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コペルニクスの鏡 (日本語) 単行本 – 2012/3/19

清水博 (著)

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単行本, 2012/3/19

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両親を失くした少女が不思議の森で遭遇したカラスの教え「いのちの地動説」とは？　新しい生命論で知られる薬学博士の哲学物語。

本の長さ

183ページ
言語:

日本語
出版社

平凡社
発売日

2012/3/19
ISBN-10

4582835643
ISBN-13

978-4582835649
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商品の説明

内容（「BOOK」データベースより）

両親を失くし、お祖父さんと暮らす孤独な少女が、不思議の森で遭遇したカラスたちの教え「いのちの地動説」とは?新しい生命論で知られる科学者が、大震災後、鎮魂と、子供たちと日本の未来への祈りを込めて書き上げた哲学物語。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

清水/博
1932年、愛知県生まれ。東京大学名誉教授、NPO法人「場の研究所」所長(理事長)、薬学博士。専門は、“いのち”の科学、生命関係学、“いのち”と場の哲学。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

出版社 : 平凡社 (2012/3/19)
発売日 : 2012/3/19
言語: : 日本語
単行本 : 183ページ
ISBN-10 : 4582835643
ISBN-13 : 978-4582835649

Amazon 売れ筋ランキング: - 179,410位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 377位こどものSF・ファンタジー
- - 463位哲学・思想の論文・評論・講演集
- - 18,416位ノンフィクション (本)

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匿名

場の発想で世界を創る

2012年6月30日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

一人一人が、その人間らしく生きた時に生まれるエネルギー。
そのエネルギーをみんなで少しずつ、【場】に持ち寄ること。
そうすることで、【場】の命も、生きてくる。
【場】の命は、だれのものでもない。

震災を経て、日本人が最初に気づき、これから世界に発信して
かなければならない、大切な、本当のことを、この書は教えてくれる。

これから世界を変えていく、場づくりの発想をわかりやすく物語で
伝えてくれる。

5人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

いにまる

人間としての悩みを解消

2015年1月31日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

命について考えさせられます。生き方に悩んでいるなら読んでみてください。

2人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

すべての＜いのち＞はつながっている。

2013年8月8日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

この物語は、３．１１大災害が契機となっている。
内容は、「生命の与贈循環」である。仏教の死生観とも近い＜いのち＞とその居場所の原理である。
「生命」とは、人間がつくった「概念」である。＜いのち＞とは、生きものが示す能動的なはたらきのことである。それは、内側ではたらくばかりでなく、生命体の境界（肌）を越えて互いにつながってはたらく。そして、次々と創造的変化をする。
それは、＜いのち＞の居場所に＜いのち＞を与贈することを通して表現し続ける。丁度、役者と舞台のように。
＜いのち＞の天動説（＝人間中心主義・自然科学）から、＜いのち＞の地動説へ転回することによって、「生きものの＜いのち＞の居場所」（人間の生きていく姿の多様性・地域の多様性・場の哲学・仏教的二重生命）が始めて理解できる。
それは、「宇宙の奇跡をともに生きている」というようなものである。

＜いのち＞の居場所を映すコペルニクスの鏡というのが出て来る。
そこは、「縁」が積もっている場所であり、そこを見つけることを昔から「悟り」と言った。「浄土」という人たちもいる。
＜いのち＞は、マトリョーシカ（入れ子）のようになっている。（華厳の一入一切・一切一入）
大きな＜いのち＞の居場所のなかに小さな＜いのち＞の居場所が重なって入っている。
「縁」とは、「＜いのち＞の糸」のことである。織物でもある。
生きものが先ず、＜いのち＞を＜いのち＞の居場所に贈って次に、今度は逆にその居場所から＜いのち＞を贈られる。そして、これが繰り返される。
＜いのち＞とは、はたらきであり無くなることはない。

二重生命の死と生。花びらは散る花は散らない。
細胞は、死によってその＜いのち＞を体という＜いのち＞の居場所に与贈する。ある生きものの死の地球の＜いのち＞の居場所への与贈を仏教では「成仏」と言う。生きものの＜いのち＞が地球という＜いのち＞の居場所の＜いのち＞に変わって生きていく。これが、二重生命である。
死ぬことは、終わりでなく始まりの始まりである。
人間の都合だけで分ける（概念化）ことは出来ない。

この物語には、数枚の銅版画のような不思議な挿絵がついている。

2人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

New JJ-K 72

孤独な少女コッピーと＜いのち＞と＜いのち＞の居場所に出会う中高生向けの哲学物語

2012年9月27日に日本でレビュー済み

本書は80歳の『場の研究所』所長の清水先生が、読者が被災後の日本を考え、そして世界がこれから迎えなければならない新しい地球文明を考えるために創り出した＜いのち＞の哲学の本です。

幼くして交通事故で両親を失った空想好きな少女コッピーが、カラスの化身のコペル先生、カア介さん、カア子姉さん、詩人たちとの人生を凝縮した出会いを通じて、その心の闇を乗り越え、＜いのち＞、＜いのち＞の居場所の＜いのち＞、そして、＜いのち＞の与贈循環について学び成長する、切なく、悲しく、奥深い哲学物語です。

釈尊以来の仏教の死生観も巧みに織り交ぜられた中高生でも読める哲学物語なので、その年代のお子様がいらっしゃる方はぜひ親子で読んで感想を共有して頂ければと思います。

以下、本書からエッセンスの一部を抜粋します。

「人間は自分の姿だけを大きく映す鏡をたくさんつくって、毎朝、毎晩、それに自分の裸を映して自分の姿に見ほれているうちにな、ほんとの、ほんとの、ほんとのことが、なかなかわからない病気にかかってしまったのさ」

「花など、人間が作れるものではないでな。＜いのち＞のあるものを人間が作れるわけはないからな」

「華厳の思想は、＜いのち＞は互いにおぎないあって一つにつながっているということ」

「『わたしたちの＜いのち＞がつながっている』と感じることは、わたしたちの自己意識が互いにつながってはたらいているということさ」

「いま、わたしがここに生きていることが、宇宙の奇跡だということだけは、ほんとの、ほんとの、ほんとのことだと信じていける」

「死ぬことは、この地球という＜いのち＞の大きな居場所へ、自分の＜いのち＞を与贈すること」

「よく考えてみると、地球はわたしたちの外側にあるものではないな。わたしたち自身が地球なんだよ」

「つらくてもね、いつも、自分よりも、もっとつらい人たちの方に目を向けて、このわたしにいま何ができるのかと考えて、自分のできることをしていくのよ。それが＜いのち＞の居場所のために、自分の＜いのち＞を与贈することになるのよ」

〜著者からの手紙より〜

・「生きていること」と「生きていくこと」は全く異なることです。＜いのち＞の居場所がなければ、生きものは「生きている」ことはできても、「生きていく」ことはできません。

・居場所には、居場所としての＜いのち＞があり、その＜いのち＞が戻らなければ、居場所の復興はできない。

8人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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城戸雪照

心の地動説

2012年5月30日に日本でレビュー済み

　本書は、童話のようにして書かれながら、実は、近代の発想の根本的な誤りを指摘する警世の教科書であるように思う。私たちは、昔、天が地の周りを回っていると考えていた。しかし、コペルニクスは、そうではない、地が天の周りを回っているのだということを教えた。近代は、自我がまずあって、この自我が社会を創っていると考えてきた。自我の外に地球環境があり、中心的な自我の周りに環境があると考えてきた。しかし、そうではないと本書は言う。地球という命の居場所がまずあって、自我というのはその中にあって生かされて動かされている存在だということを教える。それは、生命というものの性質を深く考察した生命関係学者が深い考察の中で、たどり着いた心の地動説であり、コペルニクスの鏡というのは、心の奥底をよくみると、天動説から地動説への本当の意味が分かってくるよということを示唆している。

9人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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