アマゾンレビューの傾向として、一度評価が失墜すると取り戻しにくいのかな、と思いますが、これ以上ないほどきっちりと王道でまとめてきた完結巻だと思いました。
正確に言えば、次巻が最終巻なのですけれど、ラブコメとしての解答は今回で決着がついています。
勘違いすれ違いという特色のあるラブコメとしては、前半の巻の方が人気が高いのかな、と思いますけれど、納得のいく結末が得られにくいラブコメ作品の中では、ちゃんと王道を行くまとめかたが為されているのかな、と感じられました。
亜玖璃との関係性について言及するレビューが多いですが、今巻は恋愛としてのまとめの巻なのでそこまで紙幅を費やすわけにはいかない面もあったのではないでしょうか?
ラブコメなのでどうしても恋愛面に読者もフィーチャーしがちですけれど、ゲーマーズは人間関係が形成されていく過程が面白く、亜玖璃と景太に関しても、親しい親戚の異性というか、恋愛とは違った意味でいい関係ということで、その意味での描写はちゃんとあったと思います。
そして、ラブコメとしての選択が終わったとしても、ゲーム同好会としての関係は続いていくわけで、その続きを語るためにこそ、一度ちゃんと王道の結末が必要だったのだと思いますし、その意味ではこの巻は理想的な展開だったと思いますよ。
長期連載になるにつれて、どうしても描写が膨らんで引き伸ばし傾向が強くなったりしまうラノベ作家も多い中で、葵せきなという作家は一巻一巻、自分の技術を活かして、読者を楽しませるような展開を考えてくれると思いますが、いかんせん独自性の高い展開であるがゆえに(そのことの希少性をまるで理解できない)読者の注文を受けることが多い作家でもあるという印象です。
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ゲーマーズ!11 ゲーマーズと初恋マルチエンド (富士見ファンタジア文庫) Kindle版
葵 せきな
(著)
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言語日本語
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出版社KADOKAWA
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発売日2018/11/20
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ファイルサイズ9062 KB
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
ホワイトデー。ついにやって来た、恋愛レース最終日。星ノ守千秋と天道花憐。二人の想いに応えるべく、雨野景太は彼女らの元へと向かう。だが―「自分のトキメキを返せぇぇぇえええ!」奇声をあげるワカメ。「本気でタイムマシン制作に乗り出してみようかしら…」自分の黒歴史を悔やむ金髪。もはや見飽きたこじれ具合。だけど、どんなゲームにも終わりがあるように、この恋にもエンディングは訪れて―「チアキ、僕と―」「天道さん、僕と―」今、勘違いの余地を許さない真の告白が告げられる!こじらせゲーマーたちの青春錯綜系ラブコメ、決着!!
--このテキストは、paperback_bunko版に関連付けられています。
著者について
●葵 せきな:あおいせきな。「マテリアルゴースト」で、第17回ファンタジア長編小説大賞〈佳作〉を受賞。同作品で全6冊刊行。第2作「生徒会の一存」シリーズは累計600万部突破の大ヒットシリーズとなる。
--このテキストは、paperback_bunko版に関連付けられています。
登録情報
- ASIN : B07JW9LNCP
- 出版社 : KADOKAWA (2018/11/20)
- 発売日 : 2018/11/20
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 9062 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 本の長さ : 263ページ
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Amazon 売れ筋ランキング:
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- - 7,697位ライトノベル (Kindleストア)
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カスタマーレビュー
5つ星のうち4.4
星5つ中の4.4
29 件のグローバル評価
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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ベスト1000レビュアー
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ストーリーの進行には毎度の転回がちりばめられていますが、結末はセオリー通りです。この結果は読者方々の推しキャラにより賛否かと思いますが、楽しく読み切れました。いくつも笑わせてもらいました。真顔にさせられる所も幾何かありました。
完結かと思いきや、もう1冊続くようです。またはDLC含む2冊。本編は初期のゴチャゴチャ、すったもんだを思い出せる爆笑コメディのようです。そこにイチャラブやら修羅場やらを入れてくるのでしょうか。次も楽しみです。
完結かと思いきや、もう1冊続くようです。またはDLC含む2冊。本編は初期のゴチャゴチャ、すったもんだを思い出せる爆笑コメディのようです。そこにイチャラブやら修羅場やらを入れてくるのでしょうか。次も楽しみです。
2018年12月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
好きな作品の1つが終わってしまうのは非常に悲しいですが、綺麗に纏まった終わり方で良かったと思います。(まだあるけどね)
全巻通して登場人物同士のやり取りが面白く、とても笑かしてくれました(笑)
所々のサブキャラ登場に賛否両論あるとは思うけど、個人的には要所要所でメインキャラ5人の関係性に対し気付きを与えてくれる良きサブキャラ達だったと思うし、結果としてのこの11巻なら大団円と言って差し支えないと思います。
これから読む人に一言、個人的感想(というか注意点??)を勝手乍ら述べるとすれば、この作品はラノベ上のジャンルで言う『ラブコメ』とは少し違う作風であるってのを念頭に入れてもらえればと。
現実離れしたラノベ的ラブコメと言うより、少し過剰とはいえ現実味を帯びた男女関係のいざこざやトラブルの描写が多いこの作品。
憤ることや『は??何コレどういう心情?』みたいな展開も結構ありますが、リアルに即して書かれていると考えます。依って、カラーとしては『ドラマのラブコメ』に近いかもって感じます。
1人の男が意味もなく無尽蔵にヒロインに好かれたり、大したトラブルなくあっさりイチャイチャシーンへゴールイン…みたいな展開を望む読者層には面白くない作品かも判りません。
反面、ギャグタッチでありつつも、男女の感情の機微や複雑な乙女心(男が言うと気持ち悪い……)をとても的確に描写した良作だと思いますので、紆余曲折の上に成り立つ固い関係性を描いたラブコメが好きな方には、絶対に好かれる作品だと考えます。
最後に……千秋推しの自分、少し涙目(笑)
作品の評価としては☆5以上ってことで!
アニメ二期2クールでお願いします_|\○ _
全巻通して登場人物同士のやり取りが面白く、とても笑かしてくれました(笑)
所々のサブキャラ登場に賛否両論あるとは思うけど、個人的には要所要所でメインキャラ5人の関係性に対し気付きを与えてくれる良きサブキャラ達だったと思うし、結果としてのこの11巻なら大団円と言って差し支えないと思います。
これから読む人に一言、個人的感想(というか注意点??)を勝手乍ら述べるとすれば、この作品はラノベ上のジャンルで言う『ラブコメ』とは少し違う作風であるってのを念頭に入れてもらえればと。
現実離れしたラノベ的ラブコメと言うより、少し過剰とはいえ現実味を帯びた男女関係のいざこざやトラブルの描写が多いこの作品。
憤ることや『は??何コレどういう心情?』みたいな展開も結構ありますが、リアルに即して書かれていると考えます。依って、カラーとしては『ドラマのラブコメ』に近いかもって感じます。
1人の男が意味もなく無尽蔵にヒロインに好かれたり、大したトラブルなくあっさりイチャイチャシーンへゴールイン…みたいな展開を望む読者層には面白くない作品かも判りません。
反面、ギャグタッチでありつつも、男女の感情の機微や複雑な乙女心(男が言うと気持ち悪い……)をとても的確に描写した良作だと思いますので、紆余曲折の上に成り立つ固い関係性を描いたラブコメが好きな方には、絶対に好かれる作品だと考えます。
最後に……千秋推しの自分、少し涙目(笑)
作品の評価としては☆5以上ってことで!
アニメ二期2クールでお願いします_|\○ _
2018年11月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ネタバレ注意です!
今回もかなり良かったです。個人的に今回はかなり千秋に力を入れた巻という印象を受けました。
だたそれに比べると天道さんのメインヒロイン感がないというか、色々浅くて感情移入がしずらかったです。そのためラストの告白シーンでは、「天道さんと一緒になってくれて嬉しい!」と言う感情よりも「頑張っても報われなかった千秋への共感、悲しさ」という感情が圧倒的に勝っていました。そこらへんがこの巻を評価する上で大事なところかなぁと思いました。
今回もかなり良かったです。個人的に今回はかなり千秋に力を入れた巻という印象を受けました。
だたそれに比べると天道さんのメインヒロイン感がないというか、色々浅くて感情移入がしずらかったです。そのためラストの告白シーンでは、「天道さんと一緒になってくれて嬉しい!」と言う感情よりも「頑張っても報われなかった千秋への共感、悲しさ」という感情が圧倒的に勝っていました。そこらへんがこの巻を評価する上で大事なところかなぁと思いました。
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