割と好きな作家さんだし、上巻は読んでいて止まらなくなるほどの面白さだった。
下巻の舞台は私が住んでいる西表。とても楽しみにして読んだ。
なのに!
なんだこの嘘情報の多さは?
架空の地名や学校名は構わない。だけど…
移住先、白浜の近くなんだよね?どこにサトウキビ畑があるわけ?
大原まで原付で行く?距離感わかってる?
「平良」の読み方「ひらら」ってなんだよ。
トンビが飛んでいた?ミャアと鳴く海鳥がいた?トビもカモメもウミネコも、西表にはいませんよ。
考えてみれば上巻でもツッコミどころはあった。
「西表島は米軍の統治を受けていないので~」何言ってんだ??
せっかくの面白い話がすべてパァ。
一応最後まで読んだけれど、嘘情報ばっかりで怒りが湧いてくるほど。
作者は西表に足を踏み入れもしなかったんだろうね。耳学問だけで書いたんだろうね。と思わずにはいられませんでした。
作者本人のイメージも悪くなる悲惨さ。実に残念です。
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サウスバウンド 下 (角川文庫 お 56-2) 文庫 – 2007/8/31
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- 本の長さ274ページ
- 言語日本語
- 出版社角川書店
- 発売日2007/8/31
- ISBN-104043860021
- ISBN-13978-4043860029
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
元過激派の父は、どうやら国が嫌いらしい。税金など払わない、無理して学校に行く必要なんかないとかよく言っている。そんな父の考えなのか、僕たち家族は東京の家を捨てて、南の島に移住することになってしまった。行き着いた先は沖縄の西表島。案の定、父はここでも大騒動をひき起こして…。―型破りな父に翻弄される家族を、少年の視点から描いた、新時代の大傑作ビルドゥングスロマン、完結編。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
奥田/英朗
1959年岐阜県生まれ。97年『ウランバーナの森』で作家デビュー。2002年『邪魔』で大藪春彦賞を、04年『空中ブランコ』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1959年岐阜県生まれ。97年『ウランバーナの森』で作家デビュー。2002年『邪魔』で大藪春彦賞を、04年『空中ブランコ』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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登録情報
- 出版社 : 角川書店 (2007/8/31)
- 発売日 : 2007/8/31
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 274ページ
- ISBN-10 : 4043860021
- ISBN-13 : 978-4043860029
- Amazon 売れ筋ランキング: - 382,368位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1959年、岐阜県生まれ。プランナー、コピーライターなどを経て作家活動に入る。2002年『邪魔』で大藪春彦賞、04年『空中ブランコ』で直木賞、07年『家日和』で柴田錬三郎賞、09年『オリンピックの身代金』で吉川英治文学賞を受賞。(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 無理 (ISBN-13: 978-4163285801 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
5つ星のうち3.8
星5つ中の3.8
43 件のグローバル評価
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西表島で様々な経験をして成長する兄妹をよそ眼にリゾート開発地に居座り不法占拠する父親を冷やかなめで見つめる。やがてリゾート開発会社と騒動になり波照間島近郊に存在するはずの島に移住する。残された兄妹は姉と三人で西表島でたくましく生きていく。ある種ほのぼのとした作品になった。一般文学通算2532作品目の感想。2021/06/23 14:40
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2012年10月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
手放しに面白かった。
奥田英朗氏の本は、変人の精神科医伊良部を主人公にしたシリーズ物をこれまでに何冊か読んだ。
それらもそこそこ面白かったけど、本作の面白さに比べたら極端に言えば同じ著者の作品とは思えないほどの開きを感じた。
主人公は小学6年生の上原二郎。彼自身はどこにでもいそうな小学生だが、その父親である上原一郎は世の中でなかなかお目にかかれないタイプ。
元は過激な活動家でアナーキストである父親を中心に痛快な物語が展開していく。
はじめは東京で大人しくしていた上原一郎という台風の目が徐々に周囲の人間を巻き込みながら強風化していき、舞台を西表島に移してからはそれが暴風雨を呼び、最後は抜けるような晴天と爽快感を人々に残して南の海に去って行く。全体の雰囲気を言い表すとそんな感じだ。
主人公が西表島から東京のクラスメートに送った手紙に書いた何気ない言葉が光る。
「人間は、欲ばりでなければ法りつも武きもいらないと思います。」
上原一郎という異端のキャラクターを通して著者が一番伝えたかったのはこの事なのかもしれない。
久しぶりに読書の楽しさを満喫させてくれた傑作。
奥田英朗氏の本は、変人の精神科医伊良部を主人公にしたシリーズ物をこれまでに何冊か読んだ。
それらもそこそこ面白かったけど、本作の面白さに比べたら極端に言えば同じ著者の作品とは思えないほどの開きを感じた。
主人公は小学6年生の上原二郎。彼自身はどこにでもいそうな小学生だが、その父親である上原一郎は世の中でなかなかお目にかかれないタイプ。
元は過激な活動家でアナーキストである父親を中心に痛快な物語が展開していく。
はじめは東京で大人しくしていた上原一郎という台風の目が徐々に周囲の人間を巻き込みながら強風化していき、舞台を西表島に移してからはそれが暴風雨を呼び、最後は抜けるような晴天と爽快感を人々に残して南の海に去って行く。全体の雰囲気を言い表すとそんな感じだ。
主人公が西表島から東京のクラスメートに送った手紙に書いた何気ない言葉が光る。
「人間は、欲ばりでなければ法りつも武きもいらないと思います。」
上原一郎という異端のキャラクターを通して著者が一番伝えたかったのはこの事なのかもしれない。
久しぶりに読書の楽しさを満喫させてくれた傑作。
2014年3月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
痛快、抱腹絶倒、大笑い、上巻より面白いかも。西表島の風景を思い、八重山に行きたくなりました。
2011年1月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ミステリーじゃないのに!!
面白い!文字を目で追うことはこんなに楽しいことだったのか…
と、噛み締めながら読みすすめました。
中年女性の私には、主人公の毎日が懐かしくて、微笑ましくて、まぶしくて、やけに生々しくて…
今まで出会ったことの無い素敵な香りをだなと思いました。
日々、普通が一番の幸せだなとは思うのですが…。
主人公の強烈な父上に苛立ちつつ、
読み進めていくうちに、なぜなぜ?
羨ましいのは、どうして… なぜなぜなぜなぜ?
熱さ? 暑さ?
青い海、白い砂浜、濃い緑、笑顔、全部を目の前にしたら、
体の真ん中、心臓の辺りがまあるく窪んで、
なんとなくふんわりと、たくさんの事が収まるのかも…
読破の達成感と、攻撃してくるように頭の中を支配する青色の海や空への独占欲。
やや悶々としながら、日々の自分を叱咤し奮い立つような爽快気持ちが芽生えてきました。
表紙をなでながら、何回でも読み返すのだろうなぁと微笑んでしまう本です。
面白い!文字を目で追うことはこんなに楽しいことだったのか…
と、噛み締めながら読みすすめました。
中年女性の私には、主人公の毎日が懐かしくて、微笑ましくて、まぶしくて、やけに生々しくて…
今まで出会ったことの無い素敵な香りをだなと思いました。
日々、普通が一番の幸せだなとは思うのですが…。
主人公の強烈な父上に苛立ちつつ、
読み進めていくうちに、なぜなぜ?
羨ましいのは、どうして… なぜなぜなぜなぜ?
熱さ? 暑さ?
青い海、白い砂浜、濃い緑、笑顔、全部を目の前にしたら、
体の真ん中、心臓の辺りがまあるく窪んで、
なんとなくふんわりと、たくさんの事が収まるのかも…
読破の達成感と、攻撃してくるように頭の中を支配する青色の海や空への独占欲。
やや悶々としながら、日々の自分を叱咤し奮い立つような爽快気持ちが芽生えてきました。
表紙をなでながら、何回でも読み返すのだろうなぁと微笑んでしまう本です。