世間で言われているほどオレは酷いと思わなかった。巻頭カラーでのシロの話で、シロの母犬がもとの飼い主に保健所に送られ、シロは捨てられるという場面はあったが、シロはこういう苦しい経緯をたどってしんのすけに拾われたんだなと逆にシロとしんのすけの関係に深みが増したぐらいだ。
それに元シロの飼い主は決して悪気があってやったのではなく、あれは家族の病気の関係で仕方のなかったこと。その一家は色々と手も尽くした結果やむを得ず選んだことである(ちゃんとシロとの別れを惜しむ場面も描かれている)
後シロの世話してた捨て猫が翌日ハエが鷹って死んでいたという話をほんの一部乗せたということで叩かれたらしいが、以前の話の経緯だしあれはとてもメッセージ性のある話だと思う。何も非難する事ではない。かわいそうな話ではあるが、シロという存在、重要性を大きく表したと考えるべきじゃないかな。
一方、ギャグはきちんと健在でひろしの同窓会やパロディの亀谷コウ吉(落ちかなり笑った)の話など、とても楽しめた。…徳先生とまつざか先生の話についてはまだ何もいえない。
この作品をただ「かわいそう」「ひどい話」「酷い、最低」だけで捉えては本当に台無しになってしまうよ。
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