本書は、NHKの報道番組「クローズアップ現代」においてゲノム編集を特集・放送したものを、その当時の取材・制作チームで執筆し刊行したものだ。ゲノム編集とはいかなる技術なのか。それを分かりやすく説明することを目的に、マダイの筋肉量を増やすなどの具体的な研究事例、遺伝子組み換えなど従来の遺伝子工学技術との比較、ゲノム編集に有用な「クリスパー・キャス9」という仕組み、品種改良や医療への応用を目的とする国内外の研究開発の現状、そしてこの技術がかかえる問題点や論点を、順を追って紹介する。
ゲノム編集を使うと、遺伝子の狙った場所を正確に操作することができる。具体的には、遺伝子の狙った箇所を「切る」ことで、その遺伝子の機能を失わせたり、切った隙間に別の遺伝子を入れて取り込ませたりすることが可能だ。これまでの遺伝子組み換えの技術は、いわば「偶然に頼った技術」であり、遺伝子をコントロールすることが不可能であったことから、ゲノム編集はこの点において大きく進んだ技術だと言える。また、ゲノム編集は、元もと存在する遺伝子を編集する上に、ターゲットになっている箇所は明確であることから、「この染色体の、ここがこう変わった」といことがはっきりと情報として出せるため安全性は高いという。しかしながら、人間の設計図を書き換えるこの新しい技術をどう使えばいいのかは今後幅広い議論が必要であると著者らは指摘する。
ゲノム編集そのものの専門的な技術についてはあまり踏み込まず、概要を広く一般に伝えることを主眼としており、いわば「ゲノム編集取材記」といった内容の本だ。「ゲノム編集とは何か」を大雑把に捉えるには良い本といえるだろう。
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ゲノム編集の衝撃 「神の領域」に迫るテクノロジー 単行本(ソフトカバー) – 2016/7/27
NHK「ゲノム編集」取材班
(著, 編集)
購入を強化する
2020年ノーベル化学賞に「ゲノム編集」
この25年の中で、おそらく最も画期的な生命科学技術" ――山中伸弥(京都大学iPS細胞研究所所長)
< b&/gt;生物の設計図、遺伝子。そこに書き込まれたすべての遺伝情報が、ゲノムだ。
この驚異のテクノロジーは、ゲノムを〝編集〞することで、遺伝子を、そして生物そのものを変える。
食料・エネルギー問題を解決する品種改良。根治できないとされてきた難病の治療。デザイナーベイビーという新たな課題。
遺伝子を自由に操作する――。ゲノム編集は、SFの世界を現実のものとした。
本書は、次のノーベル賞候補と目される、この技術のメカニズムと最新成果を、国内外の研究者への取材を基に明らかにする。
これは複雑な生命現象に、進化を続ける科学技術が対峙する瞬間を目撃したジャーナリストによるレポートである。
◆『NHKクローズアップ現代』の書籍化。
山中伸弥氏による序文と、ゲノム編集の国内における第一人者・山本卓氏(広島大学教授)へのインタビューも収載。
「どんな科学技術でも、よい側面とよくない側面があります。諸刃の剣とでも言いましょうか。このゲノム編集というすばらしい技術のよい面だけを伸ばしたら、人類はますます幸福になることができると考えられます。
しかし、よくない面を伸ばしてしまったら、後悔することにもなりかねません。ほんの5年前までSFだと思われていた、人間の設計図を書き換えることが可能になりました。
この新しい技術をどう使えばいいのか。科学者だけの議論だけでは十分ではありません。科学者に加えて、生命倫理の研究者や一般の方々も含めた広い議論が必要だと考えています。」
―京都大学iPS細胞研究所所長・山中伸弥(本書「序文」より)
この25年の中で、おそらく最も画期的な生命科学技術" ――山中伸弥(京都大学iPS細胞研究所所長)
< b&/gt;生物の設計図、遺伝子。そこに書き込まれたすべての遺伝情報が、ゲノムだ。
この驚異のテクノロジーは、ゲノムを〝編集〞することで、遺伝子を、そして生物そのものを変える。
食料・エネルギー問題を解決する品種改良。根治できないとされてきた難病の治療。デザイナーベイビーという新たな課題。
遺伝子を自由に操作する――。ゲノム編集は、SFの世界を現実のものとした。
本書は、次のノーベル賞候補と目される、この技術のメカニズムと最新成果を、国内外の研究者への取材を基に明らかにする。
これは複雑な生命現象に、進化を続ける科学技術が対峙する瞬間を目撃したジャーナリストによるレポートである。
◆『NHKクローズアップ現代』の書籍化。
山中伸弥氏による序文と、ゲノム編集の国内における第一人者・山本卓氏(広島大学教授)へのインタビューも収載。
「どんな科学技術でも、よい側面とよくない側面があります。諸刃の剣とでも言いましょうか。このゲノム編集というすばらしい技術のよい面だけを伸ばしたら、人類はますます幸福になることができると考えられます。
しかし、よくない面を伸ばしてしまったら、後悔することにもなりかねません。ほんの5年前までSFだと思われていた、人間の設計図を書き換えることが可能になりました。
この新しい技術をどう使えばいいのか。科学者だけの議論だけでは十分ではありません。科学者に加えて、生命倫理の研究者や一般の方々も含めた広い議論が必要だと考えています。」
―京都大学iPS細胞研究所所長・山中伸弥(本書「序文」より)
- 本の長さ224ページ
- 言語日本語
- 出版社NHK出版
- 発売日2016/7/27
- ISBN-10414081702X
- ISBN-13978-4140817025
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商品の説明
出版社からのコメント
◆『ゲノム編集の衝撃 ―「神の領域」に迫るテクノロジー』が、“科学ジャーナリスト賞2017 "を受賞!
日々進化する「ゲノム編集」技術の最前線を取材した『ゲノム編集の衝撃 「神の領域」に迫るテクノロジー』が、科学ジャーナリスト賞2017 を受賞しました。(2017年4月26日)
本賞の主催である日本科学技術ジャーナリスト会議は、受賞理由として、
『ゲノム編集』の将来性をいち早く見抜いて、早くから海外取材にも取り組み、この技術が社会に及ぼす計り知れない影響について、分かりやすくまとめた好著である。 著者の素朴な疑問を積み重ねていく取材態度がとりわけ高く評価された。
としています。
日々進化する「ゲノム編集」技術の最前線を取材した『ゲノム編集の衝撃 「神の領域」に迫るテクノロジー』が、科学ジャーナリスト賞2017 を受賞しました。(2017年4月26日)
本賞の主催である日本科学技術ジャーナリスト会議は、受賞理由として、
『ゲノム編集』の将来性をいち早く見抜いて、早くから海外取材にも取り組み、この技術が社会に及ぼす計り知れない影響について、分かりやすくまとめた好著である。 著者の素朴な疑問を積み重ねていく取材態度がとりわけ高く評価された。
としています。
内容(「BOOK」データベースより)
エイズやガンを治し、食料問題を解決する?!遺伝子を自在に設計し、生物を変えるテクノロジー、ゲノム編集。その驚くべき実態を、最前線への取材を基に解き明かす。
著者について
NHK「ゲノム編集」取材班 編著
NHK大阪放送局と京都放送局で、2014年秋にプロジェクトチーム(東條充敏、松永道隆、宮野きぬ、野呂晋一、山下由起子を中心とする)を編成、ゲノム編集についての番組を制作。2015年7月に放送された「クローズアップ現代」の「〝いのち〞を変える新技術 ~ゲノム編集 最前線~」は、大きな注目を集めた。
NHK大阪放送局と京都放送局で、2014年秋にプロジェクトチーム(東條充敏、松永道隆、宮野きぬ、野呂晋一、山下由起子を中心とする)を編成、ゲノム編集についての番組を制作。2015年7月に放送された「クローズアップ現代」の「〝いのち〞を変える新技術 ~ゲノム編集 最前線~」は、大きな注目を集めた。
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登録情報
- 出版社 : NHK出版 (2016/7/27)
- 発売日 : 2016/7/27
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 224ページ
- ISBN-10 : 414081702X
- ISBN-13 : 978-4140817025
- Amazon 売れ筋ランキング: - 127,734位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
5つ星のうち4.2
星5つ中の4.2
56 件のグローバル評価
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年9月17日に日本でレビュー済み
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ゲノム研究者目指せばよかったなーと思ってしまったくらい楽しく読めた。専門知識があまりなくても読みやすく、わかりやすく書かれていると思った。医療や農畜産業での実用化が期待できる一方、今後社会にどう受けとめられていくのか、実生活にも関わってきそうなテーマだけにとても気になる。もう1つ視点を入れてもらいたかったなというのは、医療経済性の話。ガンやHIVでゲノム治療が期待されているが、その治療費はかなり高額になるのでは?日本の保険制度の中で認められていくようになるのか気になった。
2019年4月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
生物って こんなに 制御できるのか?と 感心。
2016年8月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
臨場感と客観性を兼ね備えた一冊。
分かりやすい言葉と表現で書かれており、
予備知識が無くてもすいすい読めました。
分かりやすい言葉と表現で書かれており、
予備知識が無くてもすいすい読めました。





