やはり村田沙耶香は天才だと思った。
小4になる私の息子は幼い頃にアスペルガーと診断されている。
たしかに、その時まず私が息子に思ったのは、息子はちゃんと「就職」して「恋愛」して「結婚」して「普通の幸せ」を味わうことができるのだろうか?ということだった。
息子は幼い頃から、明らかに集団の中で浮いていたし、友達は気味悪がって近づかなかった。
そのうち息子からも、年の近い男の子には近寄らなくなった。
私がそう言った訳ではない。8歳の頭で考えたなりの処世術なのだと思う。
でも、担任の先生には「いつも休み時間は静かに本を読んだり、女の子とお喋りをしたりしています。年の近い男の子のお友達とも仲良くできるといいんですけど」と面談のたび言われる。
その時に、私は、普通ってなんだろうと考えることになる。
ちなみに息子は、朝きちんと自分で起き、朝ご飯も自分で食べ、体調不良のとき以外は必ず学校に遅れず行き、宿題は欠かさずきちんとやり、決まった時間には必ずゲームをやめ、寝る。
私や先生の言いつけは真面目すぎるほど守る。
私は普通に恋愛して結婚して子どももいて、仕事もたまにサボるし、ゲームして夜ふかしもするし、二日酔いで仕事に行くことすらある。
ファッション雑誌を見てはお金をかけるし、趣味はたくさんあるし、ママ友とのランチは大好きだし、欲にまみれた「あちら側」の「普通」の人間なので、息子やこの本の主人公にはむしろ尊敬の念すら持つ。
この小説は、特にハッピーな話でもないし、暗くて辛い話なわけでもない。
ただただ、一人の人間がそこに存在しているというだけの話。
村田沙耶香は決して現実から並外れたことを書いてるわけではない。
主人公や白羽のことも、気味悪がる人もいれば、理解不能だと言う人もいるのは、当たり前だと思うし仕方ないこと。少数派だから。
ただ、欲にまみれ、愚痴ばかりで、人の悪口ばかり言い、ないものねだりして、そして勝手な幸か不幸かの物差しにブレる「普通な私たち」のが、もしかしたら不幸なのかもしれないな、ともふと思った。
ただ私は、白羽のことは結構好きだな。アイツ、結構人間臭くて意外と優しいとこあるよ(笑)
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コンビニ人間 (文春文庫) ペーパーバック – 2018/9/4
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「普通」とは何か?
現代の実存を軽やかに問う第155回芥川賞受賞作
36歳未婚、彼氏なし。コンビニのバイト歴18年目の古倉恵子。
日々コンビニ食を食べ、夢の中でもレジを打ち、
「店員」でいるときのみ世界の歯車になれる――。
「いらっしゃいませー!!」
お客様がたてる音に負けじと、今日も声を張り上げる。
ある日、婚活目的の新入り男性・白羽がやってきて、
そんなコンビニ的生き方は恥ずかしい、と突きつけられるが……。
累計92万部突破&20カ国語に翻訳決定。
世界各国でベストセラーの話題の書。
解説・中村文則
現代の実存を軽やかに問う第155回芥川賞受賞作
36歳未婚、彼氏なし。コンビニのバイト歴18年目の古倉恵子。
日々コンビニ食を食べ、夢の中でもレジを打ち、
「店員」でいるときのみ世界の歯車になれる――。
「いらっしゃいませー!!」
お客様がたてる音に負けじと、今日も声を張り上げる。
ある日、婚活目的の新入り男性・白羽がやってきて、
そんなコンビニ的生き方は恥ずかしい、と突きつけられるが……。
累計92万部突破&20カ国語に翻訳決定。
世界各国でベストセラーの話題の書。
解説・中村文則
- 本の長さ168ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2018/9/4
- 寸法10.7 x 1.2 x 15.2 cm
- ISBN-104167911302
- ISBN-13978-4167911300
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
「いらっしゃいませー!」お客様がたてる音に負けじと、私は叫ぶ。古倉恵子、コンビニバイト歴18年。彼氏なしの36歳。日々コンビニ食を食べ、夢の中でもレジを打ち、「店員」でいるときのみ世界の歯車になれる。ある日婚活目的の新入り男性・白羽がやってきて…。現代の実存を軽やかに問う第155回芥川賞受賞作。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
村田/沙耶香
1979年千葉県生まれ。小説家。玉川大学文学部芸術学科芸術文化コース卒業。2003年、「授乳」で第46回群像新人文学賞優秀作受賞。09年、『ギンイロノウタ』で第31回野間文芸新人賞受賞。13年、『しろいろの街の、その骨の体温の』で第26回三島由紀夫賞受賞。16年、「コンビニ人間」で第155回芥川賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1979年千葉県生まれ。小説家。玉川大学文学部芸術学科芸術文化コース卒業。2003年、「授乳」で第46回群像新人文学賞優秀作受賞。09年、『ギンイロノウタ』で第31回野間文芸新人賞受賞。13年、『しろいろの街の、その骨の体温の』で第26回三島由紀夫賞受賞。16年、「コンビニ人間」で第155回芥川賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2018/9/4)
- 発売日 : 2018/9/4
- 言語 : 日本語
- ペーパーバック : 168ページ
- ISBN-10 : 4167911302
- ISBN-13 : 978-4167911300
- 寸法 : 10.7 x 1.2 x 15.2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 898位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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村田 沙耶香
(むらた・さやか)
1979年、千葉県生まれ。玉川大学文学部芸術文化学科卒。2003年、『授乳』で群像新人文学賞(小説部門・優秀作)を受賞しデビュー。2009年、『ギンイロノウタ』で野間文芸新人賞、2013年、『しろいろの街の、その骨の体温の』で三島賞、2016年、『コンビニ人間』で芥川賞受賞。同作は累計発行部数100万部を突破した。その他の著書に『マウス』『星が吸う水』『タダイマトビラ』『地球星人』『殺人出産』『消滅世界』『生命式』などがある。
カスタマーレビュー
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星5つ中の4.2
3,788 件のグローバル評価
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何だこりゃ、SF的発想で書かれた、近未来偽装身辺小説じゃないか。 舞台は現代っぽいけれど、AIを搭載したアンドロイドのようなヒロイン、登場人物の殆ど皆が繰り返し口にする“底辺(層)”、“(あいつ)終わってるね”という言葉、将来のこの国が不安に満ち満ち、小さな希望さえ持てず相互監視、執拗な格付けを日々続けながら生きるしかないというディストピア小説なの? 金氏徹平さんの表紙(『溶け出す都市、空白の森』より)も、如何にもそれ風だしね。 芥川賞の選評で会見した川上弘美さんなんかが、確かに好きそうなタイプの物語。 オーウェル作『1984』系統の政府による強力な国民管理システム程極端ではないものの、安土桃山時代から江戸時代に引き継がれた禁教・浪人取り締まりのための五人組、太平洋戦争下の隣組、延いては町内会の煩型(うるさがた)連中などと、どう歩調を合わせ如何に無難に過ごすせるかということを、ユーモアとも不気味さとも受け取れるスタイルの筆致で綴っている。 人手不足の折り、8人目の店長が苦し紛れに採用した白羽さんの相貌描写が、ポピュラー音楽に譬えれば、まるでザ・ストゥージズ登場時の元祖パンク・ロック風な過激さ。 およそ人間についての表現とは思えず、さらに、その容貌と風体を上回る性格の屈折加減の凄まじさ。 アラフォーのヒロイン古倉恵子と白羽さんのまさかの展開、「おおっ、ここからラヴコメ王道路線への急転直下、脳天逆落としかぁー!」と思いきや……攻めているなあ、村田沙耶香さん。 少数派LGBTQ問題、延いては犯罪を犯してしまうアウトローや異端をも含めるだけではなく、ここには社会とどうしても歩調を合わせられない普通の人々の先行きが視えない不安と癒し難い悲しみ、そして、その反動としてのめくるめく恍惚と正当なプライドが描かれているかもしれないと、褒め殺し(死語だよなあ……)しておこうっと。
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2019年3月19日に日本でレビュー済み
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475人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2018年5月8日に日本でレビュー済み
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この本のレビューで「主人公はサイコパスのような、この世に生まれたはいけない人間なんだ」と書いている方がいて、その感想に「いいね」が沢山ついていました。
自分はそれを見て複雑だったのですが、そんな感想を持てる人はこの世界では多分「普通の人」側の人間であり、そんな人が正直羨ましくもあります。
私は多分主人公程極端ではないけど、主人公側の少数派の人間です。誰にも迷惑をかけていないし、自分は幸せなのに それでも「そんな事ではいけない」と口を出してくる人がいます。
そのことにずっと悩んでいました。自分はいけない生き方をしているのか・・・?
でもこの本を読んで救われました。
ラストの主人公のふっきれが本当に気持ちがいいです!
自分は「少数派」側の人間で肩身が狭く生きている方におすすめしたい一冊です
自分はそれを見て複雑だったのですが、そんな感想を持てる人はこの世界では多分「普通の人」側の人間であり、そんな人が正直羨ましくもあります。
私は多分主人公程極端ではないけど、主人公側の少数派の人間です。誰にも迷惑をかけていないし、自分は幸せなのに それでも「そんな事ではいけない」と口を出してくる人がいます。
そのことにずっと悩んでいました。自分はいけない生き方をしているのか・・・?
でもこの本を読んで救われました。
ラストの主人公のふっきれが本当に気持ちがいいです!
自分は「少数派」側の人間で肩身が狭く生きている方におすすめしたい一冊です
2018年9月7日に日本でレビュー済み
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主人公はアスペっぽい女性。幼少期からの失敗体験から「普通」や「一般常識」を学習し、周囲の表情や会話内容をコピペして社会適応していく。しかし加齢に伴い要求される「普通」は「結婚」や「バイトではない就労」と変わっていく。これに応じるためにとる彼女の手段がそれこそ「普通」ではない。
じゃあ普通を押し付けようとする周囲の人間は正常なのか。コンビニでの仕事を全うするために前日は体を休め、仕事場では客の一挙手一投足、視線の先まで神経を研ぎ澄ませ、ベストに対応し、売上に貢献するべく走り回る彼女は異常なのか。コンビニのマニュアルの中で呼吸できる彼女をどうかそっとしておいて欲しい。
もう一人の「普通」ではない男が「縄文時代から変わってない常識」に異を唱えながらもがく姿が、極めて醜悪でありながら「真実」だとも思う。もっと個々が自由に生きられる世界が待ち望まれる。
じゃあ普通を押し付けようとする周囲の人間は正常なのか。コンビニでの仕事を全うするために前日は体を休め、仕事場では客の一挙手一投足、視線の先まで神経を研ぎ澄ませ、ベストに対応し、売上に貢献するべく走り回る彼女は異常なのか。コンビニのマニュアルの中で呼吸できる彼女をどうかそっとしておいて欲しい。
もう一人の「普通」ではない男が「縄文時代から変わってない常識」に異を唱えながらもがく姿が、極めて醜悪でありながら「真実」だとも思う。もっと個々が自由に生きられる世界が待ち望まれる。
2018年11月12日に日本でレビュー済み
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面白かった。ここまでぶっ飛んだ内容の本が芥川賞という権威ある文学賞を受賞できたことに、日本文学の懐の深さを感じた。「クレイジー沙耶香」という著者の異名の通り、非常にエキセントリックな作品だ。
【以下、多少のネタバレあり】
本作はとても品が良いと感じた。とかく伏線らしきものを張るとそれを回収しなければ気が済まない作家も数多いるし、なるたけ悲劇的に、主人公が苦境に陥らなければ人間を描いていると認めない批評家もたくさんいる中、そうした期待や呪いをするりとかわして、話の筋を著者の問題意識に集中させていた。
具体的には、主人公が他人の外形的特徴を盗用している描写が序盤から幾度もあり、盗用について看破されてしまう展開が予想された。しかし、なかった。確かに他の場面で要素が足りていた。また、主人公が男を自宅に招いたときに無理矢理抱かれてしまう展開も予想された。しかし、それもなかった。抱かれようと抱かれまいと本筋には関係ないし、男のクズさのベクトルが作品のテーマからズレてしまう可能性があった。
あくまで、いわゆる「普通」とどう向き合うか、という視点にだけ真摯に向き合っていた。(著者のインタビューに「読者の期待を裏切るのが好き」という趣旨の発言があったから、敢えて罠を張っていたとも考えられるが。)
また、発達障害といった流行りの用語を使用せず、物語に普遍性を持たせている点も優れていると感じた。漫画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』の「あとがき」で、著者の押見修造氏がこのように語っているのを思い出した。
──この漫画では、本編の中では「吃音」とか「どもり」という言葉を使いませんでした。それは、ただの「吃音漫画」にしたくなかったからです。
とても個人的でありながら、誰にでも当てはまる物語になればいいな、と思って描きました。
レビューの中には、主人公を「診断」したり、「治療」の方針を示すようなものもあるが、読み方が幼稚に過ぎる。本作は「◯◯すればいいのに」と一括にはできない射程、示唆に富んだ作品だ。
たくさんの人に読まれて欲しいと思う。
【以下、多少のネタバレあり】
本作はとても品が良いと感じた。とかく伏線らしきものを張るとそれを回収しなければ気が済まない作家も数多いるし、なるたけ悲劇的に、主人公が苦境に陥らなければ人間を描いていると認めない批評家もたくさんいる中、そうした期待や呪いをするりとかわして、話の筋を著者の問題意識に集中させていた。
具体的には、主人公が他人の外形的特徴を盗用している描写が序盤から幾度もあり、盗用について看破されてしまう展開が予想された。しかし、なかった。確かに他の場面で要素が足りていた。また、主人公が男を自宅に招いたときに無理矢理抱かれてしまう展開も予想された。しかし、それもなかった。抱かれようと抱かれまいと本筋には関係ないし、男のクズさのベクトルが作品のテーマからズレてしまう可能性があった。
あくまで、いわゆる「普通」とどう向き合うか、という視点にだけ真摯に向き合っていた。(著者のインタビューに「読者の期待を裏切るのが好き」という趣旨の発言があったから、敢えて罠を張っていたとも考えられるが。)
また、発達障害といった流行りの用語を使用せず、物語に普遍性を持たせている点も優れていると感じた。漫画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』の「あとがき」で、著者の押見修造氏がこのように語っているのを思い出した。
──この漫画では、本編の中では「吃音」とか「どもり」という言葉を使いませんでした。それは、ただの「吃音漫画」にしたくなかったからです。
とても個人的でありながら、誰にでも当てはまる物語になればいいな、と思って描きました。
レビューの中には、主人公を「診断」したり、「治療」の方針を示すようなものもあるが、読み方が幼稚に過ぎる。本作は「◯◯すればいいのに」と一括にはできない射程、示唆に富んだ作品だ。
たくさんの人に読まれて欲しいと思う。
2018年12月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
主人公はバツなしの独身36歳女性です。
大卒で、コンビニでのバイトひとすじ18年です。
私はバツなしの独身50歳男性です。
大卒で、転職ではありますが現在は普通に正社員のサラリーマンやってます。
ちなみに大学を留年した一年は仕送りなしでコンビニのバイトで生計を立てていました。
こんな私から見ると、主人公のどこがマトモじゃないのかわからない。
自分で働いてお金を稼いで、誰にも迷惑をかけずに
(コンビニ店員としては逆に模範生です)ちゃんと自活している。
主人公の周りの人たちのほうがおかしいんじゃないの、と思えてしまいます。
私はバツなし独身であることで差別されている気はしません。
陰ではいろいろといわれているのかもしれませんが、
少なくともセクハラやパワハラが問題になっている現今、
会社の同僚にも友人にもあんな失礼なことをいわれた記憶はありません。
それに必死で合わせようとする主人公が健気に思えてきます。
まあ、白羽って男はアタマおかしいです。
勃たないんじゃなくて勃てないんだろ。
こういうこじらせた童貞が主人公に偉そうにするのが癪に障ります。
そういうわけで、私的にはこれはハッピィエンドですね。
読後は爽やかなのですが、どうしてもその間の主人公の周りの人間と
白羽が気持ち悪いので評価は4にさせていただきました。
大卒で、コンビニでのバイトひとすじ18年です。
私はバツなしの独身50歳男性です。
大卒で、転職ではありますが現在は普通に正社員のサラリーマンやってます。
ちなみに大学を留年した一年は仕送りなしでコンビニのバイトで生計を立てていました。
こんな私から見ると、主人公のどこがマトモじゃないのかわからない。
自分で働いてお金を稼いで、誰にも迷惑をかけずに
(コンビニ店員としては逆に模範生です)ちゃんと自活している。
主人公の周りの人たちのほうがおかしいんじゃないの、と思えてしまいます。
私はバツなし独身であることで差別されている気はしません。
陰ではいろいろといわれているのかもしれませんが、
少なくともセクハラやパワハラが問題になっている現今、
会社の同僚にも友人にもあんな失礼なことをいわれた記憶はありません。
それに必死で合わせようとする主人公が健気に思えてきます。
まあ、白羽って男はアタマおかしいです。
勃たないんじゃなくて勃てないんだろ。
こういうこじらせた童貞が主人公に偉そうにするのが癪に障ります。
そういうわけで、私的にはこれはハッピィエンドですね。
読後は爽やかなのですが、どうしてもその間の主人公の周りの人間と
白羽が気持ち悪いので評価は4にさせていただきました。
2018年11月3日に日本でレビュー済み
こんな三流少女漫画のような小説が芥川賞とは驚きました。
美しい比喩も無く、隠された教養もなく、かと言って狂騒する荒々しさもなく、結局何の救いもない。
読み終えた後、気持ち悪さしか残りませんでした。
同賞の審査員のレベルも落ちぶれたものですが、それ以上にこんな安っぽい小説が高評価を得ている現代文学の現状に驚きです。
日本の文学はどうなってしまったんでしょうか。
芥川は勿論、日本の歴代作家や、他の秀逸な現代作家も嘆いていることでしょう。
音楽や絵画など、あらゆる芸術の世界で、エロ本の表紙みたいな解りやすく下品なものしか持て囃されなくなった現代社会において、文学だけはその道を辿って欲しくないと思っています。
美しい比喩も無く、隠された教養もなく、かと言って狂騒する荒々しさもなく、結局何の救いもない。
読み終えた後、気持ち悪さしか残りませんでした。
同賞の審査員のレベルも落ちぶれたものですが、それ以上にこんな安っぽい小説が高評価を得ている現代文学の現状に驚きです。
日本の文学はどうなってしまったんでしょうか。
芥川は勿論、日本の歴代作家や、他の秀逸な現代作家も嘆いていることでしょう。
音楽や絵画など、あらゆる芸術の世界で、エロ本の表紙みたいな解りやすく下品なものしか持て囃されなくなった現代社会において、文学だけはその道を辿って欲しくないと思っています。
ベスト1000レビュアー
Amazonで購入
無機質な商品やマニュアルに囲われたコンビニで生き生きと働く主人公の感覚や考え方は、世間の大筋とは少しずれたもの。
作品で訴えかけられているのは、世間で「普通」とされていることへの疑問です。
就職、恋愛、結婚、出産。
「そういうことになっている」常識を断片を集めて装おうとしても、自分のなかに落とし込みきれずどこか醒めた目で突き放してしまい、自分の居場所はどこなのかがわからなくなる。
飲み会で周りに合わせようとしたときになぜ虚しさを感じたのだろう。旧い思い出を主人公に重ね合わせました。
作品で訴えかけられているのは、世間で「普通」とされていることへの疑問です。
就職、恋愛、結婚、出産。
「そういうことになっている」常識を断片を集めて装おうとしても、自分のなかに落とし込みきれずどこか醒めた目で突き放してしまい、自分の居場所はどこなのかがわからなくなる。
飲み会で周りに合わせようとしたときになぜ虚しさを感じたのだろう。旧い思い出を主人公に重ね合わせました。
他の国からのトップレビュー

Julia
5つ星のうち5.0
Fast shipping, book in a great condition
2021年2月17日にドイツでレビュー済みAmazonで購入
Came within a week to germany in an awesome condition.
It's super fun to read, I can definitely recommend buying from the book from this shop.
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Kana Toda
5つ星のうち5.0
Perfect!!!
2017年2月10日にアメリカ合衆国でレビュー済みAmazonで購入
Everything is perfect! Good quality and good shipment!