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クライマーズ・ハイ (文春文庫) 文庫 – 2006/6/10

5つ星のうち 4.2 239件のカスタマーレビュー

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第157回芥川賞&直木賞 候補作品決定
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商品の説明

商品説明

   硬派の警察小説や社会派ミステリーの分野で当代一の横山秀夫が、上毛新聞記者時代に遭遇した御巣鷹山日航機墜落事故取材の体験を、本格長編小説にまとめ上げた。常に新しい手法を模索し手抜きを知らない著者の、会心の力作だ。

   組織と個人の軋轢、追う者と追われる者の駆け引きなどを緻密な筆でつづり、水際立った展開で読み手を引きこむのが横山の持ち味である。しかし本作では、あえてその筆の巧みさに自ら縛りをかけ、実体験をベースに抑制の効いた渋い群像小説となった。トリッキーな仕掛けや、えっ、と声が出そうなスリリングな結末、といったものはない。練りに練ってこれ以上は足し引き不可能な研ぎ澄まされた文章で、未曾有(みぞう)の大事故に決然と立ち向かい、あるいは奔流を前に立ちすくむ人間を描いている。

   地方新聞の一筋縄ではゆかない、面妖と言っても過言でない人間関係、ひりひりした緊張感。おそらく横山自身が体験したのであろう新聞社の内幕はリアルで、読み止めを許さない。過去に部下の新人がなかば自殺の事故死を遂げた負い目をもつ主人公は40歳の遊軍記者だ。大惨事の現場にいち早く到着し、人間性のどこかが壊れてしまった26歳の若手記者や、現場雑感の署名記事をつまらぬ社内の覇権争いでつぶされる33歳の中堅記者、「下りるために登るんさ」と謎の言葉を残して植物状態になった登山家の同僚――どの登場人物も、著者の一部であり、また思い通りにゆかない人生を懸命に生きる、すべての人間の一部でもある。

   本作は、普通に捉えれば著者の新境地だろう。しかし、これはむしろ横山が元々、奥深くに抱いていたものではないか。著者は本書を上梓することで、自身も過去に決着をつけようとしている印象を強く受ける。やや明る過ぎて物足りない感のある結末も、聖と俗を併せ持つ人間にもっと光を当てたい、救いたいという願いであり、そしてなにより著者自身が本作を支えに新たな一歩を踏み出すためのものだろう。また、そうであってほしい(坂本成子) --このテキストは、単行本版に関連付けられています。

内容紹介

85年、御巣鷹山の日航機事故で運命を翻弄された地元新聞記者たちの悲喜こもごも。上司と部下、親子など人間関係を鋭く描く。

北関東新聞の記者・悠木は、同僚の安西と谷川岳衝立岩に登る予定だったが、御巣鷹山の日航機墜落事故発生で約束を果たせなくなる。一方、1人で山に向かったはずの安西は、なぜか歓楽街でクモ膜下出血で倒れ、病院でも意識は戻らぬままであった。地方新聞を直撃した未曾有の大事故の中、全権デスクとなった悠木は上司と後輩記者の間で翻弄されながら、安西が何をしていたのかを知る――。 実際に事故を取材した記者時代の体験を生かし、濃密な数日間を描き切った、著者の新境地とも言うべき力作。

若き日、著者は上毛新聞の記者として御巣鷹山の日航機事故の 現場を取材しました。18年という長い時を経て初めて、その壮絶な体験は、 感動にあふれた壮大な長編小説として結実しました。それが本作品です。

――記録でも記憶でもないものを書くために、18年の歳月が必要だった。
横山秀夫 --このテキストは、単行本版に関連付けられています。

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登録情報

  • 文庫: 471ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2006/6/10)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4167659034
  • ISBN-13: 978-4167659035
  • 発売日: 2006/6/10
  • 梱包サイズ: 15 x 11 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2 239件のカスタマーレビュー
  • Amazon 売れ筋ランキング: 本 - 17,638位 (本の売れ筋ランキングを見る)
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カスタマーレビュー

トップカスタマーレビュー

投稿者 さとう 投稿日 2017/6/5
形式: Kindle版 Amazonで購入
映画版、NHKドラマ版と観ました。それぞれに良さがありますが、やはり原作が一番です
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形式: Kindle版 Amazonで購入
以前からタイトルを知っていたのですが、友人に勧められて手に取った一冊。
日航機の墜落事故自体も歴史上の出来事でしかなく何も知らないのですが、事故そのものも勿論事故を取材する新聞社の動きもとてもリアルだし、縦割り社会の縮図のような組織構造は読んでいて共感を得るものが多かったです。
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形式: Kindle版 Amazonで購入
面白いのだけれど、悔しさの持って行き場がなく消化不良が私には残った。どうにもならないことがあって人生だし、リアルだとも言える訳ではあるが…読み手の人生観によるかも知れない。
前半の勢いに乗ったままで読めば、もっと印象は良かったかも知れない。私は半ばで一度止めてしまったので、タイミング的にも失速して感じてしまった。一気読み推奨。
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形式: 文庫
横山秀夫氏による著作。
単行本として2003年8月文藝春秋刊。
2006年6月10日文庫版第1刷。

1957年東京都生まれ。
東京都立向丘高等学校、国際商科大学(現在の東京国際大学)商学部卒業。
1979年上毛新聞社に入社。以後12年間記者として以後フリーランス・ライターとして
『週刊少年マガジン』にて漫画原作(ながてゆか作画『PEAK!』など)や
児童書の執筆、警備のアルバイトなどをする。
1998年に「陰の季節」で第5回松本清張賞を受賞し小説家デビュー。

本作は1985年夏に起きた群馬県御巣鷹山に墜落した日航ジャンボ機を
取り上げている。同時に主人公悠木和雅(ゆうきかずまさ)の社内での
友人安西との山登り、安西の謎の死について話は進んでいく。

時代が1985年なので当然携帯もPCもない。
記事もワープロで書く人間もまだ主流ですらない。
(無線が無く苦労する様が北関社で書かれる)

横山秀夫氏の作品は64をかつて読んだ。その時も警察内部とメディアとのやり取り、
記者会見にすごい現実感があり圧倒された。
本作は舞台が警察ではなく地方新聞社という違いはある。しかし同様の圧
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形式: 単行本
 1985年の日航機墜落事故で地元「北関東新聞」の全権デスクを任された主人公の一週間を描いている。この小説の面白さの大きな要素は、職業として社会、世界と対峙する新聞記者という職業の特殊性だろう。“人の死”さえも仕事と割り切り、書き、捌き、紙面に落とし込んでいかなくてはならない職業。クライマーズ・ハイは、社会と対峙し“人の死”を書き続ける記者という職業の不条理な熱狂を指している。そして同じ新聞社にありながら販売局員として接待や派閥工作など不本意な職務に身を投じる主人公の僚友もまたクライマーズ・ハイの状態にある。僚友が残した「下りるために登るんさ。」という言葉は、人生という山を登る途中で、一旦、自らを振り返り、このまま登り続けるのか、それとも下りるのかを選択する機会を持つことの重要性を指している。主人公はそれまでの人生にどう決着をつけ、その先、どちらの道を選択するのだろうか。
 こうした骨太な主題に、親と子、仕事と家庭、人命と報道倫理といった要素が複層的に絡み合い、厚みのある小説となっている。また、紙面が出来上がっていく新聞の製作過程や、編集と広告、販売の対立と言った新聞社の内幕は、ディテールやエピソードにリアリティがあり、絵空事と思わせない緻密さと迫力を醸し出している。
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形式: 文庫
結論から言うと、

小説版>NHK版>>映画版

尺の問題はあるのだろうけど、
映画版は最低としかいいようがないでき。
もっと選べるエピソードはあったろうし、
変えようもあったろうに、
映画は改悪以外の何者でもない。

もし小説を先に読んでいたら、
映画版は、最後まで見るという気に慣れなかったろうと思う。
ただし、主人公の悠木は、映画版のほうが好き(^^;
決して役者さんそのものが好きなわけじゃないけど、
悠木は堤真一だと思う。
もうひとり、佐山も映画版の堺雅人のほうが好き。
でも、等々力はNHK版の岸部一徳さんがベスト。
安西は「殺しても死なない」雰囲気からは
確かに赤井英和なんだけど、
なんか、個人的に腑に落ちてるのは高嶋政宏。

でも話の展開としては、NHK版が、っぜんぜん勝ちまくり。

山行きのシーンとのスイッチも
NHKのほうがぜんぜんすんなりしていた。

映画版の最後、なんでオーストラリアなんだと思うね。
映画にかこつけてオーストラリアに行きたかった?
それ削ってできること、十分にあった気がする
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