著者は監査法人出身の会計士なので「資本政策」「内部管理体制」など上場基準を満たすための手続きの描写が物語の中心、「ビジネスプラン」、「市場」「競合」を睨んだ戦略面までは網羅されていない。
しかし、ストーリーの中に資金繰りの苦労などスタートアップ時から時系列で現れるトラブルを織り込んでおり主人公の悪戦苦闘ぶりが臨場感たっぷりに伝わってくる。
上場を目指すには会社の骨組みである人事・労務関係の諸規定の制定、会計システムの確立など、バックオフィス系の業務が相当な負担になること、それに関わる「士」に対する費用がバカにならないこと、本書の主題ではないが起業するならステークホルダーへの「プレゼンスキル」「スピーチスキル」「交渉スキル」「人を見抜く目」を持ち合わせていないととても成功はおぼつかない・・・ことを実感した。
APPENDIX5,6では、資本政策に緻密さが必要なことが理解できるし、ストックオプションについての解説も解りやすかった。
物語全体としては、余計な装飾がなく著者が伝えたい上場手続きの複雑さがよく書かれている本だと思う。
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