政府機能が崩壊した日本。都道府県間が争う代わりに、高校の戦争部に実戦を行わせるようになった。戦争部に所属する主人公の少女たちは、でたらめな戦闘を行っては兵隊(体育会系の部員たち)を損耗させ、反省からクラウゼビッツの『戦争論』を学ぶ、といったことを4章に渡って繰り返す話。
実際のところ、女子たちが下ネタをダベっているだけ。空中戦なんかもやってはいるのだけれど、印象に残らない。クラウゼビッツの『戦争論』もちゃんと解説していないので、クラウゼビッツ入門としては読めない。
ミリタリー用語が無数に散りばめられていて、作者は軍事知識にものすごく詳しい人だと思う。そういった点に共感できる人なら読んでおもしろいかも。
他にも小ネタがたくさん入っているのだが、「CHA-CHA」とか「ビグザム」とか、団塊ジュニアっぽくて、若い読者にわからなさそう。
さすがに1600円という価格を考えると、おすすめしずらい本かも。
表紙イラストはカスカベアキラ氏だが、なかのイラストは違う人。だいぶレベルが下がる。絵師へのお布施としても成立しないのでご注意を。
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