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もちろん、コーチングスキルの方法についても十分ページが割かれており、特に相手への要求(リクエスト)の方法、話の聞き方(リスニング)、質問の仕方(クリエイティブクエスチョン)など、要点は具体例を交えながら詳しく書かれている。また、一般の読者だけでなく、プロのコーチあるいはコーチをめざす人も対象にしているため、「現役コーチのためのチェックリスト」「コーチのコア・コンピタンシー」といった項目も設けられている。
文章は簡潔で読みやすく、予備知識がなくても十分に理解できる。また、チェックリストや各章のまとめなど、実用に役立つ工夫も凝らされている。コーチングを小手先のテクニックではなく、理論からしっかり学びたい人におすすめの1冊。(戸田啓介)
過去の実績とコーチングの技量はイコールではありません。名選手が必ずしもいい選手を育てているとは限らないのです。反対に選手時代に記録を残さなかったとしても、選手の育成に才能を発揮するコーチもいます。選手としてのスキルとコーチングのスキルとは、また別のものなのです。
名選手が名コーチになるとは限らないのは、ひとことで言えば「会話」がつくり出せないからです。
コミュニケーションが一方通行になってしまう。話を聞かないからです。
プロによるコーチングは、次の五つのステップで行われます。これをコーチング・フローといいます。したがって、本来のコーチとは、コーチング・フローをつくり出す人のことです。
ステップ1 現状の明確化
ステップ2 望ましい状態の明確化
ステップ3 現状と望ましい状態のギャップを引き起こしている理由と背景の発見
ステップ4 行動計画の立案
ステップ5 フォローと振り返り
コーチは、暗にほのめかしたり、意味深なことを言ったりはしません。相手や自分のプライドを守ることはとても大切ですが、そのことより、深い信頼関係と正直に話せる空間を開くことを重視します。そのため、リスクは承知で「要求します」。
もちろん、断られたり拒絶されることもあります。しかし、それは当然ありうることなのです。リクエストしたら断られることもあるに決まっています。断られたところからすべては始まります。何でもすんなりいくという幼稚な「シナリオ」を捨てて、要求したら断られることが多々あるというスタンスに立って、再度要求します。毅然として要求します。要求することを恥だとする文化も残っていることは事実ですが、それでも要求する力を持つことをコーチは選びます。
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