」「れば」が多用され、高校生特有の伊達と酔狂と性急と好奇心がない交ぜになった
夏休みの一コマに、未来に起きるであろう事件の暗い影がじわりじわりと忍び寄ってくる如き語り口が、
何と絶妙で、何と見事なことか。
否が応でも、続きが気になってしまいます。
後編である2巻でどのように決着が付けられるのか、期待せずにはいられないです。
これに知的好奇心を揺さぶられるか、嫌悪感を感じるかで、評価が大きく分かれるところ。
物語は、本好きで早熟な高校生達--主人公はスペイン語の原書でボルヘスを読み、
友人は表紙を見ただけでそれを指摘出来るぐらい(!?)--が、時間跳躍を発現させた仲間の能力を
伊達と酔狂で検証していく、いつもの夏休みの日々。
……と見せかけつつ、本当は『あらかじめ失われた未来』についての物語。
「もし」「たら」「れば」が多用され、高校生特有の伊達と酔狂と性急と好奇心がない交ぜになった
夏休みの一コマに、未来に起きるであろう事件の暗い影がじわりじわりと忍び寄ってくる如き語り口が、
何と絶妙で、何と見事なことか。
否が応でも、続きが気になってしまいます。
後編である2巻でどのように決着が付けられるのか、期待せずにはいられないです。
2005年7月3日に日本でレビュー済み
ゆっくりと腐っていく地方の一都市の夏休み、
閑をもてあます高校生たちの仲間の一人が、ある時偶然、
3秒間だけ時間を跳び越えてしまったことから始まる、
熱狂的な時間跳躍の研究と実験、そして緩慢な崩壊…。
「フィクションとして時間旅行が存在する現代」を舞台に
している作品にはよくあるパターンとして、時間旅行に
対する愛に溢れています。
登場する猫の名前が
<チェシャ、ク・メル、ペトロニウス、ハミイーあるいはジェニィ>!
なんて素敵な!
時間旅行好きはもちろん、SF好きの方にも、諧謔に富んだ
文体が好きな方にも、青春小説好きの方にもオススメです。
あと、恩田陸的少年少女SF活劇が好きな向きにも是非。
閑をもてあます高校生たちの仲間の一人が、ある時偶然、
3秒間だけ時間を跳び越えてしまったことから始まる、
熱狂的な時間跳躍の研究と実験、そして緩慢な崩壊…。
「フィクションとして時間旅行が存在する現代」を舞台に
している作品にはよくあるパターンとして、時間旅行に
対する愛に溢れています。
登場する猫の名前が
<チェシャ、ク・メル、ペトロニウス、ハミイーあるいはジェニィ>!
なんて素敵な!
時間旅行好きはもちろん、SF好きの方にも、諧謔に富んだ
文体が好きな方にも、青春小説好きの方にもオススメです。
あと、恩田陸的少年少女SF活劇が好きな向きにも是非。
2006年8月19日に日本でレビュー済み
自分としては結構面白かったです。淡々と進むストーリー、感情をあからさまに出さないキャラクター達。タイムトラベルという大げさなストーリーにできるネタを使いながら静かに進むストーリー。それが余計に学生の静かな夏休みの雰囲気をリアルに描いています。
ただ、受け入れられない人には面白くない本だと思います。特にキャラクター達に共感できない人や、静かな夏休みの雰囲気を理解できない人は絶対無理です。基本的に冷めたキャラクター達の静かなストーリーなのでエンターテイメント的な要素を求める人は絶対読まないほうがいいです。
ただ、受け入れられない人には面白くない本だと思います。特にキャラクター達に共感できない人や、静かな夏休みの雰囲気を理解できない人は絶対無理です。基本的に冷めたキャラクター達の静かなストーリーなのでエンターテイメント的な要素を求める人は絶対読まないほうがいいです。