心を動かされたので、読了五分後に、ホヤホヤの気持ちで書いてます笑
前巻の8巻で完結だとしても、登場人物全員にナチュラルかつ適切なエンディングが与えられていたと思います。得てして全員がハッピーエンド、とは言えなかったかもしれませんが……
あとがきで作者さんがおっしゃっていましたが、思春期の渦中では、ちょっとした事が大事件です。
そのせいで、人生のたかだか1ページとも言えるような出来事で、運命の全てが決まってしまったような錯覚をしてしまいますし、
他の角度からの全く違う真実を否定したり、ひいては自分の心すらも頑なに決めつけてしまう事が多々、あります。
本当は自分の気持ち、なんてあやふやなものを決めつける事なんて、危険極まりない事なのに。
でもその場では懸命で、その一瞬が全てで、他の見え方なんて、わからない。
さて、そんな嵐が過ぎ去って、少し遠くから各登場人物達が俯瞰して、この思春期の嵐の痕を眺めた時。
各々歩む道はバラバラで、考え方も感じ方も全く違うけど、みんな、自分の想いに少しだけ素直になって、前を向き始めました。
進むスピードはそれぞれですが…
自分を見つめて、素直になって、本当の願いを自覚したその時、人は思春期の危うさから少し解放されて、これが自分にとって本当に大事、と言い張れるような、ささやかだけれども、自分で決めた、自分の幸せに手を伸ばせるんだと思いました。
正直、日常の中でカチカチに凝り固まった大人の私には、素直で、可能性に満ち溢れた彼らが眩しいです笑
ですが、誰もが抜けられない思春期を今も抱えていて、だからこそ、この物語を読んだ時、あの時の気持ちを反芻できるんじゃないかな、と思うのです。
思春期を卒業したように思えても、まだ、私たちは、実はその渦中で。
だからこそ、青春は過ぎ去ったようでいて、今もそこに在るのだと思います。
最後に、メンゴ先生。素晴らしい作品をありがとうございました。
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