君塚育人はなじみのゲームショップの店長から、オンラインゲームの試供版をもらう。試しにログインしてみると、そこに広がっていたのは約40年前の地元の風景。五反田駅近くのビルで、短刀と共に、カガチダチという謎の単語を聞かされたイクトは、プレイヤーの中に赤い蛇の刻印を持つ者がいることに気づく。彼らは全て犯罪者で、カガチダチとは彼らを倒す者らしいのだ。
同じ短刀を持つカガチダチの自称勇者リホこと安堂李穂と出会い、協力したり対立したりしながらも、ゲームの世界を楽しんでいた。しかしある日、育人は現実の世界でも蛇の刻印を持つ者がいることに気づく。カガチダチとは一体何なのか。
主人公と家族の話し方がとても丁寧なのが浮いている印象を受ける。キャラ付けとして悪いことではないと思うのだが、口調が丁寧ではあっても行動が理知的という訳ではないし、彼にまとわりついてくる深寺奈子という少女の異質さと相まって、いつまでも慣れなかった。
個人的には、前世の記憶を根拠として現実世界で超法規的措置をとるという行動原理にあまり共感できなかった。第三者から見れば、正直どっちもどっちとしか言いようがない。
システムに関する謎を放置して、いびつな人間関係の修復に注力した感じだが、入り口としてはハードルが高いやり方だった気がする。もう少し純粋に物語に入り込める部分を作って、それから展開させた方が良かったのではないかと思った。
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クロノレイヤーに僕らはいた (トクマ・ノベルズEdge) 新書 – 2009/5/1
- 本の長さ233ページ
- 言語日本語
- 出版社徳間書店
- 発売日2009/5/1
- ISBN-104198508275
- ISBN-13978-4198508272
商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
君塚育人はゲーム屋の女の子に「他人と会話するのが苦手」とずばり言われてしまうような男の子。ゲーム屋でもらったクロノレイヤー・オンラインというゲームにコンタクトしてみた。自分のキャラをイクトとして、ゲームスタート。出てきた世界は40年前の日本だった。そして受け取ったクエストは…。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
木本/雅彦
静岡県生まれ。博士(理学)。普段は堅気のUNIXエンジニア。ファミ通文庫から『声で魅せてよベイビー』にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
静岡県生まれ。博士(理学)。普段は堅気のUNIXエンジニア。ファミ通文庫から『声で魅せてよベイビー』にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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著者について
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1972年静岡県生まれ。博士(理学)。
ライトノベル/SF作家。
BSD屋、UNIX屋、インターネット屋の技術者。
2006年、『声で魅せてよベイビー』で第8回エンターブレインえんため大賞佳作を受賞し、翌年同作にてデビュー。
他の著書に『クロノレイヤーに僕らはいた』(トクマノベルスEdge)、『くあっどぴゅあ』(ファミ通文庫)、『星の舞台からみてる』(ハヤカワ文庫JA)、『人生リセットボタン』(PHP研究所)などがある。
IT技術系のネタを、呼吸をするかのように使うので、えてして読者がおいてけぼりになりがち。
2014年には、技術書である『はじめてUNIXで仕事をする人が読む本』を執筆。
カスタマーレビュー
5つ星のうち2.0
星5つ中の2
2 件のグローバル評価
評価はどのように計算されますか?
全体的な星の評価と星ごとの割合の内訳を計算するために、単純な平均は使用されません。その代わり、レビューの日時がどれだけ新しいかや、レビューアーがAmazonで商品を購入したかどうかなどが考慮されます。また、レビューを分析して信頼性が検証されます。
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2009年5月25日に日本でレビュー済み
前作とのあまりの落差に加え、
ライトノベルとしては比較的高額な値段設定の二重の罠に対し、
一応、警告として。
尚、以下に軽いネタバレを含みます。
前作で一生この作者について行こうと思った方も、
まずは書店なりでほんの4〜5ページで良いので試読する事を強くお勧めします。
読んでみてなにがしかの違和感を感じ、あるいはこれは何かの前フリかと思われた方は、
残念ですがそっと棚に戻して下さい。
それは前フリでも仕込みでもなく只の地の文ですし、最後まで変わる事もありません。
また、事情により試読が出来ない方もおられると思います。
その場合は、下記の二点についてご検討下さい。
1.とりあえずオンラインゲームものならどんなものでも楽しめる
2.とりあえず前世、転生ものならなにがあろうと楽しめる
上記の二点に該当しない方は、 誠に遺憾ながら本作の購入をお勧めする事は出来ません。
心苦しい事を書かせて頂きましたが、
この駄文が何かのお役に立てば幸いです。
ライトノベルとしては比較的高額な値段設定の二重の罠に対し、
一応、警告として。
尚、以下に軽いネタバレを含みます。
前作で一生この作者について行こうと思った方も、
まずは書店なりでほんの4〜5ページで良いので試読する事を強くお勧めします。
読んでみてなにがしかの違和感を感じ、あるいはこれは何かの前フリかと思われた方は、
残念ですがそっと棚に戻して下さい。
それは前フリでも仕込みでもなく只の地の文ですし、最後まで変わる事もありません。
また、事情により試読が出来ない方もおられると思います。
その場合は、下記の二点についてご検討下さい。
1.とりあえずオンラインゲームものならどんなものでも楽しめる
2.とりあえず前世、転生ものならなにがあろうと楽しめる
上記の二点に該当しない方は、 誠に遺憾ながら本作の購入をお勧めする事は出来ません。
心苦しい事を書かせて頂きましたが、
この駄文が何かのお役に立てば幸いです。