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[ユヴァル・ノア・ハラリ]のサピエンス全史(上) 文明の構造と人類の幸福 サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福
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サピエンス全史(上) 文明の構造と人類の幸福 サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福 Kindle版

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紙の本の長さ: 300ページ

商品の説明

メディア掲載レビューほか

「歴史」を超えたスコープで私達を捉えなおす

出版社にはたいへん失礼なのだが、ゲイツ、ザッカーバーグ推薦の帯を見て「何だかなぁ」と敬遠した人には是非手にとってもらいたい一冊だ。「五胡十六国を覚えなさい」と言われたあたりから世界史とは関わりのない人生を歩もうと心に決めた人にも、強く勧めたい。

この本の最大の魅力は、スコープが「歴史」に留まっていないこと、そしてそのおかげで「歴史」の理解がより深まるところにある。七万年前からわれわれが生物学と歴史の両方の線路を走る存在になったこと。そして、生物としての順応力を超えたスピードで飛躍してしまったために、不安を抱えたとても危険な種になっていること。超ホモ・サピエンス(シンギュラリティ)は科学技術だけでは語れず、否応なしに哲学、社会学を巻き込んでいく。小賢しく言ってしまえば、リベラルアーツを学ぶことの重要さへの示唆が、この本には詰まっている。

「サバンナの負け犬だったわれわれサピエンスが今の繁栄を築いたのは妄想力のおかげ」という主題には説得力があって、この魔法の杖一本でネアンデルタール人駆逐から資本主義隆盛までの大イベントを語りつくす。「農業は史上最大の詐欺」という奇を衒(てら)ったような主張も、種の繁栄か個の幸福かという重たいテーマを考える糸口となっている。

ヘブライ大学での歴史の講義が下敷きになっているそうだ。本文中に「歴史を研究するのは、未来を知るためではなく、(中略)私たちの前には、想像しているよりもずっと多くの可能性があることを理解するため」というくだりがあるが、この本を一味違った出来栄えにしているのは、社会に出ていく若者たちに歴史への興味を持って欲しい、という一途な熱意かもしれない。理解を助けるエピソードにも工夫があって、こなれた日本語訳と相俟って、読みやすい。たとえばオランダ東インド会社設立のあたりの名調子は、池上彰さんの時事問題解説を聴いているようだ。

イスラエルでは歴史本は売れないとかで出版社に断られ続け、五社目で漸(ようや)く出版に漕ぎつけたところ大ベストセラーとなり、今や四十八ケ国語に翻訳、そんな成功譚が似合う本でもある。

人類の誕生に始まり、コンピューターの進化、そして超ホモ・サピエンス……映画ファンならお気付きだろうが、キューブリック=クラークの「2001年宇宙の旅」とよく似た筋立てだ。七万年前にご先祖様が妄想力を獲得したのはモノリスの力かもしれない、と思わず妄想した。

評者:西澤 順一

(週刊文春 2016.11.14掲載)

三つの重要な革命

私たち現生人類につながるホモ・サピエンスは、20万年前、東アフリカに出現した。その頃にはすでに他の人類種もいたのだが、なぜか私たちの祖先だけが生き延びて食物連鎖の頂点に立ち、文明を築いた。40歳のイスラエル人歴史学者、ユヴァル・ノア・ハラリの『サピエンス全史』は、この謎を三つの重要な革命──認知革命・農業革命・科学革命──を軸に解き明かす。

たとえば、サピエンス躍進の起点となった認知革命はおよそ7万年前に起きた。原因は遺伝子の突然変異らしいが、サピエンスは柔軟な言語をもって集団で行動できるようになり、先行する他の人類種や獰猛な動物たちを追い払った。この認知革命によって獲得した〈虚構、すなわち架空の事物について語る〉能力は神話を生み、大勢で協力することを可能にした。後に国家、法律、貨幣、宗教といった〈想像上の秩序〉が成立するのもここに起因している。

文理を問わないハラリの博学には驚くばかりだが、レトリックの利いた平易な文章も魅力のひとつだ。そんな彼の知見と表現力に導かれ、私たちは三つの革命や壮大な文明史を再認識するだけでなく、人工知能や遺伝子操作の進歩によって現れるかもしれない〈超ホモ・サピエンスの時代〉についても考えることになる。私たちが生みだした、私たちにそっくりのサピエンスがこの世界を支配する時代の到来……ハラリは最後にこう書いている。

〈私たちが直面している真の疑問は、「私たちは何になりたいのか?」ではなく、「私たちは何を望みたいのか?」かもしれない〉

今、読まれるべき本である。

評者:長薗安浩

(週刊朝日 掲載)

内容紹介

国家、貨幣、企業……虚構が他人との協力を可能にし、文明をもたらした!ではその文明は、人類を幸福にしたのだろうか?現代世界を鋭くえぐる、40カ国で刊行の世界的ベストセラー!

登録情報

  • フォーマット: Kindle版
  • ファイルサイズ: 28369 KB
  • 紙の本の長さ: 239 ページ
  • 出版社: 河出書房新社 (2016/9/9)
  • 販売: Amazon Services International, Inc.
  • 言語: 日本語
  • ASIN: B01LW7JZLC
  • X-Ray:
  • Word Wise: 有効にされていません
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5 94件のカスタマーレビュー
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カスタマーレビュー

トップカスタマーレビュー

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生物学、物理学、地学、歴史学(世界史、人類史、政治史など)、文化人類学など。普段私たちはいろんな科目に分けて学ぶ。その方が理解しやすく学びやすいからだと思うが、それぞれの学問の間は断絶しがちであり、さらに一つ一つを学び、それらを統合するには時間が掛かる。各人が持つ各科目を総合した全体知識はバラバラで共有できるものが少ないかもしれない。

イスラエルの気鋭の歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリ教授が、こうした分断された科目を「サピエンス」という切り口で一気に整理したのがこの本だ。
高校までに学んだ一通りの科目の知識、新聞やテレビなどで学んだ情報があれば、楽しく興味深く人類の歴史を一気に読み解ける。

もちろん特定の説に偏った側面もあると思われるので、各学問のauthorityからすると顔をしかめる部分もあると思う。しかし、そうした批判は「人類の歴史を一気通貫させる」という本書の位置づけからすれば些細な指摘になる。

自分がコレまで学んだことはこういうことだったのか、と理解を整理する上でもタメになるし、何より読み物として面白い一冊だ。
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投稿者 nacamici トップ500レビュアー 投稿日 2017/1/30
形式: 単行本 Amazonで購入
物心ついたときにかけられた「世の中がすべて歪んで見える」という魔法を解かれたような気分になる本だ。

私たちは自分たちが唯一の人類だと思っているが、ホモ・サピエンス以外にもホモ属には現生人類の祖先になりえた人類はいくつもあった。しかし7万年前に「何か」が起こって、それらの人類はその後5万年余りをかけてホモ・サピエンスに一掃されてしまった。その「何か」が、サピエンス特有の言葉の発明によってもたらされた「認知革命」である。人類の言語は噂話のために発達したという説があるそうだが、「噂話」というまさに本当だか嘘だかわからないことを伝えたり受け取ったりするなかで、目の前の客観的現実とは別の想像上の現実が人類の脳内に出現したのである。サピエンスはその柔軟な脳で二つの現実を自由に往復しながら加速度をつけて地球上に拡散していった。その往復運動の原動力となったものが「神話」である。

他の人類を地上から一掃したあとさらにサピエンスの歴史を前進させたのが「農業革命」だった。農業革命が福音だったのか災禍であったのかは議論の分かれるところだ、と本書では二つの仮説が併記されている。が、いずれにしても農業革命によって、サピエンス人口は爆発的に拡大し、その結果、数十人から成る生活集団で何百万年も暮らしてきた人間の本能の追いつかない部分を神話のパワーが補った、というのが本書
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形式: Kindle版 Amazonで購入
上巻は興味深く、単純に面白かった。下巻は少しクドくて中だるみがあるが最終章は非常に興味深い内容だった。
世の中の、薄々予測していたことが論理建てて説明されている。
最近読んだ中で一番勉強になった。
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翻訳が超訳的に日本語にこなれていて、作者の意図がうまく示されていると思います。
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形式: Kindle版 Amazonで購入
人類がどのような変遷を辿ったか。知的好奇心を満たしてくれる。個人的には人類600万年史の方がヒットだったかも。
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生物史の本だと思って購入したが、いい意味で裏切られました。
1行の中身が濃く、知識が満載で、お腹いっぱいになる本でした。
歴史、文学、心理学、化学、物理学、天文学、数学、などなど、
これを読むと、総合的な知が磨かれます。
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目からウロコの本でした。膨大な知識に基づいて書かれた本と思う。
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本が好きなら絶対読むべき本だと思う、
人間の祖先についてが書かれてます
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歴史からいかにホモ・サピエンスが食物連鎖の頂点に立ったかが、分かりましたー。祖先に感謝。宗教、政治、経済、文化の根底にある思想が分かった気がする。おすすめです。
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いままでにない視点が満載で
読んでいて興味が尽きないです。
下巻も読んでみたいと思います。
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